社長メッセージ

NTT東日本グループは、2019年7月1日に設立20周年を迎えました。これもひとえに、地域のお客さまやパートナー企業の皆さまからのご支援とご愛顧の賜物と、心より感謝申し上げます。

この20年の間に、ICTの技術や市場環境が大きく変化し、1999年の設立当時、主力事業だった固定電話等の音声サービスが年々縮小する一方でインターネットニーズは急増したことから、2001年には光サービスの提供を開始しました。以降、提供エリアの拡大とともに、光コラボレーションモデルの開始等新たな光の利用シーンの提案により、現在約1,200万のお客さまにご契約いただいております。

一方で、東日本大震災等数々の大きな災害を経験し、地震や火山の噴火、水害等が発生する都度、全社一丸となって復旧に取り組んでまいりましたが、これからも引き続き、社会インフラの責任ある担い手として、災害対応力の強化や設備の強靭(じん)化に全力を挙げて取り組み、「つなぐ使命」を果たしてまいります。また、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会のゴールドパートナー(通信サービス)として、安心・安全で信頼性の高い通信サービスを競技場等へ提供するため、通信インフラを整備してまいります。

NTT東日本グループはすべての事業活動を通じ、社会の持続的な発展に貢献していくことを経営の基本姿勢として、社員一人ひとりが事業活動を通じてCSR活動に取り組んでおり、ICTを活用した付加価値の高いサービスをさまざまな分野に提供することで、「持続可能な開発目標(SDGs)」の達成に向けて取り組んでまいります。

具体的には、事業の核である光サービスに加えWi-Fiやセキュリティ等の付加価値サービス拡大等の通信事業の成長に向けた従来の取り組みを進めるだけでなく、IoTやAI等の技術やマンパワー(人材)等、グループ会社も含めたあらゆるアセットを活用し、労働人口の減少に代表される地域社会の課題解決に向け取り組んでいます。

中でも農業分野においては、農業従事者の高齢化や農業人口の減少等を勘案し、AI・IoTを活用した温度、湿度、CO2等の環境制御のソリューションを展開してまいりましたが、2019年7月にNTTアグリテクノロジー社を設立し、今までのノウハウを活用しつつ、生産から販売、バックオフィスシステム等までの各業務プロセスのデータの統合・相互連携するシステムを提供し、「次世代施設園芸」のトータルソリューションを展開しています。

また、NTT東日本グループが保有する通信ビルを活用し、産学官が一体となってAI・IoT、エッジコンピューティング※等の開発や実証実験が可能な「スマートイノベーションラボ」を設立しました。ここでは、製造業の製品外観検査や広告業の潜在需要の発掘をはじめ、幅広い分野においてAI技術を活用したビジネスモデルの早期実現に向け取り組みを進めています。

今後も技術革新や市場の変化が一層加速していく中において、NTT東日本グループは、100年を超える電話事業の歴史を通じて培ってきた地域とのつながりを大切にしつつ、地域社会の課題解決に尽力してまいります。

※エッジコンピューティング:IoTデバイスの近傍にサーバやストレージなどを分散設置し計算処理を効率化することで、パブリッククラウド等へのネットワーク帯域の削減や、データ処理の高速化を可能にする

東日本電信電話株式会社
代表取締役社長
井上福造