廃棄物削減の取り組み
NTT東日本では、通信設備撤去工事、土木工事、建設工事で発生する廃棄物に加え、オフィス内における廃棄物のリサイクル率向上に努めています。さらに、2020年度からは、プラスチックの利用削減・循環利用の推進等の取り組み検討を進めていきます。
廃棄物対策-資源有効利用の取り組み
通信設備撤去、土木工事に伴う廃棄物については2019年度もゼロエミッション※を達成しており、それぞれ2005年度、2007年度より継続しています。建築工事廃棄物についても、ゼロエミッションの達成に向け、リサイクル率向上に取り組んでいます。
オフィス内における廃棄物については、IP系通信機器(光回線終端装置、ADSLモデム、ルータ等)のリユースや紙資源の再資源化等により、リサイクル率の向上に努めています。また、事務用品の購入についても、環境負荷低減の観点からグリーン購入を推進しています。
- ※国連大学が提唱した構想。産業から排出される廃棄物や副産物が、他の産業の資源として活用され、全体で廃棄物を出さない生産をめざすもの。NTT東日本グループでは、最終処分率1%以下をゼロエミッションと定義。
全廃棄物最終処分率
2008年度 | 2016年度 | 2017年度 | 2018年度 | 2019年度 | 2020年度 | 2021年度 | |
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最終処分率(%) | 1.27 | 0.45% | 1.01% | 0.75% | 0.84% | 0.98% | 1.19% |
NTT東日本 廃棄物最終処分量の環境効率性
2016年度 | 2017年度 | 2018年度 | 2019年度 | 2020年度 | 2021年度 | |
---|---|---|---|---|---|---|
環境効率性(万円/t) | 1776.1 | 773.8 | 905.3 | 872.3 | 847.0 | 771.0 |
- ※環境・経済活動両面における効率性を定量的かつ長期的に把握するために取り入れている評価指標。(売上高/環境負荷発生量)で算出。
NTT東日本グループにおける廃棄物量
2008年度※ | 2016年度 | 2017年度 | 2018年度 | 2019年度 | 2020年度 | 2021年度 | ||
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撤去通信設備 | 排出量(万t) | 10.9 | 11.2 | 10.3 | 8.9 | 7.9 | 7.5 | 6.6 |
最終処分量(万t) | 0.00288 | 0.00013 | 0.00017 | 0.000242 | 0.000040 | 0.000034 | 0.000345 | |
最終処分率(%) | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0052 | |
建築廃棄物 | 排出量(万t) | 9.4 | 3.3 | 4.3 | 9.6 | 20.5 | 7.1 | 2.5 |
最終処分量(万t) | 0.24 | 0.08 | 0.21 | 0.17 | 0.28 | 0.17 | 0.14 | |
最終処分率(%) | 2.51 | 2.4 | 4.8 | 1.7 | 1.4 | 2.38 | 5.76 | |
土木廃棄物 | 排出量(万t) | 9.7 | 5.9 | 5.8 | 5.5 | 17.1 | 5.2 | 8.8 |
最終処分量(万t) | 0.10 | 0.01 | 0.00 | 0.02 | 0.11 | 0.03 | 0.08 | |
最終処分率(%) | 1.01 | 0.20 | 0.08 | 0.37 | 0.65 | 0.59 | 0.89 | |
オフィス廃棄物※ | 排出量(万t) | 1.1 | 0.6 | 0.7 | 1.6 | 1.4 | 1.0 | 0.8 |
最終処分量(万t) | 0.06 | 0.00 | 0.00 | 0.01 | 0.00 | 0.00 | 0.00 | |
最終処分率(%) | 5.10 | 0.23 | 0.16 | 0.32 | 0.30 | 0.37 | 0.19 | |
トータル (全廃棄物) |
排出量(万t) | 31.1 | 21.1 | 21.1 | 25.7 | 46.9 | 20.8 | 18.7 |
最終処分量(万t) | 0.39 | 0.09 | 0.21 | 0.19 | 0.39 | 0.20 | 0.22 | |
最終処分率(%) | 1.27 | 0.45 | 1.01 | 0.75 | 0.84 | 0.98 | 1.19 |
- ※2008年度は、NTT東日本本社・支店および地域子会社の数値。
通信設備および通信機器の再資源化
通信設備のリサイクルや通信機器のリユース
通信設備 | 公衆電話ボックス、公衆電話や電柱等を再び資源として有効利用できるようリサイクル処理施設で処理 | |
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通信機器 | レンタルのIP系通信機器(光回線終端装置、ADSLモデム、ルータ等) | NTTロジスコと連携し、リユースを推進 クリーニング等を見直し、従来は外観不良でリユース不可であったものをリユース お客さまの利便性向上のため、一部コンビニエンスストアでの受け取りが可能 |
通信機器等で使用する電池 | コードレスホン等に使用される小形二次電池にニッケル、カドミウム、リチウム等の再資源化が可能な金属化合物を使用 ニカド電池・ニッケル水素電池・リチウムイオン電池の回収・リサイクルにより再資源化 お客さまご自身でリサイクル協力店さまへ持ち込み、リサイクルBOXへ廃棄が可能 |
店頭のリサイクルBOX
重機により破砕される電柱
手作業による分別
素材として再利用するために選別された部品類
紙資源対策
NTT東日本グループの事業を行うにあたり、紙資源の利用として環境に与える影響が大きい、電話帳、電報、事務用紙※1、請求書※2の4項目について、目標を定め紙資源削減の取り組みを行ってきました。紙資源は2008年以降削減傾向を続けています。
2020年度は前年度比でおよそ80%の削減を達成しています。
NTT東日本グループ 紙使用量実績
2008年度 | 2016年度 | 2017年度 | 2018年度 | 2019年度 | 2020年度 | 2021年度 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
紙使用量(t) | 34,383 | 18,975 | 17,028 | 15,849 | 12,992 | 6,467 | 6,282 |
NTT東日本グループ 紙使用量の内訳
2008年度 | 2016年度 | 2017年度 | 2018年度 | 2019年度 | 2020年度 | 2021年度 | |
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電話帳(t) | 28,178 | 15,634 | 14,346 | 13,582 | 11,041 | 4,847 | 4,825 |
電報(t) | 514 | 278 | 259 | 217 | 168 | 135 | 131 |
事務用紙(t)※1 | 2,860 | 1,227 | 1,125 | 1,064 | 989 | 747 | 641 |
請求書(t)※2 | 2,831 | 1,836 | 1,297 | 986 | 795 | 737 | 685 |
- ※1NTT東日本グループ各社合計の数値
- ※2NTT東日本の顧客情報管理システムを元に定期的に発行される請求書等。
NTT東日本 紙使用量の環境効率性
2016年度 | 2017年度 | 2018年度 | 2019年度 | 2020年度 | 2021年度 | |
---|---|---|---|---|---|---|
環境効率性(百万円/t) | 91.0 | 99.6 | 113.0 | 133.2 | 278.3 | 284.6 |
- ※環境・経済活動両面における効率性を定量的かつ長期的に把握するために取り入れている評価指標。「紙使用量」の環境負荷要素について、[売上高/環境負荷発生量]で算出。
環境に配慮した紙材料使用の取り組み
電話帳用紙は、木材を原料とする純正パルプと、古紙を原料とする再生パルプからつくられます。純正パルプは、紙をつくるために植えて育てた木材(植林木)や、家を建てたときに余った木材等を原料としたものを使用しており、この純正パルプの使用を減らし、再生パルプの配合率(古紙配合率)を高めていくことにより環境に配慮しています。
また、電話帳印刷には植物油インキを使用するとともに、背のり等の購入時には、有害な化学物質を含まないものを選ぶよう電話帳印刷会社に協力を呼びかけ、環境負荷低減を推進しています。
NTT東日本 電話帳の紙使用量と古紙配合率の推移
2017年度 | 2018年度 | 2019年度 | 2020年度 | 2021年度 | |
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紙使用量(万t) | 1.4 | 1.4 | 1.1 | 0.5 | 0.5 |
古紙配合率(%) | 81.7 | 80.9 | 82.4 | 83.0 | 82.5 |
有害物質への対策
有毒性が社会問題となったPCB(ポリ塩化ビフェニル)については、法令および自社で定めた「PCB保管ガイドライン」にしたがい、適正に処理ならびに保管・管理を行っています。NTTグループの「PCB処理方針」に基づき、PCB処理施設(中間貯蔵・環境安全事業株式会社)において、無害化処理を進めており、今後も関係官庁等と連携のうえ、「PCB廃棄物処理基本計画」に定める処理期限までの全廃に向けた処理を推進していきます。また、建物に使用されてきた吹きつけ材については、成分分析調査によりアスベスト含有の確認を行っています。アスベストの含有が確認された箇所においては、NTTグループの基本方針に基づき、計画的な除去や封じ込め措置等、法令にしたがい、適正に対策するとともに、残置部分については、定期的な空気環境測定等、適正に管理を行っています。
アスベスト排出量
2016年度 | 2017年度 | 2018年度 | 2019年度 | 2020年度 | 2021年度 | |
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建物(t) | 0.01 | 0 | 0 | 11.36 | 0.08 | 0 |
橋梁(t) | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
アスベスト排出量合計(t) | 0.01 | 0 | 0 | 11.36 | 0.08 | 0 |
水資源の管理
NTT東日本グループの上下水等使用量は年々減少傾向にあります。上水の使用量を削減する取り組みとして、節水器具の導入、使用頻度の低いトイレの使用停止等があります。また病院においては、トイレ流量調整(トイレ節水システム)、井水活用(地下水ろ過システム)等の導入を実施しています。
NTT東日本グループ 水使用量
2016年度 | 2017年度 | 2018年度 | 2019年度 | 2020年度 | 2021年度 | |
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上水(百万t) | 1.3116 | 1.2421 | 1.1783 | 1.1345 | 1.0599 | 1.0107 |
下水(百万t) | 1.3579 | 1.3229 | 1.2273 | 1.1812 | 1.0851 | 1.0293 |