生物多様性保全
基本的な考え方
豊かな自然環境は私たちにとってかけがえのないものであり、次世代に継承するためには、自然共生社会を実現していかなければなりません。NTT東日本グループでは、地域の皆さまとともに、東日本エリア全域で、植樹や里山保全等さまざまな生態系保全活動に積極的に取り組んでいます。
NTT東日本グループにおける生物多様性保全活動
「福島ひまわり里親プロジェクト」への参画
「福島ひまわり里親プロジェクト」とは、NPO法人チームふくしまが2011年から展開している東日本大震災復興支援活動で、現在全国で50万人が参加しています。NTT東日本が「里親」としてひまわりの種を購入し、職場・自宅等でひまわりを栽培し、種を収穫、チームふくしまへ送付する取り組みを行っています。収集した種はおもに福島各地で「復興のシンボル」としてひまわりを栽培するのに活用していただいている他、バイオエネルギーを抽出し、福島交通のバスの運行に使用していただく等しています。
NTT東日本グループは、復興支援という観点と、社員が自宅で行う環境活動という観点の2つの目的で参加しています。NTT東日本グループの中で最初にこのプロジェクトに参加をしたのは神奈川事業部です。NTT東日本の全社的な取り組みとして、神奈川事業部の取り組みを、環境担当者が集まる社内会議でベストプラクティスとして取り上げ、展開することで始まりました。
2021年は2,222人が自宅でひまわりを栽培し、約124kgの種をチームふくしまへ贈呈しました。また、社内ウエブサイトには社員が自分で育てた「ひまわりのフォトギャラリー」を掲載し、写真を共有することで参加者同士の活動を奨励しています。
地域における生物多様性保全活動
海岸防災林の再生
2017年度より植樹・生長活動を行っている「ふくしまの森」
手作業での下草の刈り取り
下草刈り後の「みやぎの森」
NTT東日本 宮城事業部では、東日本大震災で多くの被害が出た海岸防災林の再生に取り組んでいます。2015年度より「NTT東日本みやぎの森」(宮城県東松島市 矢本地区・浜市地区)、2017年度より「NTT東日本ふくしまの森」(福島県相馬市 松川浦地区)においてクロマツの植樹・生長活動を実施しています。
2020年度はコロナ禍を考慮して例年と比較し少人数での活動となりましたが、クロマツの生長に不可欠な下草刈りを実施し、3地区8,550本のクロマツの苗木が大きく元気に生長できる環境づくりを継続しています。
仙台市「ふるさとの杜再生プロジェクト」支援のための電報サービスを通じた寄付
仙台七夕まつりで使用された孟宗竹(もうそうちく)等を再利用した紙を使用したメロディDENPO「ブルーミングフォレスト」
NTT東日本は、仙台市と合意した「『ふるさとの杜再生プロジェクト』を通じたみどりの再生」の推進に向けて、2017年4月より、売上の一部が寄付されるメロディDENPO「ブルーミングフォレスト」を販売しています。このプロジェクトは、仙台市が「杜の都・仙台」の東日本大震災からの復興のシンボルの事業として、市民・NPO・企業等の力を結集し、海岸防災林をはじめとした東部沿岸地域のみどりの再生を図ることを目的としており、2019年は1月から12月までに販売した929通の売上から、約46万円を仙台市に寄付しました。
また、ボタンを押すと復興支援ソングの「花は咲く」が流れ、その著作権料が被災地への義援金として使用され、復興支援としても役立てられます。