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Project Story -仕事を知る

Project Story #09

観光で街を活性化!

さっぽろ観光推進プロジェクト

外国人が何度も観光したくなるような街を創り、活性化させたい!
そんな札幌市の希望を叶えるため、札幌市の持つ観光客データを利活用したプロジェクトがスタート。NTT東日本だからこそできる、新しい観光プロモーションとは?

Project Image

観光

観光

  • ・ 観光施設の来場者数や推移など、札幌市の持つオープンデータを集積
データの利活用

データの利活用

  • ・ 集積したさまざまなデータを分析し、より効果的な戦略・施策を立案
データ活用先進都市

データ活用先進都市

  • ・ 観光客やリピーターを増やし、地域を活性化する

Project Member

  • 竹内 幹朋さんの写真

    Mikitomo TAKEUCHI竹内 幹朋

    北海道事業部 ビジネスイノベーション部 カスタマーリレーショングループ

    自治体のコンサルティング営業担当のマネージャーとして、お客さまとの折衝やマネジメントに携わる。長年、多くの自治体向けビジネスに携わり、お客さまからの信頼も厚く、数々のビジネスを創出。

  • 菊地 陽子さんの写真

    Yoko KIKUCHI菊地 陽子

    北海道事業部 ビジネスイノベーション部 カスタマーリレーショングループ

    札幌市を中心とした北海道内の自治体のコンサルティング営業を担当。観光に着目したWi-Fi活用ビジネスの提案や、自治体の街づくりに通信の観点から貢献。

  • 中田 直義さんの写真

    Naoyoshi NAKATA中田 直義

    北海道事業部 ビジネスイノベーション部 カスタマーリレーショングループ

    菊地と連携しながら、SEの側面から技術的な提案を実施。特に自治体のインフラづくりに取り組み、本プロジェクトでは札幌市のネットワークやサーバーアプリケーションの領域に寄与。

Project Interview

データを活用して“何度も来たくなる札幌の街”を創る

きっかけはWi-Fiから。札幌をデータ活用先進都市へ

─さっぽろ観光推進プロジェクトがスタートした背景について教えてください。

菊地 : もともとは、2011年にNTT東日本のWi-Fiサービスを札幌市に紹介したことが始まりでした。今では当たり前に使用されるWi-Fiも、当時は普及しておらず、まずはWi-Fiがどんなものでどんな効果があるのかから始まり、2015年には札幌市内の地下鉄駅や札幌コンベンションセンターなどで無料で使えるWi-Fiサービス「Sapporo City Wi-Fi」をスタートさせるなど、少しずつ関わりを持っていきました。

中田 : 札幌市が収集した観光施設の来場者やインバウンドの消費の推移といったオープンデータをまとめるプラットフォーム制作のサポートもNTT東日本で行っていたのですが、データを集めるだけでなく何か利活用できないか、という話が始まりましたね。

竹内 : 札幌市は観光産業に力を入れており、「外国人のお客さまを増やしたい」という思いを持っていました。集めたデータをどう分析して活かし、外国人観光客を戦略的に誘致させるかを試みたのが、今回のプロジェクトです。

─Wi-Fiがきっかけというのは、NTT東日本ならではですね。

菊地 : そうですね。NTT東日本は今まで観光分野にあまり参入していませんでした。しかし、NTT東日本が持つWi-Fiやインターネットといった通信インフラの強みを、観光事業と結びつけ、「札幌市のデータの利活用」という道筋を示せたことが良かったです。

インタビュー中の写真
─データの利活用とは、具体的にどんなことをしているのでしょうか?

菊地 : 札幌市の持っている観光施設の来場者やインバウンドの消費の推移といった各種アンケート結果や統計等のオープンデータを分析することで、外国人観光客へのプロモーションに活用しています。外国人が日本へ入国し、Wi-Fiに接続すると、一定の情報が得られるんですね。どこの国から訪問されたのか、どんな場所でいつ接続したのかなどが分かりますし、Wi-Fiや観光アプリを使用した際の位置情報や属性を分析するだけでなく、携帯電話基地局の情報やSNSのデータも活用しています。昨年は東南アジア圏の方をはじめ、ヨーロッパやアメリカ、オーストラリアの方それぞれにプロモーションを実施しました。

中田 : 東南アジアの方は北海道の中でも札幌市に長く滞在することが多いとわかったので、札幌市内周遊プランを掲載したチラシを制作し、より楽しんでもらう仕掛けを作りました。一方で、欧米の方々は札幌市での滞在時間が短く、富良野市やニセコ町など札幌市以外に滞在する時間が長い傾向が分析から判明し、さらに歴史や文化背景のあるものを好む傾向があるということがわかりました。そこで欧米の方々向けに、博物館や美術館などを紹介する広告を打ち、札幌の文化・歴史に触れる機会を増やせるよう努めました。結果、周遊の促進や滞在時間を増やすだけでなく、また札幌に来たいというリピーターの増大にもつなげることが出来ました。

─プロジェクトを進めていく中でどんな課題がありましたか?

竹内 : NTT東日本にとって、データの利活用は未知の領域でした。どんなデータをどのように活用していくのか、外国人のお客さまがきちんと札幌市内を観光し、さらに消費を促すためにどのようなデータが有効か、非常に悩みましたね。メンバーといろいろな事態を想定しつつ議論するしかありませんでした。とにかく、今あるデータをかき集めて、その場所に行った人がどこの国籍の人なのか、どこの店でどんなものを買っているのか、SNSでどういう発信をしているかなども見るようにしましたね。

菊地 : それぞれのデータは一長一短です。位置情報だけが分かっていてもあまりメリットは見えてきませんが、たとえば位置情報とSNSの投稿内容を一緒に確認してみると、そこが楽しかったのか退屈だったのか、感情が見えてくることがあります。このようなデータを見比べながら、経験則や勘ではなく、あくまでデータとして裏付けのあるものを提供していかないといけないということは、常に意識していました。

インタビュー中の写真
─このプロジェクトにかける意気込みを聞かせてください。

菊地 : 札幌市の様々な立場の方々との関わりも深くなり、外国人観光客だけでなく、札幌という地に足を運んでくれる方にもっと喜んでいただけるような街を創りたいと考えるようになりました。札幌市を世界から選ばれる観光都市にしたいです。

竹内 : データの利活用によって札幌市の観光が活発化し経済発展していけば、今度は北海道内だけでなくNTT東日本のほかの地域でもカスタマイズしながら新しい観光都市を創れると思います。だからこそ、このプロジェクトがそのひとつのきっかけになればいいなと思いますし、観光分野だけでなく、違う分野においても活用されるようになったら嬉しいですね。

中田 : まだ誰もやったことのないことに挑戦し、経験させてもらえることは、本当にありがたいことです。別の自治体でも同じことをやろうとした時に、僕らのノウハウは必ず活きると思いますし、そういった想いを持つ自治体の方に伝えていけるように、これからも取り組んでいきたいです。

観光とICTをつなげて、データ活用先進都市をうみだせ。

Side Story

Sapporo City Wi-Fiのロゴ

無料でインターネット接続が可能な「Sapporo City Wi-Fi」

札幌市に来た外国人観光客やビジネスマンの利便性及び満足度の向上を図るため、2015年より無料でインターネット接続が可能となる「Sapporo City Wi-Fi」の運用を開始。他の自治体よりも早く、そして安全な通信環境を実現し、注目を集めた。

3人が話し合っている様子の写真

観光客の利用行動を分析し、効果的なプロモーションを策定

NTT東日本の持つWi-Fiサービスや市の持つデータをかけ合わせて、観光客の利用行動分析を日々実施。メンバーで話し合いながら、どんなプロモーションを打つのが効果的かを策定・提案。今後は他の自治体にも輪を広げる予定で、データの利活用という観点で地域の活性化を図る。

Another Story

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  • ※掲載内容は取材当時のものです

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