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Pick up! NTT-EAST -ピックアップ
社員それぞれの「個」の能力・魅力を伸ばす!
人材育成で社内文化を変革する
「NTT East College」とは?
公募型人材育成プログラム「NTT East College」
新たなリーダー育成を目的とした、公募型のプログラム。マネージャーに近い層に向けた「Next Generation Executive」と、より若い世代の職場リーダーを育成する「Fundamental」の2コースがある。
Fundamentalコースは「社会人基礎力特化プログラム」「社外交流イノベーションプログラム」「変革企業・事例交流会」「サポートプログラム」で構成。事前のアセスメント結果を元に、自ら「伸ばしたい」「高めたい」スキルを設定し、自身の課題に合わせて、受講生本人がプログラムをカスタマイズできる。
今回は、1期生としてFundamentalコースに参加し、現在は2期生のメンターを務める、3人の若きリーダー候補にお話を伺った。
Member
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Enishi OYANAGI小柳 縁心2021年度入社NTT東日本
デジタルコンサルティング部
第一部門 -
Shouta SATO佐藤 翔太2014年度入社NTT東日本
ネットワーク事業推進本部
運営企画部門 -
Aika HONMA本間 愛佳2017年度入社NTT東日本
経営企画部
地域循環型ミライ研究所
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- ─East Collegeに応募したきっかけを伺えますか。
- 佐藤: 前の部署で、日々関わるメンバーが固定化していたことから、外との交流で視野を広げたいと考えていました。それに、人と関わるのが好きで、異業種・社外の方とチームを組んでビジネスを立ち上げることに興味があったため、「社外交流イノベーションプログラム」に参加しました。
- 小柳: 私も幅広いビジネスや、異業種の考え方を学びたいと思い、応募しました。それは、NTT東日本は通信に閉じない総合商社になっていく必要があると考えているからです。また、以前に社内の課題解決コンペで優勝経験があったのですが、社外の同世代に自分の力がどれくらい通用するのかを計りたいという気持ちもありました。
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本間:
私は入社以前から地域活性化に携わりたいと思っていました。当社は地域と密接な関係にあり、地域に寄り添い、課題解決していくことは会社の責務でもあります。私自身がそのビジネスを創出する推進者として、NTT東日本グループひいては地域を牽引していきたいと考えています。そこで、思い描くキャリアの実現に向けて、地域の生の声を聞き事業開発する経験を積みたいと考え、社外交流イノベーションプログラムのうち、「GIFT」(※)という越境学習プログラムに参加しました。
GIFT……ウィル・シード社の提供する、ビジネスパーソン向けの越境学習プログラム。今回のFundamentalコースで選択できたプログラムの一つ。
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- ─御三方とも、今回は実際にチームを組んで新規事業開発に取り組まれたとのことですが、どういったものだったのでしょうか?
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小柳:
私の参加した「ジュニアリーダー研修」は、NTTグループ企業各社の参加者から6人組のチームを作り、自分たちで自由に課題を設定するというものでした。そこで、私のチームは通信と宇宙に関する新規事業として、「スマートワールドを実現する宇宙放射線試験サービス」というものを企画しました。世界中で30億人もの人が、恒常的にインターネットに接続できていないという課題に対する事業アイデアですが、NTTという「通信」を柱にしたグループが結集した研修のテーマにふさわしいかなと。
向上心の強い、意識の高いメンバー揃いで、それぞれの課題に対する考えや、展開したい事業も異なっていたのですが、遠慮なく意見を出し合い、自分たちのビジョンを実現するために何度もピボットやブラッシュアップを重ねていきました。
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佐藤:
私が選んだ研修は、「みらいデザインワークショップ(※)」というものです。東京都、テレビ局、SIerという異業種との混成チームで、「東京都のオーバーツーリズムと、ゴミ問題を解決する」という課題に取り組みました。その中で、都庁職員の調査能力や、テレビ局員のプレゼン能力、SIerの技術力などに触れたことで非常に刺激を受けました。研修では今の世の中にまだ「答えがない」課題に向き合い、0から1を生み出していくプロセスを学びました。そして「ゴミ回収ロボット」のアイデアを考え、市場分析やコスト計算などを行い、具体的で現実的なビジネスモデルとして練り上げました。
※みらいデザインワークショップ……コンサルティングアソシエイツ社の提供する、ビジネスパーソン向けの越境学習プログラム。今回のFundamentalコースで選択できたプログラムの一つ。
- 本間: 私は大阪府柏原市の観光に関する課題解決に取り組む研修で、やはり異業種の企業や柏原市職員の方と官民混成チームを組みました。最初に市のオリエンを受けて、来訪者の消費促進と商圏の活性化というテーマに挑むことになりました。非常に多くの打ち合わせとフィールドワークを重ねて施策を練っていき、最後に柏原市長に事業提案を行いました。地域課題の解決に向けて、実際に地域に足を運び、目で見て肌で感じて生の声を聴くことの重要性に気づくことができたので、本当に良い経験になりましたね。最終的には子どもの学びの体験の場の創出と、デジタルコンテンツ整備による周遊促進という施策をまとめました。
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- ─特に印象に残っているエピソードを教えてください。
- 佐藤: 社外交流イノベーションプログラムの研修内で、4チームが争う企画コンペが実施され、私のチームが優勝できたことです。最優秀チームの案が実際に都の事業として検討されるというものでした。非常に明るく社交性の高いメンバーが揃っていたことがパフォーマンスに影響して、成果につながったと思います。チームビルディング次第で、こんなに成果が変わるんだという気づきを得ることができました。
- 小柳: 私のチームも、研修内でNTTグループの新規事業を考える「ジュニアリーダー研修」のビジネスコンテストで優勝できたのですが、特に最後の発表が印象に残っています。NTTグループ社員およそ300人の前で、私がチームを代表してプレゼンを行ったのですが、終了後多くの方から声をかけていただき、長蛇の列ができるほどで、自分の名前を広めることができました(笑)。もちろんそこに至るまではメンバー全員で最後まで汗をかき、納得いくまでディスカッションを重ねたことで、一人では到底たどり着けないスケールの大きな新規事業を発表することができ、濃い時間を過ごすことができました。
- 本間: 私の場合はコンペなどはなかったのですが、やはり多様なバックグラウンドを持つチームメンバーと一つの目的に向けて事業をつくっていく過程自体に刺激を受けました。情報収集や行政知識、構造化などさまざまなスキルに長ける個性的なメンバーで、時にはぶつかることもありましたが、3か月間の研修期間で主体的な打合せを24回実施し、共通認識をしっかりすり合わせていきました。自分とは異なる立場の人の持つ感覚に共感したり、共創したりしていくマインドが身に付いたと思います。
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- ─皆さん、具体的な課題に対応する新規事業開発に取り組まれたのですね。研修の中で、座学として何かを学ぶ機会はあったのでしょうか?
- 佐藤: はい、チームメンバーと一緒に「0から1を生み出すには?」「この世界に答えの存在していない問題に答えを出すには?」といったいろんなノウハウやフレームワークを学び、その学んだことを実際の事業開発ですぐに「実践」できたのが良かったです。ただ勉強しただけでは身に付かないタイプなので……。
- 本間: 特に「デザイン思考」のフレームワークは現業でも大きく役立っています。入社してからは営業職や販売推進業務など、「すでにあるもの」をベースにした仕事が多かったのですが、そうではなく0から1、1から10を生み出す考え方、「なぜ」ではなく「どうしたら」の視点で仮説を生み出す手法を学べました。アイデアを形にしていくノウハウも身に付きました。
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- ─NTT East Collegeでは、サポートプログラムといったものも選んで受講できたそうですね。
- 小柳: そうですね、私は先ほどの「ジュニアリーダー研修」に加え、「変革企業・事例交流研修」というプログラムを受講しました。その中で航空会社に行かせていただいて、変革に向けた取り組みや社員の方々のマインドセットを学んだことで、会社色に染まり始めていた思考力の柔軟化ができ、視野も広がりましたね。
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- ─NTT East Collegeに参加して良かったことと、ご自身がどのように成長したのか教えてください。また、学んだことを今後どのように組織に還元していきたいですか?
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佐藤:
まず良かったことは、他の業界に「ゆるくつながるいい仲間」が得られたことです。異業種の仲間と交流するようになって、世の中のいろんなビジネスモデルや、お金の動く仕組みを意識できるようになり、視野が広がりました。ちなみに4社の4人で取り組んだ東京都の事業には、今でも自主的に関わり続けています。
組織に還元できることですが、今回学んで実践した「何もないところから何かを生み出す」ノウハウを、今の仕事にもどんどん生かしていきたいですね。また、私たちのチームの明るさや積極性が他のチームにも好影響を与えたように、自分から組織を活性化していくことをやっていきたいと思います。
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小柳:
良かった点としては、リーダーシップ、思考力、発信力という自身の強みを再確認できたことと、グループ内の志ある仲間との切磋琢磨による自信の向上です。最後まで全員でベストを尽くし、走りきったことは大きな財産です。また、コンテストで行ったプレゼンをきっかけに、想像以上に多くの方からお声がけいただき、人脈ができたことも良かった点ですね。
次に、業務に直接還元できる学びでいうと、常に「目的」を念頭に起きつつ、課題とソリューションの質にこだわって業務を遂行することです。現在は営業コンサルティング職なので、「販売最大化」と「品質最適化」という両輪の目的を念頭に、プレゼンで学んだ聴講者の目線を常に持ち、わかりやすいストーリー構成を心がけて業務に取り組んでいます。
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本間:
私はFundamental受講後、希望叶って、地方創生・地域活性化に直接関わる現在の部署に配属されました。本格的にプロジェクトに携わる前に社会や地域課題への解像度が上がったことで、改めてNTT東日本の存在意義やその中で自分がどう貢献していきたいか認識できたことが良かったです。
飲食店で取材をしたり、外国人観光客に英語でインタビューをしたり、フィールドワークを重ねてさまざまな立場の声を聞きながら課題解決に取り組んだことで、未知の問題や複雑な状況に対峙しながら、成功に導く「実践知」を得られたと思います。チームという観点では、自身の得手不得手を認識したことで、「高い成果を出すために自分がどう働きかけるか」を意識しながらアクションを起こせるようになりました。
今後は、自身の経験と知見を生かして、地域活性化の推進者として地域の人や魅力に光を当てながら、新規領域を開拓していきたいです。NTT East Collegeで、未知の世界に果敢に挑戦するソーシャルイノベーターとしてのマインドができたので、まずは自らが調査研究プロジェクトを通じて地域の価値創造を体現し、そのノウハウを社内外に波及していきたいと考えています。
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- ─就活生に向けてのメッセージをお願いします!
- 佐藤: NTT東日本は、地域の個人のお客さまから、国や県、官公庁といった大きな組織事業まで、あらゆるお客さまと接点があります。だからこそ、社会にインパクトを与える仕事をしたい方にはぴったりだと思います。
- 小柳: 生活に欠かせないインターネットを支えているのがNTT東日本です。一般的には保守的に思われがちな会社ですが、実は常に新しい領域にチャレンジしています。私の持論として「通信に限界はない」と考えていて、世の中のあらゆるものをつなぎ、価値を生み出していけると思います。そして社員に熱量があって、皆それぞれ、さまざまな領域に熱意をもって取り組んでいます。皆さんの思い描く未来を実現できる会社なのではないでしょうか。
- 本間: NTT東日本は、通信を柱にしつつ、農業、医療、教育などあらゆる領域の課題解決に取り組んでいる会社です。私は、地域の価値創造や活性化は「人」「想い」が起点になっているケースが大半だと考えています。その想いを汲み取り、束ねて、イノベーションを起こしていく仕事は、社会的に意義があることだと思います。なにか社会に対して変化を起こしたいという想いを持つ人は、ぜひ一緒にアクションを起こしてみませんか?
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NTT East College事務局にも伺いました!
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小林 瑠璃子総務人事部 人材開発部門
2020年入社
NTT東日本
NTT East College事務局
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─NTT East College発足の経緯と狙いを教えてください。
小林: もともと年次や役職など、階層で区切った研修は実施していたのですが、変化の激しい時代にはそれだけでは不十分だと考えていました。会社の変革を担っていく職場リーダーを育てるには、社員自身が自らの意思で主体的に参加し、自分のキャリアや個性に合わせたスキルを磨くことのできる育成プログラムが必要だと考えたのです。そのため「公募制」を採用し、挑戦心の強い社員の成長を後押しするプログラムとして2023年に発足しました。社員の主体的な学びの文化が広まることで、組織全体の文化も醸成していきたいと考えています。
「桜梅桃李」という言葉があり、桜も桃もそれぞれ違った美しさがあります。特に今回ご紹介した「Fundamental」コースを受講する層の社員は年齢も若く、まだ自分自身がどういう仕事で輝きたいのか、どんな美しさがあるのかを見つける段階にあります。それを自ら見つけて磨きあげていってほしいという思いから、個々の課題感に合ったプログラムを受講生自身で選べるようになっています。また、年次に縛られないことで、社内ネットワークが形成されることも狙いにあります。 -
─Fundamentalコースを実施して、どのような効果や反響がありましたか?
小林: 多くの応募があり、今回ご紹介した一期生と、現在実施中の二期生、あわせて200人のリーダー候補を輩出できています。一期生にアンケートを取ったところ、90%以上の受講者に「満足」と回答してもらえました。満足の理由としては「自身の強みと弱みの再認識」「社内だけでは得られない交流や経験、新たな価値観の獲得」などが多く上がっています。
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─プログラムを実施して見えてきた今後の課題と展望を教えてください。
小林: NTT East Collegeを履修した社員の「定点観測」が課題だと思っています。Fundamentalコースで1年間学んだ内容を、実際の業務でどのように生かして、さらに磨きをかけているのかをウォッチし、また本人の希望に沿った支援もしていける体制を整えたいと考えています。
また、NTT東日本グループ内で、年次や部署の垣根を超えたつながりが生まれたことをもっと活用すべく、NTT East College卒業生同士が交流できるコミュニティのようなものも検討中です。これからも社員のやる気と挑戦心を尊重し、一人ひとりの特徴や思いに応じた成長機会をさらに拡張していきたいですね。