NTT東日本 Career Recruiting

Interview 人を知る

04 "行政での経験や人脈"と
"豊富な地域アセット"をつなげて、
活気あふれる地方創生モデルをうみだせ。

04

小林 華子 Hanako KOBAYASHI

財務

経営企画部
地域循環型ミライ研究所

2024年入社

これまでの経歴

大学卒業後、地方公務員として市役所に入職し、5年間にわたり子育て支援関連業務や人事労務業務に従事。その後、「国の政策が実行されるプロセスを知り、スキルアップにつなげたい」との思いから、行政実務研修員として内閣官房に3年間出向し、中央省庁の業務を経験。内閣官房では地方自治体のデジタル化支援に向けた交付金の制度設計などを担当し、審査から執行、自治体のフォローアップまで幅広い業務を行うことで、地方行政と国を結びつける役割を果たす。2024年、NTT東日本に入社。

現在の主な業務

2023年にNTT東日本の地域シンクタンクとして設立された「地域循環型ミライ研究所(ミライ研)」に所属。地域の「文化・食・自然」を軸に調査・研究を行い、地域固有の資源や魅力を最大限に活用した新たな価値の創造や、サステナブルな地域社会の構築を目指す。自治体や地域住民、社会企業家、NPO法人と連携し、社会と経済が循環するモデルづくりに挑戦している。

Question

  1. 01

    NTT東日本を選んだきっかけ・決め手

    行政実務研修員として内閣府に出向していた時に、日本全国の自治体が抱える課題や厳しい現状を目の当たりにして、衝撃を受けました。全国には1700を超える自治体が存在しますが、どの地域も人口減少や職員不足といった課題に直面しており、存続の危機に瀕している自治体も少なくありません。元々私は地元である石川県が大好きで、「地元に貢献したい!」という思いから市役所に入職しました。しかし、全国の自治体の状況を知ったことで、特定の地域にとどまらず、より広い視点で地方創生に取り組みたいという思いが次第に強くなり、転職を決意しました。NTT東日本に惹かれたポイントは、「地域循環型社会の共創」をパーパスに掲げ、地域貢献に重きを置き、ロングタームで地域と向き合っていることです。地域政策を提案するだけでなく、実際に地域社会へ実装されるまで共創する取り組み方は、私が自治体職員として抱いていた理想の地方創生の形と一致し、深く共感しました。「本気で地域課題の解決に向き合える企業は他にない」と思い、入社を決めました。

  2. 02

    入社前後で変わったこと・気がついたこと

    入社前は歴史ある大手通信会社というイメージが強く、年功序列やトップダウンの文化が色濃く残っているのではないかと想像していました。しかし、実際に入社してみると、その予想は良い意味で大きく覆されました。私が所属する「地域循環型ミライ研究所(ミライ研)」には、12人の専任メンバーがいます。私のような公務員出身者だけでなく、前職は法人営業だったり、法務部門にいたりと、多彩なバックグラウンドを持つ方ばかりです。組織体制もフラットかつボトムアップ型で、メンバーは年次や役職に縛られることなく、主体的にプロジェクトを推進しています。それぞれが専門性や興味を活かして、自由に意見を交わしながら柔軟に業務を進める姿勢は、年功序列に基づく固定的な働き方のイメージを根底から覆すものでした。新卒から公務員としてキャリアを積んできた私にとって、この環境はとても新鮮で、日々刺激を受けながら成長を実感できる職場だと感じています。

  3. 03

    NTT東日本で活きている前職のスキル・経験

    前職で出向していた内閣府では、デジタル田園都市構想交付金の申請に関する業務などを担当していました。多くの申請に目を通す中で、自治体が抱える課題や交付金の制度設計に対する知見を深めることができました。こうした経験は、効果的な地方創生プランの立案や交付金関係の事務書類の作成支援などに活きています。前職の業務経験を通じて各地域の課題や取り組みに対する解像度が高まり、地域の方のお悩みもより深く理解することができるようになったと実感しています。
    また、全国の自治体の担当者や、私と同じく地方自治体から出向していた研修員たちと築いたリレーションやカルチャーなども、今の業務にも活きています。各プロジェクトの担当者にその地域の関係者を紹介したり、プロジェクトで訪問した先で前職時代に知り合った方々と再会したりすることで、地域が抱える課題感や目指す方向性を素早くメンバーと共有でき、スムーズな連携が実現しやすくなっています。

  4. 04

    現在の業務でやりがいや成長を感じた点

    地域の方々と共にプロジェクトを進めることに、大きなやりがいを感じています。プロジェクトを通じてさまざまな地域を訪問する中で、各地域を舞台に地方創生に取り組むキーパーソンともいえる方々に出会う機会があり、その熱意と真摯な姿勢に触れるたびに大きな刺激を受けています。地域の実情や課題に深く向き合い、具体的な施策を検討するプロセスを通じて得られる現場での知見や新たな気づきは、私自身の成長に直結していると実感しています。地域の活性化に取り組んでいる移住者の方とご一緒する機会があったのですが、地域への溶け込み方、例えば、実現したいことの伝え方や伝える手順など細部まで工夫されていて、今後の活動に必ず活きてくる知見だと思いました。
    ミライ研のメンバーとの関わりを通じても、多くの学びがあります。多様なキャリアを持つメンバーが持ち寄る知識やアイデアから刺激を受ける一方、私自身も前職で培った知見やノウハウを積極的に共有し、チームの一員として貢献したいと考えています。互いに学び合える環境で、地域課題の解決に向けたプロジェクトに取り組めることを、非常に意義深く感じています。

  5. 05

    NTT東日本で働く上での面白さやメリット

    NTT東日本といえば通信会社というイメージが強いかもしれませんが、通信会社という枠組みを超え、地域課題の解決や地域活性化に焦点を当てた、多岐にわたるテーマに取り組んでいる部署が数多く存在します。その根底にあるのは、「地域に恩返しをしたい」「地域のプレイヤーと協働して新しい地方創生を実現したい」という想い。関係人口の創出、教育、文化アーカイブ化、自然保護、食文化の振興など、多様なテーマに取り組み、地域活性化に向けた新しいアプローチを模索しています。
    こうした活動を実現するためには、自治体だけでなく、地域のキーパーソンや地元企業など、多様なパートナーの共鳴が欠かせません。地域との関係構築において強みとなるのが、これまで地域の通信やICTを支えてきたNTT東日本への信頼です。長く地域を向き合ってきたからこそ創出される他には真似することのできない強みが自治体や地域関係者とのコミュニケーションをスムーズにし、本音で議論できる関係の構築を後押ししている点は、活動を進めるうえで非常に心強い要素です。

  6. 06

    今後の展望・目標

    今後は一つの地域にしっかりと向き合い、さらなるプロジェクトを立ち上げて課題解決を完遂することが目標です。特に「食」を切り口としたテーマに注力したいと考えており、地域の食文化の継承や地域産品の活用を促進する取り組みに挑戦したいと思っています。そのために、さらに多くの地域を訪問し、地域特有の課題や特性をより深く理解したいと考えています。地域課題が複雑化する中、単一の解決策ではなく、複数の要素を組み合わせたアプローチが求められています。複雑な課題に対応していけるよう、自らの「引き出し」を増やし、各地域に最適な提案を提供できる力を身につけていきたいです。

My Work

My Worksの写真

関係人口の指標確立に挑戦。データドリブンな地方創生の新たなモデルを構築する!

ミライ研で取り組んでいるプロジェクトには、移住や観光とは異なる形で地域に継続的に関わる人々を指す「関係人口」をテーマにしたものが多くあります。関係人口は、人口減少や高齢化が進むエリアでの新たな地域づくりの担い手として注目されていますが、現状では、関係人口が地域にもたらす効果を測るための統一的な指標は国レベルでも確立されていません。そのため、プロジェクト参加者にアンケートを実施して、趣味嗜好や考え方をデータとして蓄積・分析し、関係人口の増加による経済効果などを数値化できればと考えています。どのような人が関係人口になっていくのかの研究や、地域ごとに関係人口がもたらす効果を測る具体的な指標を作成することが今後の目標です。