NTT東日本 Career Recruiting

Interview 人を知る

07 地域へのコミットメントと、
日本初の技術をつなげて、
誰もみたことのない新しい
ビジネスをうみだせ。

07

越智 鉄美 Tetsumi OCHI

マネージャー

ビジネスイノベーション本部
地方創生推進部 産学官連携担当

2019年入社

これまでの経歴

前職は産業用特殊ポンプや、航空機部品などを製造する工業メーカーに勤務。メカニカルエンジニアとして、特殊ポンプの設計・開発と紫外線LEDの研究開発・事業化に携わる。後者では、2014年に青色LEDでノーベル物理学賞を受賞した名古屋大学・天野浩教授との共同研究により、次世代LEDの研究開発推進を行う。石川県白山市に世界発の紫外線LED専門量産工場を立ち上げ、知財戦略や海外企業M&Aまで実行。2019年、NTT東日本に入社。

現在の主な業務

地域課題・社会課題解決のため、NTTグループや産学官連携による新規プロジェクトの立ち上げや事業化支援を担う。大きく携わっているプロジェクトは2点。まず、世界初となる「ベニザケ」の完全閉鎖循環式陸上養殖のビジネス化実現プロジェクト、次に、農林水産省直下での「統合型病虫害防除システム」認定プラットフォーム(代表を務める)の設立運営と事業化の推進。

Question

  1. 01

    NTT東日本を選んだきっかけ・決め手

    前職で力を入れて取り組んでいた紫外線LED事業が海外企業に買収されたことをきっかけに転職を考えていたところ、以前から交流があったNTT東日本の部長とお話をする機会があり、NTT東日本が地域活性化や新規事業創出に取り組んでいることを知りました。私自身、自分が取り組んでいる技術を使い、世の中に貢献し日本を元気にしていきたいという想いがあり、これはNTT東日本が目指す地域活性化や新規事業創出へのビジョンと一致します。仕事のアウトプットとして目指す場所が同じということで、入社を決めました。

  2. 02

    入社前後で変わったこと・気がついたこと

    入社当初は、通信インフラ会社という堅い会社のイメージがありました。しかし、実際は良い意味でとてもフレキシブルな会社で自分が挑戦したい仕事を尊重してくれます。技術開発や知財戦略、グローバル視点での日本の地域貢献などに積極的に取り組んでいる点も驚きでしたね。最先端のテクノロジーを惜しむことなく使い、日本をより良くしていこうという雰囲気があります。例えば、現在担当している「ベニザケ」の完全閉鎖循環式陸上養殖プロジェクトでは、NTT東日本グループが持つICT技術と、岡山理科大学が保有する好適環境水・養殖ノウハウと養殖プラントシステムを組み合わせ、ベニザケ生育速度の向上、生産に関わる作業の効率化・最適化・自動化、陸上養殖に最適な設備構築を行っています。現在、水産資源の枯渇が危ぶまれている中、沿岸部・内陸部の場所を問わず生産可能で、ICT利活用による生産環境のマネジメントが可能な完全閉鎖循環式陸上養殖のビジネス化は今後の水産業全体にとても有意義になってきます。NTT東日本がこうしたプロジェクトに着手するのは初めてですが、新しい分野への挑戦にもかかわらず、会社としても注力してくれて、大々的に取り組むことができています。働き方も非常に融通が利きます。私の部署はスーパーフレックスタイム制で、決められた就業時間の中で自由に働けますし、ほぼ100%リモートワークです。働く時間にも場所にもとらわれず、自分のペースで仕事とプライベートを設計できるのはありがたいですね。

  3. 03

    NTT東日本で活きている前職のスキル・経験

    エンジニア出身ということもあり、基礎技術の知識は役に立っています。大学教授とコミュニケーションを取る機会も多い中スムーズに会話ができると感じています。また、新しいプロジェクトを推進する上では、これまで培ってきた学会や大学、企業とのネットワークも非常に有効です。何か困った時にすぐ相談できる人脈があるというのは、NTT東日本で活きているスキルの一つではないかと思います。前職で長年携わっていたプロジェクトマネジメントや組織運用、新規事業立ち上げ時のマーケティング視点やプロセスも、仕事を進める上で活用しながら業務を進めています。

  4. 04

    現在の業務でやりがいや成長を感じた点

    さまざまな大学の先生方が何十年も特化されて、培ってきた研究成果・技術を我々の取り組みによりビジネスとして世の中に普及できていることが一番のやりがいですね。現在も多くのプロジェクトを進めていますが、ゼロから立ち上げたものが世の中に出たときの達成感は計り知れません。私が携わったものでいうと、例えば、農林水産省直下でNTT東日本が主幹事として2021年に設立した「統合型農作物病虫害防除システム研究開発プラットフォーム」では、LEDによる「光技術」を軸とし、ICT技術と有機的に結合させた「統合型病虫害防除システム」の実用化に向けた研究・開発に取り組んでいます。社内でも私が立ち上げた新規事業に興味を持っていただき、多くの社員から「一緒に取り組みたい」と声をいただけるようになっています。NTT東日本が非回線分野における事業領域を増やそうとしている中で、社員一丸でゴールを目指していける事業を推進できていることは自分の中でも大きな成長の一つだと感じています。

  5. 05

    NTT東日本で働く上での面白さやメリット

    NTT東日本は現在、通信から非回線分野へと会社自体が大きく変わろうとしている転換期です。だからこそ、多様性や発想の自由を重要視し、会社全体で社員の自主性を後押ししてくれます。例えば、私が取り組んでいるベニザケの養殖事業もこれまでの当社の事業とはかけ離れていますが「面白い!」と評価してくれる上長がいて、上層部へのエスカレーションもスムーズに進みました。そういった全社的なバックアップは新規事業を進める上では大きなポイントです。また、部署ごとで実施されているリモートワーク制度やスーパーフレックスタイム制など働きやすい環境も整っています。自分で計画を立て、自分の責任で働くという社員の自主性を重んじてくれていると感じます。

  6. 06

    今後の展望・目標

    直近の目標は、現在取り組んでいる新規事業のプロジェクトをNTT東日本の従来の枠や文化を超え本当の意味で社会実装させることです。そうすれば、社内でも感化されて、新規事業にチャレンジする人が増えるのではないかと思います。また、一次産業に取り組んでいる理由としては地域循環型社会を創りたいからです。例えば、ベニザケのように地域文化や地域の特色に適した魚を生育環境に左右されずに育てるということが実現出来れば、さまざまな地域のブランディングに繋がりそこを起点として、生産・加工・流通・販売といった一連の地域循環型産業が生まれます。農作物病虫害防除システムでは化学農薬の使用量とリスクを減らすことで、環境負荷低減と持続的な農作物の生産に寄与できます。そんな小さいコミュニティでのユースケースを3年以内にいくつか実現したいと思っています。

My Work

My Worksの写真

イメージに染まらずに、新しい視点でチャレンジを

農業の病虫害防除に用いられている農薬リスクを低減し、安全安心と収量向上を目標として、光技術による新たな防除技術を実現するため、2021年8月、農水省の直下にNTT東日本を幹事会社としたオープンイノベーションプラットフォームを立ち上げ、大学の先生や企業、国の研究機関にも参画いただき、産学官連携のもとで研究開発と社会実装を目指しています。写真は、富山大学の土'田先生、群馬大学の藤原先生でして、プラットフォームメンバーかつ我々との共同研究パートナーです。写真の場所は富山大学の土'田先生のラボになります。現在はイチゴをターゲットとしていますが、将来的には他の農作物にも展開していく予定で現在は実用化を目指しています。
(※2名の先生方には許可をいただいて掲載しています。)

※十分な感染対策を行い、撮影時の短時間のみマスクを外しています