Project Story 仕事を知る
Project Story #02
膨大な通信インフラ設備を点検・保守!
スマートメンテナンスプロジェクト
NTT東日本は電柱やマンホールといった膨大な通信インフラ設備を有しています。そうした設備をこれまで全国各地の技術者が点検・保守してきましたが、より効率的に行うため、スマートメンテナンスプロジェクトが発足。最先端技術を用いた点検・保守を目指すプロジェクトをご紹介します。
Project Image
電柱・通信ケーブルといった
通信インフラ設備
- ・ 東日本各地に膨大に散りばめられた通信
インフラ設備 - ・ 全国6,000人の技術者によって行われてきた
点検、保守
最先端技術
- ・ 車に搭載された高性能カメラ
スマートメンテナンス
- ・ オペレーターが効率的にチェック
- ・ AIが画像解析
Project Member
-
Yuya TAKAHASHI高橋 裕矢
ネットワーク事業推進本部 サービス運営部 アクセスマネジメント部門 スマートメンテナンス推進担当
推進担当として、スマートメンテナンス導入に向けた全体の戦略立案や最新技術の情報収集・導入検討、現場サポート機能の強化・実現などに従事。様々な部署と連携しながら、スマートメンテナンスを推進している。
-
Sonoko TAKEDA武田 苑子
ネットワーク事業推進本部 サービス運営部 アクセスマネジメント部門 スマートメンテナンス推進担当
スマートメンテナンスの導入に向けた新しい現場作りや最新技術の目利き・導入を行いながら全体の戦略を作る。また、様々な部署と連携しながら、スマートメンテナンスを推進している。
-
Kota KANAI金井 宏太
アクセスオペレーションセンタ アクセス運営部門 オペレーション推進担当
品質の平準化を目指すため、画像診断するオペレーターへの指導や車両運行する担当者との運用調整、本社への改善提案を行う。今後増員するオペレーターの管理体制も担当する。
-
Shohei KAWASAKI川崎 祥平
ネットワーク事業推進本部 サービス運営部 技術協力センタ 材料技術担当
現場と本部を繋ぐ技術協力センタで、現場で働く作業者だけでは解決困難な特異故障の原因を究明し、解決に導くのが主な仕事。また、スマートメンテナンスに伴う材料の分析や技術協力を行う。
-
Ryo SETA瀬田 亮
ネットワーク事業推進本部 高度化推進部 アクセス開発部門 アクセス開発担当
スマートメンテナンス実現に向けた技術の開発。スマートメンテナンスという未知なるプロジェクトに対して、最新技術に触れながら、どのような技術を使えば、効率的な点検・保守ができるのかを検討・開発する。
Project Interview
膨大にある通信インフラ設備を、
最新技術を使ってより効率的、より安全にメンテナンス!
レーザースキャナ・高解像度カメラを搭載した車両が東日本を駆け回る
─今回のプロジェクトがスタートした背景について教えてください。
高橋 : NTT東日本には膨大に散りばめられた通信インフラ設備があります。これまでその設備の点検・保守は各地の技術者によって支えられてきましたが、より高度かつ効率的にできないかということで、最先端技術を活用したメンテナンスプロジェクトが発足しました。
武田 : 具体的にはカメラを搭載した車両で東日本の電柱や通信ケーブルの写真を大量に撮影します。その画像データを収集し、オペレーションセンタで診断することで、現地での点検が効率化されるのはもちろん、オペレーターによる均一的な点検を実現しました。現場の技術者やオペレーター、最新技術の目利き人等、いろんな部署から多くの人が連携しているプロジェクトになります。
金井 : 一箇所に集まった画像データをオペレーターの目で、ひび割れがないかなど、設備の安全をチェックしており、私はその指導を担当しています。今後はAI導入によるチェック作業の自動化で、より効率化を目指して検証を重ねています。
─本プロジェクトが実現するにあたってどんな課題がありましたか?
高橋 : 従来の点検方法の抜本的な見直しを行うにあたって、効率化を目指しつつも、安全性が担保されているのかどうかが課題でした。新技術でも適応できない箇所がどうしてもあるので、各分野のスペシャリストと連携し、議論・検証・分析を繰り返していきました。その際に心がけていることは自分の常識で判断しないようにすること。どうすれば実現できるかを第一に、責任を持って自分が変えるんだという意識で取り組んでいます。
瀬田 : 電柱や通信ケーブルのメンテナンスを効率化するために、まず何をすればいいのかというところから考えるところが課題でした。カメラを搭載した車両を東日本に走らせるということで本当にメンテナンスができるのか、技術協力センタと協力しながら日々仮説を検証し、実現に向けて開発しています。
川崎 : 私は主に現場に出向き、技術者と話し合いながら、安全品質の担保という課題に取り組みました。撮影した画像データと、現地とでは違うことがあり、擦り合せをしつつ、課題を少しずつクリアにしていきました。精度が向上していく過程で、これまでの知見や技術が活かされている感覚があり、やりがいを感じています。一箇所に集まった画像データをオペレーターの目で、ひび割れがないかなど、設備の安全をチェックしており、私はその指導を担当しています。今後はAI導入によるチェック作業の自動化で、より効率化を目指して検証を重ねています。
金井 : オペレーション推進担当として、メンテナンス品質を均一化するのが課題で、今もなおオペレーター相互によるダブルチェックや有スキル者の認定制度策定などに取り組んでいます。また、安定した品質を保つために現地作業員向けに車両運行の講習会を実施しています。普段電柱にはあまり目が向かないと思いますが、通信インフラ設備として老朽化したら危険というのを身を持って感じているので、スマートメンテナンスによって地域住民の方々に安心安全が届けられたらいいなと感じています。
─本プロジェクトにかける思いを教えてください。
高橋 : 通信インフラ設備の点検・保守の効率化を進める一方で、事故が起きないよう確実にメンテナンスするということは、NTT東日本だけでなく電力・鉄道・交通等すべてのインフラの有する大きな課題です。私たちが先進的な取り組みをすることで、他企業や自治体も含めた高度なインフラメンテナンスの革新ができるため、社会全体に安心・安全を提供していきたいと考えています。
武田 : 現場には約6,000人の技術者やそれをサポートする方々がいます。私の作ったスマートメンテナンスの方針がその方たちの行動を変えていくという大きな責任のある仕事ですので、必ず良くしていきたいという思いがあります。規模感と責任感を感じながら仕事をしたいという方とこれから一緒に働けたら嬉しいですね。
金井 : スマートメンテナンスは立ち上がったばかりでまだ課題があります。また、技術も日進月歩で変わって行きます。その技術をタイムリーにスマートメンテナンスに取り入れて、通信インフラ設備を安全かつ効率的に点検・保守できるよう、これからも取り組んでいきたいと思います。
瀬田 : 研究開発として、新しい技術を取り入れていくのはもちろん、その技術に対して責任を持たなければなりません。自分の技術が世の中をもっと良くするという思いを持ってこれからも仕事したいと思います。また、新しく仲間に入りたいという方もぜひ貪欲に新しい知見を取り入れて、一緒に世の中を変えていけたら嬉しいです。
川崎 : より最先端な技術を取り入れていくスマートメンテナンスですが、これまで以上に技術を追求し、更新していくことが必要だという思いがあります。現場の意見を聞きながら、創造力を持って社会を変えていきたいと考えています。
Side Story
東日本に全15台配備されている
スマートメンテナンスカー
レーザースキャナと8台のカメラで通った道を3Dデータと写真で記録。電柱の正確な構造状態を自動算出し、膨大なデータを送る。
的確にひび割れや老朽化を感知するオペレーター
AIとともに活躍するオペレーター。4画面の大きなモニターを使い、AIが苦手な領域をカバーしている。
Another Story
- ※掲載内容は取材当時のものです
- TOP
- 仕事を知る - プロジェクトストーリー
- #02 スマートメンテナンスプロジェクト