NTT東日本 Career Recruiting

Interview 人を知る

06 "データエンジニアリング"と
"NTT東日本のビッグデータ"をつなげて、
顧客心理に基づいたマーケティング戦略をうみだせ。

06

投石 真義 Masayoshi NAGEISHI

データサイエンティスト

デジタル革新本部 企画部
データドリブン推進部門 データドリブン戦略担当

2022年入社

これまでの経歴

大学・大学院で経営学・統計学を学んだ後、一貫してマーケティング領域に従事。販売促進領域、効果測定領域に携わった後、マーケティング・プロダクトマネジメントに広範囲で携わり、多様な業界のプロダクトやサービスの研究開発から販売促進、効果測定、アフターサポートまで幅広く経験。データサイエンスとビジネスモデルを組み合わせた予測・検証を軸に、顧客起点のITサービスの事業企画、戦略立案などを推進する傍ら、自身のアイデアを筆頭発明人とした特許出願も行う。また、就業と並行して大学院博士課程でデータサイエンスの可能性を研究し、アカデミック領域における知見をビジネスに応用する取り組みを推進。2022年にNTT東日本に入社。

現在の主な業務

デジタル革新本部 企画部 データドリブン推進部門に所属し、NTT東日本グループが提供する多様なITサービスにおけるマーケティング施策の立案や実行を幅広い領域で担当。関連部署と連携し、ユーザー・顧客のニーズ分析、市場環境の調査、顧客情報活用の高度化、競合サービスの分析、プロダクト拡販戦略の提案などを、多様なデータとDXを最大活用して支援している。また、グループ内のデジタル型ビジネスを支えるデータドリブン文化の定着に向けて、知見の共有、技術の蓄積、後進指導にも力を注ぐ。

Question

  1. 01

    NTT東日本を選んだきっかけ・決め手

    キャリアのスタート時から、自身のキャリアプランの最終目標にCMO(Chief Marketing Officer=最高マーケティング責任者)や、マーケティング担当VP(バイスプレジデント)を掲げていました。この目標から逆算し自分のキャリアパスを考えたところ、前職でプロダクトマーケティングに一通り取り組むことができたことから、次は経営寄りのマーケティングにも挑戦したいと思うようになりました。NTT東日本は、各地のインフラ網がベースにあるため、圧倒的なユーザー数を誇るICTプロダクトを多数有しています。大規模かつ安定的な基盤のもとでマーケティング・プロダクトマネジメント業務ができることに大きな期待を抱き、面接時に私が思い描いているキャリアパスをお話ししたところ、非常に明快かつ実現性が高い回答を得ることができました。例えば、私が配属される予定の部署はまだ新しく、自分たちで組織やポストを編成していけること。また、同部署には多様な領域のプロフェッショナルが集まり、各々が明るい展望を持って活動していることも入社の決め手となりました。

  2. 02

    入社前後で変わったこと・気がついたこと

    NTT東日本は旧国営企業であることから、社内手続き(決裁)が複雑で、承認を得るまでに長い時間を要するのではないかとイメージしていました。しかし、入社してみると決裁承認のスピードが予想よりはるかに速く、自身の提案が採用される機会も非常に多いことに驚きました。また、社内全体が新しい領域を開拓しようという意気込みにあふれ、組織内の変化を柔軟に受け入れる土壌もありました。実際、私が入社するまでのDX本部には、現在私が担当している「DXを活用したマーケティングサイエンス」の業務は存在せず、「AIやデータベースなど主に技術領域に特化したプロジェクトマネジメント」がメインミッションでした。しかし、「これまでに培ったDXの知見と当社が蓄積してきたデータを活用すれば、マーケティングにまで担当範囲を広げられる」ことを上席に提案・相談したところ、この提案がすぐに受け入れられ、部署内に新領域の業務が誕生したのです。さらに、この業務が2024年度からデータドリブン推進部門データドリブン戦略担当として正式に組織化。メンバーも徐々に増え始め、社内外に知見が広がっていることを実感しています。

  3. 03

    NTT東日本で活きている前職のスキル・経験

    現職に活きているのは、事業企画や戦略立案、プロダクト企画・販促、データ分析など幅広い範囲のマーケティング・プロダクトマネジメントに関わってきた経験。そして、その裏側にある科学的な根拠を示し、お客さま起点のアプローチができるデータサイエンスのスキルだと思っています。前職まで、法人・個人を問わず多様なお客さまと向き合ってきましたが、NTT東日本は「地域循環型社会の共創」をパーパスに掲げているだけに、より幅広い層に共感を得ることが求められます。また、単なる受託開発にとどまらず、企画開発の上流から参入するケースも多数。例えば、金融機関のお客さまからは、「ユーザーにもっと活用してもらうサービスにするには、具体的にどのような改修をすればよいのかが分からない」といったご相談がありました。そこで、課題の洗い出しや改修の方向性の検討を入念に行った上で大規模な改修を実施するという伴走型の支援を提案し、1年近く担当しました。検討にあたっては、多様なITソフトウェアを駆使し、アンケートやヒアリング、ログデータなどを掛け合わせてユーザーの意識や行動を統合的に分析。その結果、高く評価されている項目と改修が必要な実態が鮮明に浮かび上がり、「ここはユーザーに評価されているので改修しない」、「ここは改修する」といった明確な線引きを判断基準と共に提案したところ、非常に好意的な反応をいただくことができました。

  4. 04

    現在の業務でやりがいや成長を感じた点

    まず、DX本部において新しい業務が誕生し、「マーケティング」を全般的に担えたこと。入社して早々に十分な裁量権が与えられ、スピード感を持って業務を遂行できたのは非常に大きなやりがいとなりました。一人で担うには限界があることを感じていた矢先に組織化できたこともあり、新メンバーが増えつつある中、現在は後進の育成はもちろん、部署の業務内容やスキルを社内外に発信していくことが新たな目標となっています。特に社外への情報発信はクライアントの熱量にも直結します。例えば、伴走型支援を提案した金融機関のお客さまに向けたワークショップでは、私が提案したカスタマージャーニーを元に活発な議論が巻き起こり、最終的にはお客さま自らの手で詳細な理想像を完成するに至りました。また、当社ITサービスのマーケティングを先導した企画においては、社内マーケティングオペレーションの高度化に挑戦し、社内に新たな事例を蓄積できたことに加え、他サービスへ同枠組みの展開も実現できました(※2025年1月末現在、次回の社長表彰候補としてノミネート中)。業務を通して自身の成長のみならず、社内メンバーやお客さまの熱意を高めることができたことは、何ものにも代えがたい喜びです。

  5. 05

    NTT東日本で働く上での面白さやメリット

    一番の魅力は、NTT東日本がこれまでお客さまにさまざまなICTソリューションを提供し続けてきた実績だと思います。地域に根差した情報通信のインフラを支えてきたという長い歴史があるため、お客さまやエンドユーザーからの信頼感が高く、常にお客さまとの自由闊達なコミュニケーションが可能です。また、新しいことにチャレンジする姿勢が社内随所に見られ、そのための取り組みやナレッジ共有も活発です。例えば、社内には部署をまたいで活動できるダブルワーク(社内副業制度)があり、私の部門にも他分野から参画したメンバーが在籍。例えば、部門内でマーケティング領域におけるデータ分析のレクチャー会を開催すると、その知見がおのずと他部署にも浸透する仕組みになっているのです。また、社内ポータルサイトのほか、転職者に向けたオンボーディング施策がオンライン/オフラインで用意され、多種多様なバックグラウンドを持つメンバーと迅速・容易に交流することが可能です。各々が社内に情報を発信し合うことで、グループ全体に相乗効果を生み出しているのだと感じています。

  6. 06

    今後の展望・目標

    マーケティング職として引き続きCMO/マーケティング担当VPをキャリアのゴールに据え、NTT東日本のブランド力を経営視点で強化していくのが目標です。そのために、組織化した現部門の業務拡大や後進の育成に注力するとともに、DXの枠組みを軸とした新規事業にチャレンジしていきたいと考えています。特に興味があるのは、eスポーツや自動車、農業などに関連する当社の持つIT基盤を活用した非通信領域の新規事業です。例えばeスポーツ領域はコアユーザーが若年層であるため、現在のNTT東日本が提供する主プロダクト群とは異なるアプローチが必要となります。将来、当社のお客さまの世代が入れ替わったときにどう対応していくべきなのかを判断する足掛かりにもなるので、意義のある取り組みになる可能性が高いと捉えています。NTT東日本には、社内外の多様な分野のプロフェッショナルと密にコンタクトが取れる環境と常に社員の考えや提案に耳を傾け、その実現に向けて検討・支援してくれる柔軟な組織風土があります。思い描くキャリアパスの実現に向けて、これからも研鑽を積んでいきたいと考えています。

My Work

My Worksの写真

未活用のデータを掘り起こし新たな息吹を吹き込み、お客さまと意見交換しながら企画を推進

お客さまやユーザーと直接コミュニケーションを取りながら、企画立案を推進していくことに重点を置いています。前述の金融機関のお客さまとの取り組みにおいては、ユーザーの心理や行動変容の分析結果を可視化し、お客さまに向けたプレゼンテーションの機会を設けました。分析には、NTT東日本側が持つシステムのログデータのほか、お客さまがお持ちのユーザーアンケートデータ、営業部隊が取得したヒアリング結果など行動履歴・意識調査を統合的に活用。「データは一定程度取っているものの、有効活用し切れているとは言えなかった」とのことでしたが、多様なデータと共に掛け合わせて分析すれば、眠っているデータを活性化させられるのです。プレゼンテーションの後には、活発な意見交換や好意的なフィードバックもいただき、プロジェクトの進捗と共に目標への道筋が明確になっています。本取り組みにより、「DXの枠組み活用をさらに加速させるため、目的・ゴールを見据え、データ活用の初期段階から積極的に関わっていきたい」という新たな目標も生まれました。