NTT東日本 Career Recruiting

Interview 人を知る

02 "スタートアップで磨いた開発経験"と"共感型コンサルティング"をつなげて、
地域の課題を共に解決するDXをうみだせ。

02

徳嶺 あかり Akari TOKUMINE

コンサルティング

ビジネスイノベーション本部 ビジネス企画部
出向先:株式会社 NTT DXパートナー 地域企業支援事業部
リードプロダクトマネージャー

2024年入社

これまでの経歴

学生時代からIT領域での起業を志し、ビジネスコンテストに応募。卒業後はITベンチャー企業勤務を経て、フリーランスとして独立。ディレクターとしてIT企業の地域メディア事業に携わる。バックパッカーとして海外を旅した後、ベトナムにてJICA(国際協力機構)事業に参画。ITを活用して園芸作物の生産性向上試行プロジェクトに取り組む。その後、ベトナムが拠点のAI企業にてプロダクトマネージャー、コンサルタントとして関わり、金融会計のAI分析ツールの開発や、建築分野の積算自動化プロジェクトなどを推進。2024年、NTT東日本に入社。

現在の主な業務

NTT東日本の戦略子会社であるNTT DXパートナー(地域企業支援事業部)に出向。NTT DXパートナーでは、地域の企業や自治体をDXでサポートしており、新規事業として、金融機関向けの企業DX支援プラットフォーム「DXSTAR for Bank」を開発中。ローンチに向け、プロダクトマネージャーとして、主にサービス企画、プロダクト設計、コミュニティ戦略の立案を担当。

Question

  1. 01

    NTT東日本を選んだきっかけ・決め手

    ベトナムのAI企業で業務に携わっていたとき、クライアントとの折衝の過程でNTT DXパートナーの存在を知りました。NTT東日本グループがめざす地域循環型社会の共創を担う組織として、NTT DXパートナーの“ひと、企業、まちの個性が生きて輝き、愛着をもてる世の中をつくる”というVisionを聞き、自分もその一役を担いたいと思いました。加えて、「DXSTAR for Bank」の構想に惹かれたのも入社の決め手です。「DXSTAR for Bank」は、NTT DXパートナーが全国100社以上のDX支援で培ったナレッジを汎用化させたプラットフォームです。金融機関が地域の中小企業のDX支援をするために、「DXSTAR for Bank」でコミュニティを立ち上げ、そこから各社のアセスメントやDX戦略立案、人材育成、事業変革などを行っていきます。
    私はこれまでフリーランスのプロジェクトマネージャーとして海外企業に所属し、WebシステムやAIサービスを日本企業から請け負って開発していました。やりがいはありましたが、クライアントの事業状態によってはローンチされない、開発委託先という関係性であるがゆえに部分的にしか事業に関われないといった点にもどかしさを感じていました。「DXSTAR for Bank」を立ち上げるにあたり、オーナーとして事業戦略の策定から、顧客開拓、プロダクト設計・開発まで幅広く事業に関わることができる貴重な機会だと思い、入社を決意しました。

  2. 02

    入社前後で変わったこと・気がついたこと

    通信企業ということで保守的なイメージがあり、意思決定に時間がかかったり、提案が通りにくいのではと思っていました。しかし、NTT DXパートナーは50名弱の規模で、私が所属する地域企業支援事業部は立ち上がって間もない部門でもあり、スタートアップに近い企業文化を感じます。与えられたタスクをこなすのではなく、事業部長とフラットに意見交換し、事業戦略の組み立てからともに考えています。事業開発のスピードは早く、私が所属する部署の立ち上げからわずか3カ月で「DXSTAR for Bank」のプロトタイプ版が完成しました。
    入社後、大いに役立ったのは、大企業ならではの手厚い研修プログラムです。私はこれまでフリーランスだったため、研修を受けたことはなく、手探りで情報を集めてスキルアップしてきました。入社してから、女性のための自律的キャリア形成研修がありました。そこではNTTグループの別会社の方がメンターについてくださり、その方のキャリアエピソードを伺いました。これまで昇進に興味がなかったのですが、話を聞いて役職に対する自分の視点が変わるのを感じました。研修プログラムには役職者向けの内容もあり、そこでは部下やプロジェクトメンバーに対するメンタリングの手法について学びました。行動経済学や心理学に基づく高度なメンタリング手法を体系的に学ぶことができて、とても役立っています。

  3. 03

    NTT東日本で活きている前職のスキル・経験

    スタートアップで経験したさまざまなプロダクト開発の知識が大いに役立っています。事業部のメンバーの中で、アジャイル開発の経験者は私だけです。「DXSTAR for Bank」の開発は、「リーンスタートアップ」がコンセプトです。新しいツールをスピード感を持って生み出し、顧客に使ってもらって検証しながら開発していく中で、これまで培ったアジャイル開発の経験はかなり生きています。チーム内では私が率先して、今回の事業に合わせたアジャイル開発の進め方やルールの作り方、要件の決め方を提案しました。また、前職で取り組んだUX設計のスキルや、海外企業で言葉が通じにくい外国人相手にコミュニケーションを工夫してきた経験も生きています。「DXSTAR for Bank」のような新規事業は前例がないため、クライアントに言葉で説明するだけでは内容が伝わりにくい部分があります。そこで、画面イメージが伝わるモックアップを作成したり、情報をフレームワークとして整理した資料を作成して事業イメージを伝えやすくしました。「DXSTAR for Bank」は、SaaS型サービスとして展開しようと考えています。かつて事業収支計画ツールの開発に携わったり、実際に新規事業における事業収支を組み立てたりしていたため、その経験を生かしつつ、マネタイズのプランについても策定し、社内提案をしています。

  4. 04

    現在の業務でやりがいや成長を感じた点

    NTT DXパートナーは、従来型の答えありきのアプローチではなく、地域のお客さまと向き合い、地域そのものに飛び込み、ともに考え、地域と共感しながら、課題を解決していく「共感型DXコンサルティング」を大切にしています。その体現として生まれた「DXSTAR for Bank」には、金融機関がステークホルダーを巻き込みながら、企業向けのDXコミュニティを作り、イベントやオンラインコミュニティで学びや交流を深めながら地域のDXを推進するソリューションがあります。NTT DXパートナーがこれまで実践してきた企業DXコミュニティづくりのナレッジをベースに、顧客開拓チーム・開発チームが一丸となってソリューションとして整備しました。金融機関に対して、「DXSTAR for Bank」というデジタル基盤を活用しながら、地域のステークホルダーを巻き込んだコミュニティを構築して事業貢献するスキームを、実践知をふまえて提案し、大きな受注につながりました。他には、プラットフォーム開発の内製化に向けて、NTT東日本での採用とは別に、NTT DXパートナーで開始したエンジニア職の採用活動に携われたのも、私のキャリアの中で新たな経験でした。私自身が一緒に事業を進めていくために必要な人物像を描き、候補者にメッセージを送っています。事業ごとに戦略子会社を立ち上げているNTT東日本だからこそ、フリーランスでは経験できなかった業務にも積極的に挑戦して業務の幅を広げています。

  5. 05

    NTT東日本で働く上での面白さやメリット

    人とのつながりが濃い企業です。「DXSTAR for Bank」のプロジェクトは、NTT DXパートナーのメンバーだけでなく、NTT東日本の法人営業組織のメンバーとも連携し、支店の営業担当者にも一緒に商談に入ってもらっています。それぞれの担当地域の企業や自治体とのリレーションがとても深いため、初めての訪問から密な意見交換をすることができ、地域の方と良好な関係を構築できています。
    また、東日本グループ内では、入社時期が近い経験者採用社員50名ほどが集まった交流会も開かれ、普段の業務では関わらない方との横の関係性を築くことができました。
    加えて、リモートワークを積極的に推進していて柔軟な働き方ができ、私は現在、沖縄県に在住しながら業務を行っています。他にもダブルワーク(社内副業制度)も特徴的です。私が携わっているプロジェクトでは、この制度を使って一緒に業務を進めてくれる別部署の仲間もいます。社員それぞれの強みを活かして一つの目標に邁進できる、そんな環境もメリットだと思います。

  6. 06

    今後の展望・目標

    まずは「DXSTAR for Bank」のローンチに向けて注力し、金融機関が展開する地域企業のDX 支援に貢献することが目標です。その後は、「DXSTAR for Bank」で培ったアジャイル開発、すなわち顧客と向き合いながら新しい事業を立ち上げて、さまざまなシステムやサービスを企画・設計していく手法を、NTT DXパートナーの実践知として他の部門でも横展開できるように努めていきたいと考えています。他に、これまで海外でプロダクト開発に携わった経験を生かして、海外のメンバーと海外のプロジェクトにも挑戦したい。そして将来的には、事業責任を背負っていけるような立場になりたいと考えています。

My Work

My Worksの写真

IT領域での起業を志した学生時代の気持ちを忘れない

現在の肩書きはプロダクトマネージャーですが、IT領域での起業を志した学生時代の気持ちを今も忘れずに業務に取り組んでいます。「DXSTAR for Bank」の事業では、一つの会社を作るぐらいの意気込みを持ち、プロダクトマネジメントに加えて、必要に応じてNTT DXパートナーとしてのチームメンバーの採用、財務面での提案、顧客開拓など幅広い領域に携わるようにしています。今後も事業を成長させるための幅広いスキルを磨き、同時に人材育成にも力を入れていきたいです。