NTT東日本 Career Recruiting

Interview 人を知る

01 "一次産業の知見"と
"最先端のICT"をつなげて、
食文化の発展に貢献する新規事業をうみだせ。

01

中山 拓哉 Takuya NAKAYAMA

マーケティング

ビジネス開発本部 営業戦略推進部
営業戦略推進担当

2023年入社

これまでの経歴

大学卒業後、外資系IT企業に入社し、地方金融機関に向けた基幹システム運用保守のBPO営業に従事。その後、食農の分野に関わりたいと考え、野菜や魚など旬の食材を扱う産地直送ECプラットフォームを運営する企業に転職。農家・漁師といった一次生産者の獲得および販売サポートを全国各地で展開する。また、この経験を通して地域創生の意義を再確認。食を通して地域を盛り上げたいと希望するようになり、2023年にNTT東日本に入社。

現在の主な業務

一次産業分野における新規事業を創出する営業戦略推進部 一次産業グループに所属。都市農家をターゲットとした「野菜の自動販売機提供サービス」を推進するほか、全国の大手農業法人と連携して自社圃場の拡大に向けた活動や、高齢化による担い手不足に苦しむ農家へのサポート、持続可能な生産活動モデルの立案および構築を担当。

Question

  1. 01

    NTT東日本を選んだきっかけ・決め手

    大学卒業後に外資系IT企業に就職した私は、東京で暮らすようになり「地域の魅力」を再認識することが多くなりました。大学時代に地域課題の解決に取り組んできたこともあり、一念発起して食農関連のベンチャー企業に転職。産地直送ECプラットフォームの運用に携わる中で、多くの一次生産者の現場を訪問し、小規模農家が抱える課題を目の当たりにしてきました。業務に打ち込む一方で、事業が一定規模に成長したことを機に「食農分野をこれまでとは違う側面で見てみたい」「食料の安定供給を確保するため、一次産業が抱える非効率性や高齢化などの課題をDXの力で解決したい」と考えるようになりました。NTT東日本は各地に支店を有し、最新のICTを活用して地域創生に向き合う企業だというイメージがありましたが、農業分野に注力していることも知り、自分の知見を活かすことができるのではないかと考え、入社を決意しました。

  2. 02

    入社前後で変わったこと・気がついたこと

    NTT東日本はかつて公社であったことから、どちらかというと固いイメージを持っていました。しかし、入社して感じたのは、既存のルールに縛られない自由な社風があること。挑戦できるフィールドも幅広く、社員のボトムアップにより関連子会社が続々と立ち上がっています。例えば、NTTアグリテクノロジーは、NTTグループの「食・一次産業の専業会社」であり、メンバーは社内公募で応募した社員が多く集まるなど、食農分野に関心の高い若い社員が志をもって業務に邁進しています。このように、NTT東日本のリソースを最大限に使いながら、電気通信以外のビジネスに本気で向き合う姿勢は、社内随所から感じられます。この良さを活かし、業務以外でも高い結束力を発揮しています。例えば、NTT東日本の野球部は都市対抗野球大会に参戦していますが、その応援には全国の事業所から社員が参加し、非常に熱い応援合戦が繰り広げられます。

  3. 03

    NTT東日本で活きている前職のスキル・経験

    前職では全国津々浦々を訪問し、農業・漁業における一次生産者と深く関わってきました。産地直送ECプラットフォームの説明や出品する際のサポートなどを通じて、生産現場のリアルな状況や課題も肌で感じてきました。例えば、無人野菜売場で盗難被害が多いことも課題の一つでした。そこで現職では、農家に向けて「野菜の自動販売機の提供サービス」の事業立ち上げを推進。農業の現場が抱える悩みを理解していることからこそ、説得力のある提案ができていると自負しています。また、前職で関係性を築いた生産者との人脈も大きな力になっています。例えば、自治体に新サービスを提案するときに、生産現場からも提案の有用性を説明していただくなど、多層的なアプローチが可能になります。加えて、数名のスタートアップから約7年で社員数が10倍以上に拡大した企業に在籍した経験も活きています。急拡大のフェーズにある組織は、目まぐるしく状況が変わるため、ともすれば方向性の相違やモチベーションの低下を招きがちです。それらを回避するためにメンバー内でビジョンを共有し、一丸となって組織を成長させる組織マネジメントという点においても貢献できていると感じています。

  4. 04

    現在の業務でやりがいや成長を感じた点

    新規事業をスタートさせ、生産者の課題解決につなげることができたことです。従来、野菜自販機を導入する場合には本体自体を購入する必要がありましたが、数百万円という投資となるため現実的には非常に難しいと感じていました。そこで、販売という形ではなく、月々の売上に応じて手数料を継続的にお支払いいただくという新しいビジネスモデルを確立。導入後には、「月に10万円以上も売上が伸びた」「年間10万円規模にのぼる野菜の盗難被害がなくなった」など、多くの感謝の言葉をいただきました。また、全国の農業法人と協業し、これまで国内に輸入されたことのない画期的な生産設備を、海外から導入するプロジェクトにも参画しています。海外との折衝の末、先日導入が正式に決定。今後、単位面積当たりの生産量を激的に向上させることが見込まれています。事業計画を練るプロセスでは、生産にかかるコストなど農業の現状をよりリアルに把握することもできました。生産者と密接に関わるための知見をまた一つ獲得できたと感じています。

  5. 05

    NTT東日本で働く上での面白さやメリット

    通信事業で培った信頼と会社の規模を活かして、社会的にも経済的にもインパクトのある事業を展開していることがNTT東日本で働く大きな魅力です。生産者個人へのアプローチに留まらず、農業法人や複数の自治体、事業者との関係性を保ちながら大規模プロジェクトを推進することは大きな喜びです。私自身も入社間もない頃から「野菜の自動販売機の提供サービス」という新規事業の立ち上げにゼロから関わってきました。テレビメディアに取り上げられることも多く、会社を代表してインタビューを受けた経験もあります。その結果、サービスの認知度がアップし、大幅な売上増につながりました。また、一人ひとりのモチベーションを高める制度が豊富にあるのも魅力だと思います。自身の強みを生かして異動が可能な社内公募制度や、自身の業務以外にも興味関心に沿った分野に取り組むことができるダブルワーク(社内副業制度)などを利用する社員は大勢います。一次産業グループ内にもダブルワークで仕事をしているメンバーがいますが、これまでにない視点での意見を聞けることも多く、大変刺激を受けています。さまざまな分野で培った自分のスキルや力を本業でも活かすことができる寛容な体制も、NTT東日本で働くメリットだと感じます。

  6. 06

    今後の展望・目標

    今後も食農領域における国内の諸問題に対峙していきたいと思っています。食料自給率の低下や農林漁業従事者の減少など解決すべき問題はたくさんありますが、NTT東日本が持つ革新的な技術や信頼性、規模の優位性を活用すれば、多様な領域を横断した新規事業を生み出し、問題解決に向けアクションを起こすことができるはずです。例えば、エネルギー分野の技術を活用して、地産地消を推進する仕組みの構築も、成し遂げたい夢の一つ。同時に、これまでつながりを深めてきた地域の方々と一緒に、地域独自の食文化や伝統芸能・行事を守っていくとともに、多くの方々に知っていただく取り組みも展開したいと考えています。私自身、地方から上京して10年以上が経ちますが、今もなお地域の魅力に心躍らされています。この想いを分かりやすく形にして発信することが、私にとって大きな意義があると感じたのです。食農領域の発展に寄与しながら、地域の文化も伝えていく──この両輪を軸に自分自身のキャリアを形成していきたいと考えています。

My Work

My Worksの写真

生産者の一声が国を
またぐ大プロジェクトに発展。
かつてない体験に胸が高まる。

全国の農業法人と協業し、日本国内にこれまで導入されたことのない設備を国内の大規模施設に構え、共に生産・販売をしていくプロジェクトに参画しています。きっかけは、「他社がやっている方法ではなく、海外の新しい生産技術を活用してこれまでにない面白い取り組みをしたい」という、ある生産者からの相談でした。調べていくうちに、オランダに生産効率が飛躍的に向上する設備があることが判明。そこで、この技術をベースに新ビジネスを組成することになりました。海外メーカーと設備の仕様・設計を相談する傍ら、生産する品種の選定や、事業計画の策定、海外メーカーに向けた契約書の作成など、これまでにない試みばかりでした。今後、設備の調達や建設を経て、実際に生産が始まる予定です。