第99回全日本選手権大会
2021年10月28日(木)〜10月31日(日)戸田ボートコース(埼玉県戸田市)
男子エイト
試合 |
結果 |
タイム |
チーム/出場選手 |
決勝 |
1位 |
5:45.48 |
NTT東日本(荒川 龍太、林 靖晴、古田 直輝、内田 達大、中溝 朝善、櫻間 達也、高野 勇太、大塚 圭宏、立野 勝輝) |
2位 |
5:49.23 |
明治安田生命 |
3位 |
5:50.86 |
東レ滋賀 |
4位 |
5:55.54 |
日本大学 |
5位 |
5:58.97 |
早稲田大学 |
6位 |
6:05.29 |
慶應義塾大学 |
準決勝B組 |
1位 |
5:55.47 |
荒川 龍太、林 靖晴、古田 直輝、内田 達大、中溝 朝善、櫻間 達也、高野 勇太、大塚 圭宏、立野 勝輝→決勝へ |
予選D組 |
1位 |
5:52.18 |
荒川 龍太、林 靖晴、古田 直輝、内田 達大、中溝 朝善、櫻間 達也、高野 勇太、大塚 圭宏、立野 勝輝→準決勝B組へ |
男子クォドルプル
試合 |
結果 |
タイム |
チーム/出場選手 |
決勝 |
1位 |
6:07.66 |
NTT東日本(松尾 昂太、宮浦 真之、佐々木 心、一瀬 卓也) |
2位 |
6:10.27 |
仙台大学 |
3位 |
6:12.00 |
富山国際大学 |
4位 |
6:13.79 |
明治大学 |
5位 |
6:17.77 |
日本大学 |
6位 |
6:25.77 |
日本体育大学 |
準決勝A組 |
1位 |
6:19.64 |
松尾 昂太、宮浦 真之、佐々木 心、一瀬 卓也→決勝へ |
予選A組 |
1位 |
6:23.69 |
松尾 昂太、宮浦 真之、佐々木 心、一瀬 卓也→準決勝A組へ |
タイムトライアルB組 |
1位 |
6:16.37 |
松尾 昂太、宮浦 真之、佐々木 心、一瀬 卓也→予選A組へ |
女子シングルスカル 高島 美晴
試合 |
結果 |
タイム |
チーム/出場選手 |
決勝 |
1位 |
7:57.30 |
西原 佳(プリントパック) |
2位 |
8:00.57 |
榊原 春奈(トヨタ自動車) |
3位 |
8:06.29 |
高島 美晴(NTT東日本) |
4位 |
8:11.47 |
清水 空(美方高校) |
5位 |
8:12.04 |
四方 美咲(陽進堂) |
6位 |
8:19.89 |
松岡 奈南(デンソー) |
準決勝B組 |
2位 |
8:06.30 |
高島 美晴→決勝へ |
予選C組 |
1位 |
8:22.43 |
高島 美晴→準決勝B組へ |
タイムトライアルA組 |
1位 |
8:07.05 |
高島 美晴→予選C組へ |
男子舵手つきフォア
試合 |
結果 |
タイム |
チーム/出場選手 |
決勝 |
1位 |
6:31.78 |
日本大学 |
2位 |
6:32.10 |
中央大学 |
3位 |
6:34.75 |
トヨタ紡織 |
4位 |
6:37.63 |
NTT東日本(伊藤 駿汰、赤木 貴昭、西 知希、三浦 友之、佐々野 大輝) |
5位 |
6:43.39 |
中部電力 |
6位 |
6:47.83 |
仙台大学 |
準決勝B組 |
1位 |
6:47.19 |
伊藤 駿汰、赤木 貴昭、西 知希、三浦 友之、佐々野 大輝→決勝へ |
敗者復活戦B組 |
1位 |
6:56.32 |
伊藤 駿汰、赤木 貴昭、西 知希、三浦 友之、佐々野 大輝→準決勝B組へ |
予選C組 |
2位 |
6:45.02 |
伊藤 駿汰、赤木 貴昭、西 知希、三浦 友之、佐々野 大輝→敗者復活戦B組へ |
Game Report
第99回全日本選手権 男子エイト史上初の六連覇達成、男子クォドルプル初優勝
10月28日〜31日、埼玉県戸田ボートコースにて第99回全日本選手権大会が行われました。
コロナウィルス感染拡大の影響により当初予定より1カ月延期され、さらに大学選手権との同時開催で行われた今大会は、無観客試合、1日あたりの出漕者数は800名以内、表彰式の実施なしなど、さまざまな感染症対策が行われたうえで実施されました。
NTT東日本からは女子シングルスカル、男子クォドルプル、男子舵手つきフォア、男子エイトの4種目に出場。全種目が最終日の決勝Aにみごと進出し、目標に掲げた「全種目優勝」に向けて、チーム一丸となって今季最後のレースに挑みました。
最初の種目は女子シングルスカル。昨年は強敵を相手に惜しくも準優勝となり、今年こそ優勝をと、予選から順調に勝ち上がってきた高島選手は、中間1,000m地点を2位で通過し、3秒差で先頭の選手を追いかけます。しかしで1レーンの選手に追いぬかれるとその後の追い上げは届かず、3位でゴールしました。
次に登場したのは男子クォドルプル。松尾選手に日本代表の宮浦選手、そして新人選手2名というフレッシュな顔ぶれのクルーは予選から断トツの速さで他を圧倒します。
決勝でもその実力がいかんなく発揮され、序盤から一度も先頭を譲ることなくレースをリードすると、後半も他チームの追い上げを振りきってそのままゴール。
NTT東日本漕艇部初の男子クォドルプル優勝を飾りました。
ここまでの良い流れにのって次も優勝を掴みたいところですが、天候が崩れた最終日、時間が経つにつれ雲行きが怪しくなり、とうとう雨が降り出した中、男子舵手つきフォアがスタートしました。
予選で惜しくも2位となり、敗者復活戦から勝ち上がってきたクルーは、敗者復活戦、準決勝を1位で通過し調子を上げてきていましたが、決勝では序盤で出遅れて4位、1,000m通過時点では5位と苦戦します。1,500m地点では前の艇を1つかわして追い上げましたが、残念ながら4位となりました。
注目の男子エイトは、六連覇に向けて予選、準決勝と王者たる漕ぎで他を圧倒し、順調に決勝へ進出します。
雨脚が強くなり、水面を渡る風が一層冷たく感じるなかで迎えた決勝。悪天候をものともせず序盤から飛び出し、距離が進むにつれ、どんどん他を引き離していきます。レース後半からは独走態勢になるものの、さらにスピードをあげて他の追随を許さず圧巻のゴール。目標のタイムには届かなかったものの、昨年を上回る好記録で史上初の大会六連覇を飾りました。
今大会を持ちまして、NTT東日本漕艇部の今季の活動は終了いたしました。
今季は全日本社会人、全日本選手権ともに観客をお迎えしての試合ができず残念ではありましたが、来年も引き続き漕艇部へのご声援をよろしくお願いいたします。
【今井 裕介監督からのコメント】
開催が危ぶまれた大会でしたが、こうして無事に開催できたことは、関係各位のご尽力があったことと非常に感謝しています。
また、出場クルーすべてが最終日、決勝に残ったことがひとつの大きな成果と思っています。
<女子シングルスカルについて>
昨年は決勝で敗れ2位で、今年はリベンジに向けて高島選手も春から努力を重ねてきました。シーズン途中にケガで練習を中断せざるを得ない時期もありましたが、彼女の持ち前の明るさと努力でなんとか去年以上のスピードが出せるところまでもってきました。惜しくも決勝のレースでは相手が上を行きましたが、彼女自身チャレンジした非常にいいレースで、堂々3位を勝ち取ったことをうれしく思います。
<男子舵手つきフォアについて>
選手のケガで練習が止まってしまう時期もありましたし、そのほかにも苦労する姿を見てきましたが、担当の西川コーチと最後まで切磋琢磨しながら、なんとか決勝にこぎつけることができました。
決勝ではやはり相手が上手でしたが、彼らのベストパフォーマンスを発揮できたと思います。
<男子クォドルプルについて>
選手の能力をみれば優勝候補筆頭というプレッシャーもあったと思います。最後は他のチームもかなり攻めてきて追いかけられる時間も長かったですが、意地を見せて勝ち抜いたところは、これまでの4人の努力と非常にすばらしいチームワークの成果だと思います。
<男子エイトについて>
今回は六連覇がかかる非常に重要な大会でした。今年は春から非常に調子が良くて、油断や慢心を抱くと足元をすくわれることもあるかも、と危機感をもって彼らを見ていましたが、私が思う以上に高いチームワークと個々の能力の高さがかみ合って、「圧倒的に勝つ」というNTT東日本のエイトのあるべき姿を示してくれたことは非常にうれしく思いますし、頼もしく思いました。
<応援してくださる皆様へ>
いつもシンボルチーム、それから漕艇部の応援をいただきありがとうございます。
今回も昨年に引き続き無観客で行われました。レースの模様はライブ配信等でご覧になっていただけたかと思いますが、やはり皆さんが戸田ボートコースに足を運んでいただいて、選手に直接声をかけていただけると、選手は安心して最後の苦しいところで力が出せます。
今後コロナが落ち着いて、観客を入れての開催になった際には、ぜひ戸田へ足を運んでいただいて、生でボートの迫力、感動を感じていただいて、分かち合いたいと思っております。
我々もさらに高みを目指してがんばってまいりますので、引き続き応援のほどよろしくお願いします。
【男子クォドルプル 松尾 昂太選手からのコメント】
僕たち4人はクルーを組んだときから、日本ではまだ誰も出していないコースレコード(6分)を出すことを目標に1ヵ月、さらに延期になって2ヵ月間練習を続けてきました。
結果的にはコースレコード出すことはできませんでしたが、そこまで4人でしっかりと挑戦できたことは、非常にいい時間だったと思っています。
【男子エイト 立野 勝輝選手(舵手)からのコメント】
今回はコースレコード(5分35秒)を狙うことを目標にスタートしました。もともとの予定であれば1ヵ月前で水温も高く、タイムを出しやすい環境だったと思いますが、コロナの影響で延期になり、タイムを出しに行こうと狙っても、思うように出るコンディションではなかったのは悔やまれるところです。
レースの戦略としては、特に後半1,000mからしっかり攻めて相手を突き放しに行くというのがうまくはまって、最後は自分たちのペースでのっていけたと思います。
またそれが後半の1,000mに限らず、最初の1Qめ(500m)から突っ込んでくる相手を抑えつつ、自分たちのスピードを取って、相手に頭を取られることなく自分たちの戦略にはめることができたので、予選、準決勝、決勝の3レース通していい仕上がりを見せて、最後は一番いい結果、六連覇を達成できたのではないかと思います。
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