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都市対抗野球大会

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試合結果(ハイライト)

[第一代表決定戦] NTT東日本 vs セガサミー [○ 9-4]

6月2日(土) 18:58 明治神宮球場

 会心の勝利だった。一、二回戦を危なげなく勝ち上がったNTT東日本は、好調の打線がこの日も爆発。11安打9得点で相手を圧倒し、6年ぶりに東京都第一代表の座をつかみ取った。

二回表、2番手・井納が登板。監督の期待に応える力投を見せた。

二回表、2番手・井納が登板。監督の期待に応える力投を見せた。

初回、越前のスリーランで先制するも、点を取り合う緊迫した展開に。

 都市対抗への出場権獲得に燃えるNTT東日本は一回表、相手投手の立ち上がりを襲い、早々と3点を先制する。先頭の目黒が四球で出塁すると、続く岩本が巧みなバットコントロールで三遊間を破り、無死一・二塁。このチャンスに3番・越前が思い切りのいいスイングで応える。高めのボールを鋭く振り抜くと、打球はレフトスタンドへ一直線。越前の2試合連続ホームランに、一塁側スタンドは早くもお祭り騒ぎとなった。
 ところが、リードは長く続かなかった。一回裏、NTT東日本は先発・上野が打ち込まれ、3点を献上。早くも追いつかれてしまう。さらに二回裏には2番手・井納が四球からピンチを招き、バッテリー間のミスから逆転を許してしまった。
 なおもランナー二塁とピンチは続く。だが、鍛え抜かれたNTT東日本は、プレッシャーにも動じなかった。井納はレフト前ヒットを打たれるが、レフト・北道が好返球で二塁走者の生還を阻止したのだ。NTT東日本伝統の守りは、この日も健在。北道のレーザービームは井納を大いに勇気づけた。期待の右腕は140キロ後半の力強いストレートを武器に、相手打者を打ち取っていく。
 守りにリズムが出てくると、攻撃陣にふたたびエンジンがかかってきた。五回表、先頭の上田がヒットを放つと、送りバントと四球で一死一・二塁。ここで当たっている岩本がレフト前に弾き返し、上田が生還。4-4に追いつく。

 

六回裏、梶岡が値千金の満塁弾を放つ。

六回裏、梶岡が値千金の満塁弾を放つ。

六回表、梶岡が一気に勝利を引き寄せる、値千金の満塁ホームラン!

 昨年は投手を軸とした守りの野球で、決勝まで勝ち進んだNTT東日本。だが今年は、バッティングが著しい進化を見せている。
 六回表には先頭の北道が右中間を真っ二つに破り、一気に三塁を陥れる。さらに小林、上田が四死球で出塁。NTT東日本は一死満塁のチャンスを迎えた。この絶好機で打席に立ったのは9番の梶岡。攻守にはつらつとしたプレーを見せる梶岡は、内角高めを迷わず強振。打球は美しい放物線を描いて、ライトスタンドへと突き刺さった。
 第一代表の座を大きく手元に引き寄せる、値千金の満塁弾。2000人のファンがつめかけた、一塁側スタンドのボルテージは最高潮に。ガッツポーズを繰り返しながらダイヤモンドを一周する梶岡に、嵐のような拍手、歓声が降り注いだ。
 四回から完全に立ち直った井納は、七回までの4イニングで許したランナーはわずかにひとり。重いストレートを低めに集め、相手打線に付け入る隙を与えない。
 井納の好投に報いるかのように八回表、打線はさらに1点を追加した。先頭の矢島がこの日、初ヒットを放って出塁すると、二死二塁から目黒がきれいにセンター前に弾き返し、矢島をホームに迎え入れる。これでリードは5点に。八回裏には抑えのエース末永が登板、歓喜の瞬間が近づいてきた。

 

6年ぶりの第一代表の座をつかみ、喜びを爆発させるNTT東日本ナイン。

6年ぶりの第一代表の座をつかみ、喜びを爆発させるNTT東日本ナイン。

白獅子旗を返し、黒獅子旗をその手に。男たちの挑戦は続く。

 最終回、ふたりのランナーを出しながらも、末永は慌てることなく後続を切って取った。最後の打者のフライをセンター・目黒がキャッチした瞬間、神宮球場は大歓声に包まれた。一塁側スタンドから色とりどりの紙テープが乱れ飛び、マウンドでは末永とキャッチャーの上田ががっちりと抱き合う。そこへ選手たちが次々と駆け寄り、歓喜の山が出来上がった。
 一度は逆転されながらも、打線が爆発したNTT東日本。11安打9得点と打線がつながり、6年ぶりに第一代表の座に輝いた。これはチームの進化を物語る勝利といっていい。盤石の投手陣を擁するNTT東日本は今年、非凡な長打力をも兼ね備えたパワフルなチームへと変貌を遂げた。
 安定した投手陣と破壊力あふれる打撃陣。投打ががっちりと噛み合ったチームが見据えるのは、もちろん東京ドームでの優勝。昨年、あと一歩のところで逃した日本一の座だ。

 キャプテンの北道が力強く語る。
「まず、去年手にした準優勝の白獅子旗を、みんなで返しに行くことができるのが嬉しいです。しかもぼくたちには、白獅子旗を日本一の黒獅子旗に変えられるチャンスがある。東京ドームまで1ヶ月、万全の準備をして悔いのない都市対抗にしたいです」
 4年連続37回目の都市対抗出場を決めたNTT東日本。圧倒的な強さで勝ち上がった代表決定戦は、日本一への通過点にすぎない。「ONE〜獅子奮迅〜」。たくましさを増した獅子たちは1ヶ月後、東京ドームで存分に暴れまわるに違いない。