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2026年3月27日

NTT東日本株式会社
NTT東日本株式会社(代表取締役社長:澁谷 直樹、以下NTT東日本)は、ローカル5Gのさらなる低廉化と利便性向上による普及・拡大を目的として、2023年11月6日に「ローカル5G共創プロジェクト」(以下、本プロジェクト)を開始し、参加企業26社と共同実証に取り組んでまいりました。※12024年度は、異なるベンダー機器間265通りの相互接続試験やセキュリティ対策強化試験の成果を「共同実証レポート第1.0版」※2として公開し、ローカル5Gの社会実装の加速に貢献してまいりました。
このたび、本プロジェクトにおける新たな成果として、ローカル5Gでは国内初※3となるO-RAN ALLIANCE※4で規定されるRIC※5を活用したマルチベンダー接続試験に成功しました。これらの成果を取りまとめ、「共同実証レポート第2.0版」※6を参加企業連名にて発行します。
本レポートでは、RICを活用したマルチベンダー構成でのローカル5G機器接続試験結果と、第1.0版から引き続き実施したローカル5G機器間の相互接続試験の最終報告を掲載しています。これらの知見を活用することで、異ベンダー構成におけるインテグレーションコストを抑制し、ユースケースに応じた柔軟な機器選定の促進が期待できるとともに、RICによる基地局(RAN)の自律制御によって省電力化や効率的な電波利用の加速が見込まれます。
参加企業各社の5Gコア、RAN、5G端末をNTTe-city Labo※7に持ち寄り、計335通り(昨年比+70)の組合せで相互接続試験を実施し、完了しました。試験の結果、約98.5%の割合で接続に成功しており、本レポートではその成功した組合せ一覧を公開しています。また、接続成功に至らなかった組合せについても原因解析を実施しました。解析の過程で得られた知見を基に、相互接続における技術的な留意点を整理し掲載しています。さらに、接続に成功した組合せに対しては、スループット測定や4K映像伝送時の遅延測定といった性能評価試験を実施し、その結果を掲載しています。
ローカル5Gにおいては、キャリア5Gとは異なり、パラメータ調整により多様なユースケースに適応することができる一方で、パラメータ調整の運用負荷の高さが課題となっています。そのため、ネットワーク品質を自律的かつ自動的に最適化する仕組みの実現が強く期待されています。共同実証レポート第2.0版においては、RICを活用した「RANの送信電力最適化」および「電波干渉軽減」をテーマとしたマルチベンダーでの接続試験を実施し、その効果を評価しました。
また、NTT東日本では、RIC を用いてローカル5Gの通信利用状況を自律的に判断し、RANの消費電力削減に向けたマルチベンダー接続試験を実施し、一定の条件下において約65%の電力削減に成功しました。
次世代ネットワークの高度化には、AIを用いた自律制御の実装が進み、RICはその中核を担う技術であると考えます。今後は、自律最適化技術の高度化を推し進めることで、ネットワーク自律最適化の実用化・普及に貢献してまいります。
図 RANの消費電力削減概要
このたび、ローカル5G機器の相互接続をテーマとして掲げてきた本プロジェクトは、「共同実証レポート第2.0版」の公開をもって終了といたします。
今後も本プロジェクトを通じて形成されたプロジェクト参加企業とのつながりや得られた知見を基盤として、参加企業各社と連携しながら、それぞれの取り組みにおいてローカル5Gの社会実装を加速させてまいります。また、今後は自動運転やAI活用サービス、さらには多様なIoT端末の普及により、社会全体で無線通信の需要が一層拡大すると見込まれます。こうした環境においては、異なるベンダーの端末や機器が混在する中でも確実に接続できることがこれまで以上に重要になります。本プロジェクトで得られたマルチベンダー相互接続の知見や、RICによる自律的な無線最適化に関する成果は、こうした将来の利用シーンにおいても価値を発揮するものと考えています。
将来的には、次世代通信である6Gや複数無線プロトコルを複合したネットワーク構築の実現といった新たな技術領域においても共創を一層推進し、産業DXのさらなる促進や社会課題の解決に向けた取り組みを継続することで、持続的な価値創出に貢献してまいります。
NTT東日本 ネットワーク事業推進本部 設備企画部
MAIL:L5G-OptimizationPJ-gm@east.ntt.co.jp
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