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都市対抗野球大会/第83回 都市対抗野球大会

都市対抗野球大会

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試合結果(ハイライト)

[一回戦] NTT東日本 vs JR東海 [○ 2-1]

7月14日(土) 18:12 東京ドーム

2年ぶりに東京ドームで開催される都市対抗野球大会、「ホーム」に帰ってきたNTT東日本ナインは息づまる投手戦を制し、二回戦進出を決めた。準優勝に終わった、昨年の悔しさを晴らすために……。日本一を見据えて、戦士たちは力強い第一歩を踏み出した。

四回までノーヒットにおさえる好投を見せたベテラン・黒田。

四回までノーヒットにおさえる好投を見せたベテラン・黒田。

初回、岩本の一発で先制! 先発・黒田は落ちついた立ち上がり。

 一回表、予選から好調なNTT東日本打線は、鮮やかな先制パンチを繰り出した。2番・岩本が、高めのストレートを強振。オレンジ一色に染まったレフトスタンドに白球が弾む。会心のソロホームランに、1万人を超えるファンを飲み込んだ三塁側スタンドは一気に沸き立った。
 早々と援護点をもらった先発・黒田は、ベテランらしい落ち着いた投球を繰り広げる。低めを丹念につき、アウトカウントを重ねていく。上位打線を迎えた四回裏も、ふたつの三振を奪う危なげないピッチング。大舞台を知り尽くす右腕は、この回までヒットを許さない完璧な投球を見せた。
 ところが五回裏、黒田は無死から四球、ヒットを許し、2人の走者を出してしまう。ここから送りバント、さらにスクイズを決められ、1対1の同点に追いつかれた。
 なおも二死三塁とピンチが続く。この場面で、垣野監督は迷わず継投を決断した。先発の役目を果たした黒田に代えて、補強選手の岩佐をマウンドに送り込む。

 

2点目のホームを踏んだ梶岡が渾身のガッツポーズ。

2点目のホームを踏んだ梶岡が渾身のガッツポーズ。

追いつかれ、試合は緊迫した展開に。八回表、打線の粘りが実を結ぶ!

 ひとつのミスで明暗が分かれる、緊迫した攻防。だが、どれだけ緊張感が高まろうと、NTT東日本ナインが浮足立つことはない。厳しく鍛え抜かれた守備陣は、随所に好プレーを披露した。三塁を守る補強選手・芦川は軽快なフィールディングを再三見せ、二塁手・岩本は六回裏、センター前に抜けようかというヒット性の当たりを華麗にさばく。バックに盛り立てられて、二番手ピッチャー・岩佐も快調にペースを上げた。長身から投げ下ろす伸びやかなストレートと落ちるボールを効果的に織り交ぜ、相手打者を打ち取っていく。この守りのリズムが八回表、待望の2点目につながる。
 攻撃の口火を切ったのは、九番・芦川に代わって打席に立った梶岡。背中に死球を受け、痛みに表情をゆがめながら一塁に歩く。身体を張って活路を切り拓こうとする梶岡の姿勢に、三塁側スタンドの熱気は一気に高まった。ここで一番・目黒がきっちりと送りバントを決め、梶岡は二塁へ。NTT東日本に久々の好機が訪れる。
 続く岩本が三振に倒れ、二死になったとき、チャンスは潰えるかと思われた。だが、NTT東日本はあきらめない。三階席まで埋め尽くしたファンは総立ちになって声をからし、東京ドームは鳥肌が立つような大声援に包まれる。大歓声の北道コールに後押しされ、キャプテンは必死にボールに食らいついた。「とにかく四番の村上につなぐ」、それだけを考え打席に立った北道の懐を、鋭い速球が襲う。相手二番手の投じた一球は、手首を直撃する。痛くないはずがない。だが北道は、そのときの心境をこう振り返る。
「嬉しい……。村上に回せば何とかしてくれると思いました。」
 ふたつの死球で二死一二塁。このチャンスに、四番・村上は恐るべき集中力を発揮した。アウトコースの難しいボールをしぶとく拾うと、打球はショートの頭上を越えてセンター前に弾む。遠かった2点目のホームを梶岡が踏んだ瞬間、三塁側スタンドはお祭り騒ぎとなった。

 

すばらしいピッチングでゲームを締めくくった2番手・岩佐。

すばらしいピッチングでゲームを締めくくった2番手・岩佐。

接戦制し、2-1勝利。厳しい初戦を乗り切り、優勝への一歩を踏み出す。

 勝利が見えてきた八回裏、堅守を誇る内野陣に珍しくミスが出て一死から同点の走者を出してしまう。だが、二盗を狙った走者を捕手・上田が矢のような送球で刺し、この回も無失点で乗り切った。味方のミスを、味方が救う。これがチーム、これがNTT東日本だ。
 九回裏、最後の守りも、ほとんど危なげなかった。一死からヒットを許したが、岩佐は落ち着いて二人を三振に切って取った。縦に割れる変化球が決まり、ゲームセットが告げられた瞬間、岩佐は渾身のガッツポーズを見せた。ダイヤモンドと三塁側スタンドに笑顔の波が広がっていく。
 2対1。僅差の勝利だったが、NTT東日本らしい素晴らしい試合運びだった。去年の準優勝がそうだったように、このチームは厳しい場面になるほど集中力を発揮する。だれもが常に「チームのために自分ができる最善」を考え、迷いなく行動に移す。ふたつの死球からしぶとく2点目を奪った八回表の攻撃は、NTT東日本の勝負強さと結束力を象徴するシーンだった。
 悲願の日本一へ、NTT東日本は力強い一歩を踏み出した。勝負の厳しさを知る男たちが繰り広げる泥臭いプレー、その先に栄冠が待っている。

 

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