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2025年3月21日
株式会社アジラ
東日本電信電話株式会社
株式会社NTTドコモ・ベンチャーズ
株式会社アジラ(代表取締役CEO兼COO:尾上 剛、以下、アジラ)と東日本電信電話株式会社(代表取締役社長:渋谷 直樹、以下、NTT東日本)は、人材不足の深刻化によるさまざまな社会課題を、有線・無線ネットワークと映像解析AIを組み合わせて共同で解決することを目的とした業務提携基本契約(以下、本提携)を2025年1月29日(水)に結びました。本提携に基づき、NTT東日本は、アジラのライセンス提供のもと、クラウド上のAIが防犯カメラ映像の異常を自動検知する「ギガらくカメラ 映像解析オプション MIMAMORI AI」(以下、本サービス)を、2025年3月31日(月)より提供開始いたします。
また、本提携の目的である通信技術と映像解析AIを組み合わせることによる社会課題の解決を加速するため、NTTグループのCVCである株式会社NTTドコモ・ベンチャーズ(本社:東京都港区、代表取締役社長:安元 淳、以下、NDV)は、NDVが運用するNTTインベストメント・パートナーズファンド4号投資事業有限責任組合(以下、NIP4号ファンド)を通じてアジラへ出資を行いました。
これまで防犯カメラの役割は、事件や事故の「抑制」や、事件・事故後にデータを見返す「録画」が中心の運用でした。しかし、人口減少・少子高齢化による人手不足、体感治安の悪化という課題の深刻化や、無人店舗の増加や施設利用者の高齢化により、「リアルタイムの異常検知」および事件・事故の未然防止のニーズが高まっています。また、世界のIPカメラの市場規模は、2023年に55億3,000万ドル(1ドル147円換算で約8,160億円)と推定され、2032年までに160億ドル(同2兆3,600億円)に成長すると予測されており、映像分析の需要も拡大していくと見込まれています。※1
NTT東日本は、2016年4月よりクラウド型防犯カメラ「ギガらくカメラ」を提供開始し、中小中堅企業を中心に防犯カメラ導入および通信ネットワークの環境整備に貢献し、累計約14.5万台販売しています。※2アジラは、2015年の会社設立以来、AIを活用した行動認識技術や画像解析技術の研究開発を行い、大規模施設を中心に提供しているオンプレミス型のAI警備システム「AI Security asilla」を2022年から提供しています。※3
両社は、「AI Security asilla」体験ブースの共同開設※4や、防犯カメラ、ロボットとAI警備システムを活用した警備・巡回業務DXの実現に向けた実証実験の実施※5などの連携を進めてきました。
NTT東日本とアジラは、有線・無線ネットワークと映像解析AIを組み合わせることにより、人材不足の深刻化によるさまざまな社会課題を解決することをめざした共同事業の実施に合意し、本提携を2025年1月29日(水)に結びました。また、本提携を加速させるため、NDVは運用するNIP4号ファンドを通じて、2025年1月31日(金)にアジラへ出資を行いました。
本提携に基づき、NTT東日本は、アジラのライセンス提供のもと、本サービスを2025年3月31日(月)より提供開始いたします。
ギガらくカメラの映像録画機能に加え、人の姿勢や動きを分析できる骨格推定方式※6の「行動認識AI」を用いてリアルタイムで映像解析を行い、不審・異常行動を検知・通知することが可能になるサービスです。現地には「ギガらくカメラ」を設置するだけで、本サービスを利用することができ、検知データはクラウドで管理されるため、遠隔からの監視や複数拠点の一元管理が可能となります。
主に費用対効果の観点でオンプレミス型の異常検知サービスの導入が難しかった中小規模施設(商業、公共施設、オフィスビル等)、無人店舗(コインランドリー無人駅等)、介護施設、保育施設等での利用を想定しています。
施設利用者の高齢化に伴い、エスカレーター事故件数が増加傾向です。2018〜2019年の2年間で、20年前と比較し約3.7倍となる1,550件の事故(挟まれ、転倒、転落)が発生しました。※7また、2024年には死亡事故が2件発生するなど、警備員の人手不足が顕著ななか、施設側がリスクに備えた対策に迫られています。
本サービスの導入により、エスカレーター前での滞留、逆走等のヒヤリハットを検知し、パトランプ、スピーカー連携での注意や警備員の駆け付けを実施し、重大事故の未然防止および早期発見をめざします。
全国580店舗のコインランドリー「マンマチャオ」を運営するエムアイエス※8は、店舗にギガらくカメラを設置しているものの、全店舗のカメラ映像を常時監視することは難しいため、トラブル発生前の未然対応ができず、店舗のサービスレベルの低下を招いてしまうという課題を抱えていました。
本サービス提供に先がけて、2024年11月から約2.5ケ月間マンマチャオ秋葉原店で実施した実証実験では、定常的な浮浪者の寝泊り、飲食スペース利用、持ち込み規定量を超える利用等の不正・迷惑行為が異常検知により発覚し、早期対処に繋がりました。また、定常的に検知された浮浪者に対し、警察と連携した対処を実施したことで、浮浪者の迷惑行為に繋がる来店を防止できたことが分かりました。
今後は本サービスの導入店舗拡大に向けて、カメラスピーカーと連携した遠隔注意喚起や警察連携によるサービスレベルの維持・向上をめざします。
項目 | AI検知機能 | 提供料金(税込み) | |
---|---|---|---|
基本機能 | スタンダードプラン | 喧嘩・暴力/転倒/侵入/違和感/エスカレーター違和感/ふらつき/滞留検知/飛び降り予兆 | 14,850円/カメラ装置 (税抜13,500円) |
オプション機能 (追加検知機能) |
セキュリティ強化機能 | 自転車検知/スケボー検知/白杖検知/車椅子検知/人数カウント/混雑状況/放置物検知 | 1,980円/カメラ装置 (税抜1,800円) |
マーケット機能※9 (プレビュー版) |
属性分析 (年齢推定・性別) |
無償 (正式版リリース時有償化) |
項目 | 提供料金(税込み) |
---|---|
初期設定工事費①※11 | 16,500円/拠点グループ※12 |
初期設定工事費②※13 | 1,650円/カメラ装置 |
変更設定工事費※14 | 1,650円/カメラ装置 |
2025年3月31日(月)
本サービスの提供により、従業員の省人・省力化と重大なインシデントの未然防止および早期発見を実現し、警備・施設DXの加速と地域のお客さまへ安心安全を届け、治安の改善にとどまらず快適に過ごせる空間の創出に貢献します。また、本提携に基づき、アジラとNTT東日本は、お客さま要望に応じた新機能開発等を強化し、DX推進による業務効率化、従業員・省人化と施設の安全性向上への貢献に取り組んでまいります。
お客さまを担当する当社営業担当、または下記URLよりお申し込み・お問い合わせください。
https://form.business.ntt-east.co.jp/a?formId=pf3459inq&type=A
セーフィー株式会社 代表取締役社長CEO 佐渡島 隆平
NTT東日本様とは、映像を活用したオフィス、店舗での防犯対策や、業務効率化・マーケティング分析のサービスを提供することを目的に、2018年に業務提携をいたしました。 これまで公共や商業施設などでの映像活用を推進してまいりましたが、この度の異常検知AI(MOMAMORI AI)に必要な映像のライブ活用でセーフィーがお役に立てることを嬉しく思います。 今後、様々なシーンでの見守りや幅広いニーズに対応していただけることを期待しています。 テクノロジーを活用し、皆さまが安心・安全に暮らせる環境を、NTT東日本様と共に創造してまいります。
報道発表資料に記載している情報は、発表日時点のものです。
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