(報道発表資料)

2024年1月30日
東日本電信電話株式会社
イオンモール常滑

防犯カメラロボットおよびAI警備システムを活用した警備・巡回業務DXの実現に向けた実証実験をイオンモール常滑で開始

東日本電信電話株式会社(東京都新宿区、以下「NTT東日本」)は、イオンモール常滑(愛知県常滑市)において、自律走行ロボット「ugo」(提供:ugo株式会社)および、AI警備システム「AI Security asilla」(提供:株式会社アジラ)を組み合わせた運用による、警備・巡回業務DXの実現に向けた実証実験を2024年2月13日(火)より開始します。なお、本実証実験は2023年度愛知県サービスロボット社会実装推進事業「AICHI ROBOT TRANSFORMATION(ARX)」※1の一環として行われます。

本実証実験では、ロボットを活用した高度な警備・巡回ソリューションを構築することで、犯罪行為の抑止効果や専門店従業員・お客さまへの安心感の向上と、警備・巡回業務の効率化・省人化の実現をめざします。

  • ※1愛知県サービスロボット社会実装推進事業「AICHI ROBOT TRANSFORMATION(ARX)」 https://aichirx.jp/新規ウィンドウで開く

イオンモール常滑での実験イメージ図

1. 背景と目的

昨今、日本国内における労働者人口の減少等の影響等により、商業施設をはじめとしたサービス業界においては慢性的な人手不足が課題となっております。こうした中でサービス業における従業員の業務負荷を軽減するとともにサービスレベルの向上に寄与する配膳ロボットや清掃ロボット、警備ロボット等のサービスロボットの普及が進みつつあります。

一方で、サービスロボットの導入に際して「自社でどのようなロボットが適しているのか分からない」「導入したものの上手く使いこなせない」、また各業務・エリアに適したさまざまなサービスロボットを導入するにあたり、ロボットごとに管理システムが異なることによる管理の複雑化の課題や、「エレベータや各種システムと連携させ、さらなる生産性・サービス向上を実現したい」といったニーズが顕在化しつつあります。

こうした課題・ニーズに対応するためにNTT東日本では、さまざまなメーカの用途の異なるサービスロボットを共通で制御・管理する「ロボティクス共通クラウド」および、ロボットの導入コンサルティング・運用・サポートをワンストップで提供可能なソリューションのビジネス検討を進めています。

イオンモール常滑は、知多半島西岸の都市である常滑市の中央部、対岸には中部国際空港を臨む「中部臨空都市」内に位置するショッピングモールです。常滑焼をはじめとする文化、産業などといった伝統ある地域資源や、中部国際空港を核とした国際的な要素など、当地が持つ魅力のさらなる向上の一助となるよう、2015年の開業以来、地域の皆さまとともに、まちづくりに貢献する取り組みを行ってまいりました。また、お客さまのニーズや商業サービスの仕組みも大きく・速く変化する中、新たな価値創造・価値提供のためテクノロジーを活用したサービスや事業を積極的に推進しています。本実証では、お客さまにより安全に安心してお過ごしいただける施設環境づくりをめざし、警備・巡回業務における従来の人の目による確認に加え、テクノロジーを活用することにより、さらなる業務の効率化・高度化に取り組みます。

こうした背景を踏まえ、NTT東日本はイオンモール常滑にて犯罪行為の抑止効果や専門店従業員・お客さまへの安心感の向上と、警備・巡回の効率化・省人化の実現をめざし、ロボットを活用した高度な警備・巡回ソリューションの構築にむけた実証実験を2024年2月13日(火)より行います。

2.実証実験の概要

イオンモール常滑の施設内を自律走行ロボット「ugo」が巡回し、モール内における犯罪行為の抑止のための立哨・巡回および、従業員が定期的に実施する巡回・点検業務の一部をロボットへ代替することによる巡回業務効率化を目的とした効果測定・評価を行います。

加えて、既設の監視カメラ映像を活用した異常検知を実現するAI警備システム「AI Security asilla」により、「AIで異常検知した事象に対し、初動対応としてロボットを向かわせる」といった、ロボットとAI警備システムの組み合わせによるロボット運用のさらなる効率化に関する効果測定・評価を行います。

実証期間 2024年2月13日(火)〜2024年2月18日(日)
場所 イオンモール常滑
効果測定内容 <防犯カメラロボット単体での検証>
  • 自律走行ロボット「ugo」による立哨・巡回による犯罪行為の抑止、モール巡回によるテナントの安心感の形成
  • 従業員が定期的に実施する巡回・点検業務の一部をロボットへ代替することでの巡回業務の効率化
<防犯カメラロボットとAI警備システムの組合せによる検証>
  • 自律走行ロボット「ugo」とAI警備システム「AI Security asilla」の組み合わせによるロボット運用のさらなる効率化・高度化

【自律走行ロボット「ugo」とAI警備システム「AI Security asilla」の組み合わせ運用イメージ】

異常行動を検知。警備室で駆け付け対応を判断し、ロボット管理システムを操作。ロボットを現場へ派遣・声がけ。※状況に応じて人が出動

各社の役割

NTT東日本
  • 「ugo」および「AI Security asilla」をはじめとする各種実証システムの構築
  • 実証実験中におけるロボット運用のサポート
  • 実証実験の評価に向けたシステム稼働データ等の分析
イオンモール常滑
  • 実証実験場所の提供
  • 実証実験に参加する警備業務・アテンダー業務事業者との連携
  • 実証実験の評価に向けた業務従事者・お客さまへのヒアリング・アンケート等の実施

【自律走行ロボット「ugo」概要】

自律走行による移動が可能な業務ロボットです。警備をはじめ点検・巡回が必要な幅広い業務で活躍できます。また、環境センサとの接続や外部システムとの連携など現場の状況に合わせたカスタマイズが可能な拡張性を備えています。クラウドアプリケーション「ugo Portal」を通じて、複数台のロボット管理のほか、業務フロー・自動化プログラムの作成や遠隔操作などをノーコードで行うことができます。(提供:ugo株式会社)

自律走行ロボット「ugo」写真

【AI警備システム「AI Security asilla」概要】

世界トップクラスの行動認識技術をもとにしたAI警備システムです。既存のカメラをAI化し、異常行動や不審行動の検出時のみ、瞬時に通知し、映像を共有します。映像をモニタリングする警備員の業務を軽減でき、見逃しや見落しも無くすことができます。(提供:株式会社アジラ)

迷惑行為の検知、見守り、人数検知、特許技術による違和感行動の検知

3.本件に関するお問い合わせ先

イオンモール株式会社 イオンモール常滑(担当:林、岡本)

TEL:0569-35-7500

東日本電信電話株式会社

ビジネス開発本部 無線&IoTビジネス部 5G/IoT企画担当
Mail:robotics@east.ntt.co.jp

4.今後の展開

NTT東日本は、商業施設をはじめとしたサービス業界における人手不足解消・業務効率化に向けて、「ロボティクス共通クラウド」やサービスロボットを活用したワンストップソリューションの提供をめざしてまいります。またイオンモール常滑は、本実証実験を踏まえ、さらなる施設内のDX化、お客さまへのサービス向上に向けた取り組みを加速してまいります。

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