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2025年1月21日
東日本電信電話株式会社
地域循環型ミライ研究所
東日本電信電話株式会社 地域循環型ミライ研究所(以下、ミライ研)は、持続可能な地域社会の実現と、そこに住まう人々のウェルビーイング向上に向けて、地域の皆さまと共に人とICTを起点とした新たな価値創造に挑戦し、地域循環型社会の共創モデル構築に向けた調査・研究および地域活性化のモデル創出に取り組んできました。
このたび、その主な取り組みをピックアップした「地域循環型ミライ研究所 アニュアルレポート2024」を発行いたしました。本レポートでは、地域資源を活用した関係人口創出、地域を舞台とした教育モデル創出、地域の魅力を再発見する"ローカルディグ"、地域価値創造に向けたソーシャルイノベーターの育成、という4つのテーマで取り組みを紹介しています。
併せて、4つのテーマのうち、関係人口の創出を目的としたモデル創出について、三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社(以下、MURC)と共同で実証を行い、その取り組み概要や実証効果および今後の課題についてとりまとめたレポートを発行いたしました。
これからも当研究所は、地域で生まれるアイデアや人々の思いを繋げるプラットフォームとしての役割を果たし、地域の皆さまのソーシャルイノベーションパートナーであり続けることをめざします。
ミライ研では、「地域循環型社会の共創モデル」構築に向けた調査・研究を行っています。具体的には、地域固有の魅力―文化、食、自然、風土、歴史などの社会的価値に着目し、それらを人とICTの力で磨き上げることで、社会的価値と経済的価値の循環を生み出すことをめざしています。
このたび、2024年度における取り組みをアニュアルレポートとしてとりまとめ、取り組み事例を広く展開・普及することを通じて地域循環型社会の実現に寄与していきたいと考えています。
ミライ研では、地域固有の社会的価値(文化・食・自然・歴史等)が、地域内外から人・モノ・資金・データ等を呼び込むことで経済的価値を生み出し、それをまた社会的価値の保存・継承・発展につながっていく、"社会"と"経済"が循環する地域活性化モデルの創出に取り組んでいます。
特に、人を起点とした「循環」、とりわけ移住未満・観光以上の概念として注目される「関係人口」に着目し、リモートワークや兼業・副業などの新しい働き方を展開する企業の従業員が、"ワデュケーション※1"を通じて、地域の活動に関与することによる意識・行動変容の測定、またそれによって地域へもたらされる効果に関する調査・分析を行ってきました。また近年、急速な人口減少や少子高齢化等を背景に、持続可能な地域社会の実現に向けて、日本各地において関係人口の創出に注目が集まっています。
そうした背景をふまえ、ミライ研はMURCと共同で関係人口創出に向けたモデル実証を行い、関係人口創出のモデル構築などの提言を実証レポートとして公表いたしました。
今後は、"ウェルビーイング"を中心に据えた持続可能な地域社会の実現に向けて、さまざまな関係者と連携し、社会と経済が循環するモデルの確立・普及を推進してまいります。
秋田県鹿角市の伝統的な祭りを活用したワデュケーションにより継続的な関係人口創出を目指すモデルの実証です。地域資源の活用、地域外から祭りへの参加誘致、オンラインコミュニティの構築を通じて地域との継続的な接点を生み出し、地域外参加者と地域住民との交流を促すなど、関係人口創出に向けた取り組みを実証し地域活性化の効果を検証しています。
長野県喬木村で実施した地域越境型の探究学習を通じて、関係人口創出の可能性を探る調査です。「関係人口の潜在層」として学生に注目し、地域外の学生が地域住民との交流や探究を通じた地域課題解決に取り組み、教育を通じた地域愛の醸成と地域住民のシビックプライドの向上を図る手法とその効果、および学習効果について考察しています。
新潟県十日町市での棚田を題材とする企業研修を起点にした継続的な関係人口創出モデルを実証しています。十日町市で活動する社会起業家と連携し、地域外の企業社員が地域住民との交流により棚田を学び、保全活動を体験する研修を通じて、地域愛の醸成や継続的な関係人口を創出するモデルの手法と効果について考察しています。
地域循環型ミライ研究所
https://www.ntt-east.co.jp/regional_circulation/
〈地域循環型ミライ研究所について〉
地域循環型ミライ研究所は、2023年2月にNTT東日本内に、「地域シンクタンク※」として設置されました。NTT東日本は、パーパスとして「地域循環型社会の共創」を掲げ、地域に寄り添う"ソーシャルイノベーションパートナー"として地域の価値創造に取り組んでいることから、当研究所は、この取り組みを更に加速するため、また、長期的に持続し、活力ある「地域のミライ」を様々な関係者とともに共創するモデルの創出に向けて活動しています。
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