(報道発表資料)

2022年4月21日
株式会社サンリオ
東日本電信電話株式会社

「ハローキティロボット」の販売開始について 〜国民的サンリオキャラクターとNTT東日本のロボットソリューションのコラボが実現〜

株式会社サンリオ(本社:東京都品川区、代表取締役社長:辻 朋邦、以下、サンリオ)と東日本電信電話株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:井上 福造、以下、NTT東日本)は、NTT東日本が提供するコミュニケーションロボット向けの音声認識・音声合成機能を提供する「ロボコネクト」※1に対応したハローキティのコミュニケーションロボットを製作し、法人向けコミュニケーションロボットソリューションとして販売を開始いたします。ハローキティの声で発話し、身振り手振りを使って人との会話をスムーズに行うことのできる高さ約33cmの小型のデスクトップ型ロボットです。オフィスの受付、観光施設や駅での案内、プログラミング教育や介護施設での活用など、従来NTT東日本がロボットソリューションとして提供してきた機能に加え、今回新たに子ども向けのレクリエーション機能を備えるなど、より幅広い活用シーンに対応してまいります。

1.背景と目的

昨今、地方都市を中心とした労働者人口の減少など、日本国内における慢性的な人手不足の対策として、ロボットの活用ニーズが高まっています。また、新型コロナウイルス感染症の拡大および影響の長期化により、オフィスの受付、店舗・施設などでの検温、観光施設やホテル、飲食店、銀行、自治体の庁舎などにおける各種案内業務など、より幅広い生活シーンの中で、感染防止を目的とした非接触・非対面ソリューションの促進が求められており、更なるロボットの活用シーンが生まれています。

サンリオでは、エンターテイメントで人の生活時間に寄り添い、次世代の楽しさや喜びを共想していことで、創業当初からの企業理念である「みんななかよく」の達成を目指しています。60年間の歴史の中で生まれた様々なキャラクターを用いてグローバルに展開しているライセンスビジネスでは、高い認知度と「安心・安全」のイメージが定着しているキャラクターを金融機関や自治体を始めとする様々な企業や団体において、広告宣伝や情報発信などに活用いただくことで、地域の活性化・課題解決を行ってきました。

一方、NTT東日本では、「ロボコネクト」の技術を活用したコミュニケーションロボット「Sota®」※2を活用し、非接触・非対面での業務効率化や人員不足の解消、サービスの向上を目的に、観光案内・施設案内や検温、オフィスの受付業務など様々なシーンでのソリューションを提供開始し、お客さまの課題解決・地域活性化を推進すると共に、更なる利用シーンや市場拡大に向け、ロボットラインナップや機能の拡充を検討してまいりました。

こうした背景を踏まえ、今回、多くの世代に高い認知度を持ち、愛されるキャラクターであるサンリオの「ハローキティ」と「ロボコネクト」の技術を活用したコミュニケーションロボットをコラボレーションさせることで、より多くの企業や自治体などに対し、新型コロナウイルス感染拡大防止、業務効率化、人手不足解消、コスト削減、情報発信力の強化など様々なシーンでの更なる非接触業務の推進を通じた新しい体験や価値を提供すべく、「ロボコネクト」対応「ハローキティ」のコミュニケーションロボット※3の販売を開始します。

  • ※2「Sota®」はヴイストン株式会社の登録商標です。
  • ※3ロボットはヴイストン株式会社および株式会社ココロの共同製作となります。

2.「ハローキティロボット」の概要

「ハローキティロボット」はハローキティの声で発話します。人と同じように身振り手振りを使って双方向のコミュニケーションを行うことができる、小型のデスクトップ型ロボットです。「ロボコネクト」に対応する付加アプリケーションを活用することで、幅広いシーンでの活用が可能となります。

©2022 SANRIO CO., LTD.  著作:㈱サンリオ

主な特長

①ハローキティの声を忠実に再現

ハローキティロボットの「声」については、ハローキティの声を収録し作成した音声合成モデルを活用しています※4。これにより発話内容に柔軟性を持たせつつ、ハローキティの声を高品質に再現可能なロボットを実現します。

  • ※4音声合成技術にはNTT人間情報研究所の技術を基にしたNTTテクノクロス株式会社「FutureVoice Crayon」を活用しています。
②ロボコネクト対応の多様な付加アプリケーションを活用可能

付加アプリケーションを合わせて利用することで、各種情報案内やオフィスの受付など、様々な幅広い利用シーンで活用可能です。

③お客さまオリジナルのハローキティロボットにカスタマイズ可能

お客さま側でハローキティロボットの発話内容や対話シナリオを自由に設定でき、お客さまだけのハローキティロボットにカスタマイズ可能です。

④進化する案内ロボット

チャットボットで蓄積した会話の音声データを集計・分析し、お客さまのニーズに合ったコンテンツを追加することで、ハローキティロボットをより利便性の高い案内役に進化させることが可能です。

【対応言語】 日本語
【大きさ(高さ)】 約33cm
【重さ】 約1190g

付加アプリケーションの種類と活用シーン

① プレゼンテーション

Microsoft®PowerPoint®と連携し、ハローキティロボットが発話します。

<活用シーン例>

イベントやミュージアム施設、工場などでの展示案内・説明補助、お客さまの来店促進、おすすめ商品のPR

  • *ロボコネクト基本機能で提供している「プレゼン職人」を活用
  • *Microsoft、PowerPointは米国Microsoft Corporationの、米国及びその他の国における登録商標です
② 各種案内(施設案内・観光案内など)

タブレットとハローキティロボットが連動して、「声」「文字」「画像」で施設案内、観光案内をはじめとする様々な案内を行います。かわいいハローキティロボットにより、情報発信力・集客力アップが期待できます。

また、会話の蓄積データを分析し、お客さまのニーズに合ったコンテンツを追加することで、ハローキティロボットを、より利便性の高い案内役に進化させることが可能です。

<活用シーン例>

ホテル、飲食店、銀行、庁舎などでの案内

  • *付加アプリケーション:「ROBONAVI Lite」/株式会社コンピュータサイエンス研究所
③ AI検温

サーマルカメラと連携し、ハローキティロボットが店舗や施設スタッフの代わりに体温測定をご案内します。かわいいハローキティロボットにより検温の協力率向上が期待できるとともに、発熱者を検知した場合にはスタッフに即座に通知することで、感染症拡大リスクを低減します。

<活用シーン例>

オフィスや店舗などの施設での無人検温

  • *付加アプリケーション:「AI検温 for Sota」/株式会社ユニキャスト
④ オフィスの受付

ハローキティロボットが会社の新しい受付担当となり、来訪者をおもてなしします。ハローキティロボットがタブレットと連携して来訪者に受付手続きをご案内し、お客さまの来訪を担当者へ通知。ニューノーマル時代の受付の無人化をサポートします。 

<活用シーン例>

オフィスの受付

  • *付加アプリケーション:「Callrobo」/株式会社フューチャー・アイ
⑤介護向け・子ども向けレクリエーション


ハローキティロボットがコンテンツ映像にあわせて、クイズや体操などのレクリエーションの司会・進行を実施します。ハローキティロボットがレクリエーションを盛り上げ、利用者の集中力維持をサポートするとともに、スタッフのレクリエーションの企画運営における業務負担の軽減に役立たせることが可能です。

また、お子さま向けのレクリエーションメニューもご用意しており、ハローキティロボットとゲームや紙芝居など様々な楽しい体験ができます。

<活用シーン例>

介護施設での介護レクリエーション、子ども向け施設でのレクリエーション

  • *付加アプリケーション:開発中
⑥プログラミング学習

お子さまが実際にハローキティロボットを動かしたりお話しさせたりすることが可能です。プログラミングに苦手意識を持つお子さまでも、キャラクターの力で楽しく学ぶことができます。

<活用シーン例>

小学校や学習塾、学童施設などでのプログラミング学習、イベントでの活用

  • *付加アプリケーション:「Sotaとはじめるプログラミング」/ゼッタリンクス株式会社
  • *実現したい内容によって、付加アプリケーションの種類が異なり、月額利用料も異なります。詳しくはお問い合わせください。

価格

月額75,900円(税込)〜

  • リース契約、契約期間5年の場合
  • サンリオと既存のライセンス契約があるお客さまは別の提供価格となります。詳しくはお問い合わせください。

提供条件、提供エリア

【提供条件】
  • ご利用にはインターネット接続環境とWi-Fiサービスによる無線LAN環境が必要です。
  • 実現したい内容によっては、オプションでアプリケーションの契約が必要となります(別途料金が発生します)。
【提供エリア】
  • 日本全国

3.販売について

2022年8月18日から販売開始予定

4.今後の展開

サンリオとNTT東日本は今後ともお客さまのニーズを汲み取り、多くの企業や地域の皆さまの課題解決に向けたサービスの改善・向上、更なる利用シーンの拡大、キャラクターロボットの拡充を検討し、引き続き皆さまに新しい体験や価値を提供してまいります。

5.本件に関するお客さまからのお問い合わせ先

株式会社サンリオ

Mail: hellokitty-robot@sanrio.co.jp

東日本電信電話株式会社
ビジネス開発本部 第三部門 IoTサービス推進担当

Mail: sota-ntt-east-gm@east.ntt.co.jp

Web: https://business.ntt-east.co.jp/service/roboconnect/新規ウィンドウで開く

報道発表資料に記載している情報は、発表日時点のものです。
現時点では、発表日時点での情報と異なる場合がありますので、あらかじめご了承いただくとともに、ご注意をお願いいたします。