News Release東日本電信電話株式会社

2020年10月5日

ニューノーマル時代のオンライン資格・検定試験に対応した「クラウドAIを用いた挙動検知機能」の共同開発について

東日本電信電話株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役:井上 福造、以下NTT東日本)は株式会社イー・コミュニケーションズ(本社:東京都港区、代表取締役:佐藤 信也、以下イー・コミュニケーションズ)と資格・検定試験のオンライン化において、替え玉受験やカンニング等を防止する「クラウドAIを用いた挙動検知機能」(以下本機能)を共同開発しました。

本機能を活用し、ニューノーマルに対応した資格・検定試験の推進を図ってまいります。

1.本取り組みの背景と目的

現在、新型コロナウイルス(COVID-19)の影響で、従来の集合形式での試験の多くは中止・延期を余儀なくされている中、オンライン形式の試験が増加しています。こういったオンライン試験のニーズは一過性のものではなく、ニューノーマル時代の新たな試験のあり方となることが想定されます。

一方で、オンライン試験では受験者を監視することができず、替え玉受験やカンニングなどの不正行為を把握できないといった課題があります。

このような背景から、NTT東日本ではイー・コミュニケーションズと連携し、集合形式の試験と変わらぬオンライン試験の運用ができるよう、AIが人の目線や動きから自動解析し、不正の疑いのある動きを検知する本機能を共同開発しました。

2.機能概要

数多くの資格試験を手掛けてきたイー・コミュニケーションズの実績を活用して、試験不正時における人間の動きの特徴を学習させることで、不正の疑いのある動きを検知し、該当箇所のみを確認者に通知することで、確認者の作業時間を短縮することができるAIモデル(以下、本AI)を構築しました。

本AIでは以下のような不正の疑いのある動きの検知が可能となっております。

  • 試験開始後に受験者を交代する替え玉受験
  • 複数人での受験
  • カンニングペーパーの利用
  • 電話等を使った他人からのアドバイス

〈挙動検知までの流れ〉

〈本AIによる挙動検知の仕組み〉

3.本機能の活用方法

NTT東日本における社内資格試験のオンライン化に伴う活用

NTT東日本はICT企業としてニューノーマル時代に対応すべく、社内業務のリモート化も推進しております。現在、社内資格試験を自宅からでも受験できる新たな試験スタイルを検討しており、本サービスと自社のeラーニングプラットフォームである「ひかりクラウドスマートスタディ」を活用した試験システムを構築していきます。

NTT東日本では年間約1.3万人の社内資格試験の受験者がおり、21拠点の受験会場で受験を実施していました。今回、試験をオンライン化することで社員の移動時間の削減による業務効率化や交通費削減効果が期待できます。

イー・コミュニケーションズが提供する「Remote Testing AIアナリスト」(仮称)への採用

イー・コミュニケーションズはAIで受験中の録画動画を自動監視・解析し厳正厳格な試験を実現する「Remote Testing AIアナリスト」(仮称)を2020年10月5日よりサービス利用の事前予約受付を開始いたします。

上記サービスではNTT東日本が販売を請け負うAmazon Web Services (AWS)の環境を活用し、導入から運用までをトータルサポートする「クラウド導入・運用サービス」にて構築を実施しております。

〈「Remote Testing AIアナリスト」(仮称)のサービス概要〉

4.今後の展望

業界ニーズに合わせたAIの共同開発によるソリューション提供

NTT東日本では今後も各種業界の課題解決に向けて、AIを活用したソリューションの提供を図ってまいります。より業界ニーズに即したソリューションにするためにも、各業界におけるパートナー企業様と連携してAIの共同開発を推進します。

クラウド環境を活用したソリューションの提供

お客さまの多様なニーズに対応すべくクラウドを活用することで、よりスピーディなソリューションの提供が可能となります。また、導入から運用までのトータルサポートをNTT東日本が実施することで更なるきめ細やかな支援をしてまいります。

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【本件に関するお客さまからのお問い合わせ】

ビジネス開発本部 第一部門 クラウドサービス担当

MAIL:fd-ai-press-ml@east.ntt.co.jp

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