News Release東日本電信電話株式会社

2024年5月30日
つぎのミライはあなたの街からはじまる。NTT東日本グループ

NTTインターコミュニケーション・センター [ICC] 「ICCアニュアル2024 とても近い遠さ」の開催について
2024年6月22日(土)〜11月10日(日)開催

  • NTT東日本が運営する文化施設NTTインターコミュニケーション・センター※1(以下、ICC)では、2024年6月22日(土)より、「ICCアニュアル 2024 とても近い遠さ」を開催します。
  • 「ICC アニュアル」は、2006年度から2021年度まで開催し、多くの方々に親しんでいただいた「オープン・スペース」展を、その役割やコンセプトを継承しながら、2022年度よりリニューアルした展覧会です。
  • 今年度のICCアニュアルでは、現代の情報環境における、さまざまなリアリティの「遠さ」と「近さ」について、特に、パンデミック以後の私たちの意識の変化を通して、それぞれの異なるアプローチによる作品によって考えます。
  • ※1日本の電話事業100周年記念事業として1991年からのプレ活動を経て、1997年にNTTが設立した科学技術と文化芸術の融合をテーマとする文化施設。

ウィニー・スーン 《Unerasable Characters》シリーズ2020–22年
「Hello, Human!」展(台北当代芸術館、2024)展示風景

木藤遼太《82番目のポートレイト》2024年(参考図版)

1. 「ICCアニュアル2024 とても近い遠さ」開催概要

英展覧会名 ICC Annual 2024: Faraway, so close
開催期間 2024年6月22日(土)〜11月10日(日)
会場 NTTインターコミュニケーション・センター [ICC]ギャラリーB、シアター
開館時間 午前11時〜午後6時
入場料 一般 500円(400円)、大学生 400円(300円)
  • *( )内は15名様以上の団体料金
  • *障害者手帳をお持ちの方および付添1名、65歳以上の方と高校生以下、ICC年間パスポートをお持ちの方は無料。
  • *2024年度ICC年間パスポート:1,500円(2024年6月22日よりICC受付にて販売開始)
  • *予約方法の詳細は、後日ICCウェブサイトにてお知らせします。
休館日※2 毎週月曜日、ビル保守点検日(8/4 [日])
主催 NTTインターコミュニケーション・センター [ICC] (東日本電信電話株式会社)
  • ※2月曜日が祝日もしくは振替休日の場合、翌日を休館日とします。
    休館日以外においても、開館時間の変更および臨時休館の可能性がございます。
    最新情報はICCウェブサイト(https://www.ntticc.or.jp/新規ウィンドウで開く)などでお知らせします。

2.展覧会概要

イタリアの思想家、フランコ・ベラルディ(ビフォ)は、(2023年5月にWHOによってその終焉が宣言された)パンデミック以後もウイルスが存在することに変わりはないとし、そのことによる私たちの集合的無意識の変化を指摘しています。※3

現在の私たちの生活におけるパンデミック以前との大きな変化は、たとえばネットワーク環境を基盤にした、リモートワークやオンライン会議などの一般化として表われています。そうした、いわゆる「新しい生活様式」の変化への要因となり、拍車をかけたもののひとつがソーシャル・ディスタンスという考え方でしょう。

これまでの通信技術は、テレプレゼンス(遠隔現前)と呼ばれるように、遠くにあるものを近くに感じさせる、遠くを「ここ」に近づける「近さ」を実現するものとして構想、認識されていました。しかしソーシャル・ディスタンスという、物理的に近くあればこそ、お互いの「適切な」距離を考えざるをえない時期を経た現在の私たちにとって、それらの技術は、「遠さ」を近づける一方で、「近づけなさ」を表象するものにもなっているのではないでしょうか。

マーシャル・マクルーハンは、1962年に、通信技術によって時間的空間的距離というものが解消されることで、情報伝達の格差が消失し、あたかも地球がひとつの村のようになるとする「グローバル・ヴィレッジ(地球村)」というコンセプトを提唱しました。それは、インターネット時代になると現実のものとなり、現在では、高速大容量通信環境や現実拡張技術の発展によって、私たちのリアリティのあり方や捉え方にも変化が起こっています。情報はいつでも享受できる一方で、提供される情報のみで世界が構築されることにもなってしまいました。この時代の情報環境における、さまざまなリアリティの「遠さ」と「近さ」(とその変化)について、これからの集合的無意識を構成する要素について、私たちの日常の変化を反映した作品、日常がどのように変わるのかをとらえようとした作品など、それぞれが異なるアプローチによる作品から考えてみたいと思います。

  • ※3フランコ・ベラルディ(ビフォ)『第三の無意識:ウイルス時代の精神空間』(杉村昌昭訳、航思社、2024)

3.出品作家(五十音順)

青柳菜摘+細井美裕

木藤遼太

ウィニー・スーン

たかくらかずき

ユーゴ・ドゥヴェルシェール

葉山嶺

古澤龍

米澤柊

リー・イーファン

新進アーティスト紹介コーナー「エマージェンシーズ!」

新進アーティストやクリエイターの最新作品やプロジェクトなどを紹介するコーナーです。
2006年以降、合計45組の作品を展示しています。今年度は2回の開催を予定しています。

エマージェンシーズ! 046 おおしまたくろう「耳奏耳(みみそうじ)シリーズ」

展示期間 2024年6月22日(土)〜8月25日(日)

エマージェンシーズ! 047 リー・ムユン《まもなくポイント・ネモに墜落する私たち》

展示期間 2024年9月10日(火)〜11月10日(日)
企画 畠中実、指吸保子
キュレトリアル・チーム 畠中実、指吸保子、鹿島田知也、赤坂恵美子、宮脇愛良

コレクション作品展示(有料エリア内)

グレゴリー・バーサミアン《ジャグラー》

無料展示エリア展示(予定)

岩井俊雄《マシュマロモニター》

映像アーカイヴHIVE(ハイヴ)

リサーチ・コンプレックス NTT R&D @ICC

  • *作品例については【参考】をご参照ください。

4.今後の展示予定

ICC キッズ・プログラム 2024 キミ().コード().セカイ()

開催予定期間 2024年7月23日(火)〜8月25日(日)
会場 ICC ギャラリーA

子どもたちの好奇心と想像力を育むことを目的に、2006年より夏休み期間に開催している展覧会です。

今年度は、小学校におけるプログラミング教育導入の趨勢に鑑み、メディア・アート作品をプログラミング的な要素から捉え、感覚的にだけではなく、「論理的思考にもつながるモノゴトの捉え方」で作品を鑑賞・体験できる場を創ります。

「Digital×北斎【急章】その2」展(仮称)

開催予定期間 2024年9月〜2025年3月
会場 ICC ギャラリーE

企画展「evala: See by Your Ears」(仮称)

開催予定期間 2024年12月14日(土)〜2025年3月9日(日)
会場 ICC ギャラリーA、B
  • *展覧会名、会期などは2024年5月30日現在の情報です。
  • *各展覧会における関連イベントなど詳細は、展覧会ごとに発行するプレスリリースにてお知らせいたします。

5.ICCのご案内

所在地 東京都新宿区西新宿3-20-2 東京オペラシティタワー4階
(京王新線 初台駅東口から徒歩2分)

地図

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