(報道発表資料)

2023年12月12日
東日本電信電話株式会社
Binah.ai Ltd.

ウェアラブル端末の活用による安全管理・体調管理ソリューションにおけるイスラエルのスタートアップ Binah.ai社との協業開始 〜協業第一弾Binah.ai社の独自技術活用による心拍変動をもとにした多様なバイタルデータ取得サービスの提供を開始〜

東日本電信電話株式会社(代表取締役社長:澁谷 直樹、以下「NTT東日本」)と、イスラエルのスタートアップであるBinah.ai Ltd.(CEO:David Maman、以下「ビナー社」)は、ウェアラブル端末の活用による従業員の安全管理・体調管理の分野をはじめとしたサービスの開発・提供に向けた協業を開始したことをお知らせいたします。本協業における取り組みの第一弾として、この度、従業員の健康と安全を見守り安心を提供するNTT東日本のソリューション「Wearable Connect(以下ウェアラブルコネクト)」の新しいラインナップとして、呼吸数、心拍変動(HRV)、ストレスレベル等の測定を可能とするビナー社のソフトウェア「Binah Connect」の各機能をご利用いただける連携対応を開始しました。

1. 背景と目的

製造業や建設業などの作業現場では、転落・墜落、転倒災害の防止をはじめ、熱中症の予防、事故発生時の早期発見や対処といった現場安全面の工夫は喫緊の課題となっています。また、ほぼ全ての産業が高齢化・人手不足と向き合わねばならず、身体に負荷のかかる作業環境や業務内容のある業種を中心に、雇用確保の観点でもこれまで以上に従業員に対する安全管理・健康管理が求められています。

こうした課題に対応するためにNTT東日本では、ウェアラブル端末やIoTセンサーにより測定される従業員一人ひとりの心拍数や位置情報、転倒/停滞検知情報等をクラウド上で処理蓄積し、状態の一元管理および管理者・従業員本人への通知等へ活用することで、従業員の健康と安全を見守り安心を提供するソリューション「Wearable Connect(以下ウェアラブルコネクト)」の提供を行っています。

一方、ビナー社では信号処理とAIを融合させた独自技術により高精度のバイタルサイン(心拍数、呼吸数、心拍変動(HRV)、ストレスレベル等)の測定を可能とする「Binah.aiソリューション」を開発・提供しています。これまでは、スマートフォン等のカメラを用いた顔や指でのスポット測定を実現しておりましたが、現場作業等での安全管理・健康管理においては常時継続的なモニタリングが必要であり、このニーズに対応するため2023年10月よりウェアラブル端末等の活用を想定したPPGセンサーをサポートする「Binah Connect」の提供を開始しています。

こうした背景を踏まえ、NTT東日本とビナー社は協業を開始し、協業における取り組みの第一弾として、この度、NTT東日本の「ウェアラブルコネクト」の新しいラインナップとして、ビナー社のソフトウェア「Binah Connect」の各機能をご利用いただける連携対応を開始します。「ウェアラブルコネクト」と「Binah Connect」の組み合わせにより、作業者の心拍数や位置情報のみならず、心拍変動をもとにしたストレスレベルやウェルネススコア(ビナー社独自の総合的な健康状態・リスクレベルの評価指標)等、多様なバイタルサインの測定値をもとにした状態の一元管理・アラート通知を通じ、より高度な安全管理・健康管理ソリューションの提供をめざします。

  • PPG(Photoplethysmography)は光電式容積脈波記録法のこと。LEDライトを皮膚に照射し、反射光の変化により心拍数の計測値に変換する。

2.ソリューション概要

ウェアラブル端末に搭載されているPPGセンサーおよび「Binah Connect」により測定されたデータを「ウェアラブルコネクト」のクラウド上にて処理蓄積し、各作業員の測定データを一元管理します。「ウェアラブルコネクト」の通常機能により測定される心拍数や加速度、位置情報のみならず、「Binah Connect」により多様なバイタルサイン(呼吸数、心拍変動(HRV)、ストレスレベル等)の取得が可能となります。各データの異常を検知した際に本人や管理者の端末等にアラート通知を行うことで、作業者の不調や事故等の早期発見を可能とします。事故等発生時の初動対応の迅速化を実現し、労働災害防止に貢献します。

ソリューション概要図

  • *サービスの利用料については営業担当者へお問い合わせください。

3.本件に関するお客さまからのお申し込み・お問い合わせ先

Binah.ai Ltd.

Mail:info-japan@binah.ai

東日本電信電話株式会社

ビジネス開発本部 無線&IoTビジネス部 5G/IoT企画担当

ホームページ:https://business.ntt-east.co.jp/service/wearable_connect/新規ウィンドウで開く
(ホームページ内「Wearable Connect」に関するお問い合わせフォームよりお申し込み・お問い合わせください。)

Mail:wearable-ml@east.ntt.co.jp

4.今後の展開

今後両社では、ウェアラブル端末を活用した従業員の安全管理・健康管理ソリューションのさらなる高度化に向けて、疲労度や眠気の検知など新たな機能の開発を検討していきます。加えてウェアラブル端末の活用に限らず、ヘルスケア領域等新たな分野での活用に向けた展開を推進することにより、より多くのお客さまに価値を提供することをめざしてまいります。

東日本電信電話株式会社について

社名 東日本電信電話株式会社
代表者 代表取締役社長 社長執行役員 澁谷 直樹
所在地 東京都新宿区西新宿3−19−2
事業内容 東日本地域における地域電気通信業務およびこれに附帯する業務、目的達成業務、活用業務
設立 1999年7月1日

Binah.ai社について

社名 Binah.ai Ltd.(https://www.binah.ai/新規ウィンドウで開く
代表者 Co-founder, CEO, and CTO David Maman
所在地 Amot Atrium Tower, 2, Jabotinsky Rd. Ramat Gan, Israel
事業内容 ヘルスケアとウェルネスチェックソリューションの提供
設立 2016年12月
  • 本ソリューションで活用される端末、binah.aiは医療機器ではありません。本ソリューションで提供されるデータ・通知内容は、医療目的に利用されることを意図したものではなく、いかなる病気の診断、治療、予防を目的とするものではありません。
  • 「Wearable Connect(ウェアラブルコネクト)」は、富士フイルムデジタルソリューションズ(株)が提供するクラウドサービスにおいて、NTT東日本用にカスタマイズしたサービス名称です。
つぎのミライはあなたの街からはじまる。NTT東日本グループ

報道発表資料に記載している情報は、発表日時点のものです。
現時点では、発表日時点での情報と異なる場合がありますので、あらかじめご了承いただくとともに、ご注意をお願いいたします。