News Release東日本電信電話株式会社
2020年12月15日
NTTインターコミュニケーション・センター [ICC]
特別展「多層世界の中のもうひとつのミュージアム──ハイパーICCへようこそ」の開催について
- 東日本電信電話株式会社(本社:東京都新宿区、以下 NTT東日本)が運営する文化施設NTTインターコミュニケーション・センター※1(以下ICC)では、特別展「多層世界の中のもうひとつのミュージアム──ハイパーICCへようこそ」を開催いたします。
- メディア・テクノロジーを駆使し、これまでもネットワーク上での作品公開などを展開してきたメディア・アートの手法によって、新しい展覧会のあり方を示唆するビジョンとその可能性を探る試みを行います。
- 2021年1月16日(土)よりオンライン展示、1月23日(土)よりICCのリアル会場での展覧会を行ないます。本展は、多様な鑑賞体験が可能な展覧会です。
- ※1日本の電話事業100周年記念事業として、またNTTの文化・社会貢献活動の一環として、1991年からプレ活動を開始し、1997年東京(新宿区西新宿<初台>)にメディア・アートの展示を中心としてオープンした文化施設。
1. 特別展「多層世界の中のもうひとつのミュージアム──ハイパーICCへようこそ」開催概要
英展覧会名:The Museum in the Multi-layered World
【オンライン展示概要】
開催期間 | 2021年1月16日(土)-3月31日(水) |
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会場 | https://hyper.ntticc.or.jp/ |
体験料 | 無料 |
主催 | NTTインターコミュニケーション・センター [ICC](東日本電信電話株式会社) |
【リアル展示概要】
開催期間 | 2021年1月23日(土)-3月14日(日) |
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会場 | NTTインターコミュニケーション・センター [ICC] ギャラリーA |
開館時間 | 午前11時-午後6時 |
入場料 | 無料(事前予約制・当日入場は事前予約者優先) 予約方法詳細は、後日ICC公式ウェブサイト(https://www.ntticc.or.jp/ja/)にてお知らせいたします。 |
休館日※2 | 月曜日、保守点検日(2月14日(日))
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主催 | NTTインターコミュニケーション・センター [ICC] (東日本電信電話株式会社) |
【出品作家(五十音順)】
アグネス 吉井
尾焼津 早織
谷口 暁彦
原田 郁
藤倉 麻子
山内 祥太
山本 悠 と 時里 充
共同キュレーション: 谷口 暁彦 、 時里 充
バーチャル初台、ハイパーICC 監修: 豊田 啓介 ( noiz)
バーチャル初台、ハイパーICC 制作: noiz 、 中村 将達
3Dデータ計測、制作: gluon
ウェブサイト制作:ユニバ株式会社(UNIBA INC.)
2. 展覧会構成
実空間と情報空間の層(レイヤー)の中に建つ、
仮想空間の中のもうひとつのICC
近年「ミラーワールド」「デジタルツイン」「コモングラウンド」などの概念がさまざまなシーンで取り上げられるようになっています。これらの言葉はどれも、通信やコンピュータ処理の高速化などを背景に、実空間と対応関係をもつ、高精度なシミュレーションなどにも活用可能なデジタル情報空間が実現化しつつあることを象徴しています。
さらに2020年に起こった新型コロナウイルスの世界的な感染拡大は、物理的移動に大きな制限をかけました。その結果、デジタル情報空間への注目度があらためて高まっているといえるでしょう。
未曽有の新型コロナウイルス禍において、多くの美術館が展覧会を中止または予定を延期しました。そして、中止になってしまった展覧会や、始まったものの観客を迎えることができない展覧会を、オンライン上で公開する試みが始まりました。さらに、アーティストによるオンラインでの展示がさまざまに試行されました。そうした社会変動を経験した私たちには、これまでとは異なる新しい展覧会の活動モデルを想定していくことが必要とされているのではないでしょうか。
今回ICCでは、メディア・テクノロジーを駆使し、これまでもネットワーク上での作品公開などを展開してきたメディア・アートの手法によって、新しい展覧会のあり方を示唆するビジョンとその可能性を探る試みを行ないます。
[仮想世界※3:バーチャル初台からハイパーICCへ]
- ※3PC用のアプリケーションとして提供します。
- バーチャル初台
東京オペラシティ街区の一部をレーザースキャンした点群データを元に構成されており、バーチャル初台の中を自由に動きまわることができます。 - ハイパーICC
ハイパーICCは、バーチャル初台の中に建ち上がる、いわば「情報の建築」です。建築物の要素となる直方体は、主に過去にICCが行なってきた活動(展覧会やイベントなど)を表わしており、ユーザーが開催時期やイベントの種類を選択すると、その外観は動的に変化します。 - ハイパーICC内部
レーザースキャンによる点群データを元にした、現実のICCの内部空間をそのまま反映した空間を基盤としながら、同じ展示室が複数存在するなど、現実における物理的制約から離れた展開も予定しています。
[リアル会場]
リアルでも展覧会を開催。オンライン会場における展示と相互に補完しあう関係をもつことをめざします。
- 現実の会場とバーチャルな会場との連携 ハイパーICC内のバーチャルな会場のギャラリーAと現実の会場のギャラリーAを連携させた情報空間を作ります。オンラインからアクセスして体験できる作品が、現実の展示空間にあらわれ、ARで実際の展示では見えない要素が追加されたり、さらに現実空間からオンラインへ情報を送ってみたり。作品とそのデータがいろいろな形態でアウトプットされる多層的な展示形式は、現実の補完としてのバーチャル展覧会のアイデアとは異なるものとなります。
実際にデータをアウトプットして自分で組み立ててみたり、パフォーマーが展示会場にあらわれたり、リアルとバーチャルが共存し、情報が行き来する、それぞれが連携する展示空間を創出します。
3. 多層的な体験方法
- ウェブブラウザ
使用デバイス:ウェブブラウザのインストールされた端末(PC、スマートフォン、タブレットなど)
バーチャル初台やハイパーICCへのポータルとなるウェブサイト。展示内容のアーカイブとしての機能ももち、後述のアプリケーションで体験できる内容などもツアー形式で巡ることができます。 - アプリケーション(PC用)
使用デバイス:PC(推奨環境については、ICC公式ウェブサイト(https://www.ntticc.or.jp/ja/)にて公表予定)
バーチャル初台の中を自由に動きまわったり、ハイパーICCの外観を変えたり、一番自由度の高い操作を体験することができます。 - AR
スマートフォン、タブレットにインストールしたARアプリ(STYLY)から現実空間の展示物にスマートフォン、タブレットをかざして体験。現実世界と情報の世界を重ね合わせた状態を見ることができます。 - ペーパークラフト、3Dプリントデータ
場所にとらわれない、ポータブルな鑑賞体験としてペーパークラフトや3Dプリント形式の作品も公開します。アーティストが制作したペーパークラフトなどのデータをウェブページからダウンロードし、印刷して組み立てることで作品が完成します。自分で組み立てることや、自宅で手軽に作品を飾ることができる面白さもあり、子供から大人まで楽しめる体験が期待されます。また、ペーパークラフトを用いたアーティストによるワークショップやパフォーマンスも予定しています。 - ワークショップ
バーチャルな情報レイヤーにあるデータを使って、現実のフィジカルなレイヤーで物質としてアウトプットすることを通じて、データと物質、という両方を同じように扱うことを試みます。たとえば、バーチャルなデジタルによる風景を実際に絵に描き、それをデータ化してバーチャルな会場に展示するなど、私たち多層世界的な世界を体験するワークショップを開催予定です。
また、バーチャル会場を解説するギャラリーツアー、バーチャルとリアルをつないで行なう工作などを予定しています。
4. 新型コロナウイルス感染症対策
ICCでは、新型コロナウイルス感染症拡大防止対策のため、ご来館される全てのお客さまならびにスタッフの健康と安全を考慮し、以下の対応のご協力をお願い申し上げます。
下記に該当する方は、ご入館をお断りさせていただきます。
- 37.5度以上の発熱症状がある方。(入館時にサーモカメラおよび、非接触型体温計での体温計測を実施しています。)
- 過去2週間以内に、感染拡大地域や国への渡航された方。
- 発熱、咳、鼻水、倦怠感の症状が続くなど、体調不良の方。
- マスクを着用されていない方。
取り組みの詳細はICC公式ウェブサイト(https://www.ntticc.or.jp/ja/)よりご覧ください。
5.ICCのご案内
所在地 | 東京都新宿区西新宿3-20-2 東京オペラシティタワー4階 (京王新線 初台駅東口から徒歩2分) |
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