(報道発表資料)

2020年10月29日
国立大学法人帯広畜産大学
東日本電信電話株式会社

国立大学法人帯広畜産大学と東日本電信電話株式会社の持続可能なスマート農畜産業モデルの実現に向けた連携協定締結について

国立大学法人帯広畜産大学(所在地:北海道帯広市、学長:奥田 潔、以下「帯広畜産大学」)と東日本電信電話株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役:井上 福造、以下「NTT東日本」)は、持続可能なスマート農畜産業モデルの実現に向けた連携協定を締結いたします。

本協定の締結により、持続可能なスマート農畜産業に関する教育・研究を推進し、企業間連携による社会実装を通じて、農畜産業と経済の発展に寄与してまいります。

1.本取り組みの背景と目的

北海道における農畜産業に携わる人口は年々減少・高齢化し、農地の大規模化や一農家当たりの家畜の飼養頭数の増加など、労働環境は過酷化しており、加えて、生産性の維持拡大、農業技術の伝承等の経営課題も多数抱えております。

これら課題を解決するためには、ICTの活用が求められているところですが、農畜産分野におけるICTの導入やそれを推進できる人材の育成は十分に進んでいるとは言えないのが実状です。

こうした背景を踏まえ、この度、帯広畜産大学の国内大学最大規模の農場や農畜産分野における豊富な研究実績と、NTT東日本の通信環境およびICTを活用したデータ分析技術を融合するために、本協定を締結することといたしました。

帯広畜産大学構内の実証フィールドにICTを導入することで、草地管理、飼料管理・設計、牛群管理、食品の加工・販売に至る「Farm to Table」を網羅したデータ収集・統合・分析を通して、持続可能なスマート農畜産業モデルの実現に向けた研究を推進すると同時に、農畜産業を牽引する人材を育成してまいります。

NTT東日本では2020年7月にNTTグループ初となる畜産×ICT「株式会社ビオストック」を設立するなど、すでに農畜産業現場の課題解決に向けた取り組みを進めており、今回両者の強みを結集し、ICT教育研究環境を強化する事により、農畜産業と経済を発展させ、地域活性化を目指してまいります。

2.連携事項

  1. (1)持続可能なスマート農畜産業の実現に向けた共同研究に関する事項
  2. (2)研究基盤の高度化に関する事項
  3. (3)研究成果の社会実装に向けた企業間連携の推進に関する事項
  4. (4)農畜産分野におけるICT人材育成及び人材交流に関する事項
  5. (5)その他、本協定の目的を達成するために必要な事項

連携イメージ

3.役割分担

帯広畜産大学
  • 共同研究の実施
  • 農畜産分野の実証フィールドの提供
  • 企業間連携による共創の推進
  • 農畜産分野のICT人材育成プログラムの構築
NTT東日本
  • 共同研究の実施
  • 通信インフラ、クラウド、IoTデバイス等ICTの提供
  • 共同研究成果の社会実装
  • 農畜産分野のICT人材育成支援

4.締結日

2020年10月29日

報道発表資料に記載している情報は、発表日時点のものです。
現時点では、発表日時点での情報と異なる場合がありますので、あらかじめご了承いただくとともに、ご注意をお願いいたします。