ホーム > 企業情報 > お知らせ・報道発表 > 報道発表資料 > 2019年 > 10月


News Release 東日本電信電話株式会社

2019年10月25日

地域の文化芸術伝承を通じた地方創生の取り組み

  • 東日本電信電話株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:井上 福造、以下 NTT東日本)は、当社のアセットである通信ビル内に地域文化芸術のデジタルデータを集積し、先進テクノロジーを用いて地域の価値ある文化や芸術を発信していくことで、新しい形の地方創生をめざします。
  • 本取り組みのコンセプトをお伝えする場として、株式会社アルステクネ・イノベーション(本社:山梨県甲府市、代表取締役CEO:久保田 巖)と協力し、2019年11月1日(金)から、体験型美術展「Digital×北斎【序章】」を開催します。

1. 背景と目的

これまでNTT東日本は、地域のお客さまとともに、農業や窯業、酒造などの分野でICTを活用した地域文化伝承の取り組みを行ってまいりました。

こうした活動の中、近年の災害や経年劣化による文化財消失等のリスク、文化伝承の担い手不足に起因し、「有形無形を問わず地域の文化芸術を守りたい」という声をいただいております。

また、高精細な画像処理技術やAR/VR、3D、プロジェクションマッピング等テクノロジーの進展とともに、デジタルアーカイブの活用の幅が拡大していることで、「文化芸術を通じて地域の新たな魅力を伝え、地域活性化につなげたい」という期待の声もいただいております。

NTT東日本は、これらの社会的な要請にお応えするため、当社がつなぎ役を担い、時とともに失われつつある地域の文化芸術のデータを集積・発信していくことで、「地域と地域をつなぐ」「日本と世界をつなぐ」ことをめざしてまいります。

  • 図書・出版物、公文書、美術品・博物品・歴史資料等の公共的な知的資産をデジタル化し、インターネット上で電子情報として共有・利用できる仕組み

2. 取り組みの概要

当社通信ビルや高速ネットワークの「閉域網でセキュアな環境」・「低遅延」・「耐災害性」という特性を活かし、文化芸術のデジタルアーカイブの活用において求められる「文化財の権利保護」・「滑らかなコンテンツ配信」・「ディザスタリカバリ」等のニーズにお応えしていきます。

協業パートナーが提供するコンテンツと当社アセットを組み合わせたデジタルデータの集積・発信により、時間や場所の概念を超え、文化芸術に「触れる機会」の拡大を図るとともに、VRやプロジェクションマッピング等のデジタルならではの仕掛けにより「表現の幅」を広げることで、地域の文化芸術をより魅力的に伝えていきます。

  • 災害などによる被害からの回復措置、あるいは被害を最小限に抑えるための予防措置

<イメージ>

取り組みの概要イメージ図

  • 「Digital×北斎 序章」はVR・サイネージ・プロジェクションマッピング等を活用しています。

<協業パートナーとの連携>

本取り組みは、文化芸術作品のデジタル化技術を保有する企業や、有形無形の文化資産を保有する様々なパートナーと協力し進めてまいります。デジタルアーカイブを活用した地域の文化芸術伝承や地方創生を検討している自治体・教育機関・美術館・博物館・企業・その他団体等に個別にご提案させていただきます。

  • 「絵画」、「祭り」、「音楽」、「彫刻」、「工芸」、「史料」、「語り」、「建造物」、「寺社仏閣」等

3. 体験型美術展「Digital×北斎【序章】」の開催

第一弾として、日本の文化芸術の象徴である葛飾北斎の作品等を題材とした体験型美術展を開催します。

なお、本美術展は、山梨県立博物館やフランス国立オルセー美術館から、世界で唯一、絵画のマスターレプリカの公式認定を受けている株式会社アルステクネ・イノベーション/株式会社アルステクネと協力します。

<開催概要>

タイトル 「Digital×北斎【序章】 〜先進テクノロジーで見えた170年目の真実〜」
開催期間 2019年11月1日(金)〜2020年3月1日(日)
開館時間 午前11時〜午後6時(入館は閉館の30分前まで)
開催場所 東京オペラシティタワー4階 NTTインターコミュニケーション・センター [ICC]
休館日 月曜日
  • 月曜日が祝日もしくは振替休日の場合、翌日を休館日とします。
    また、年末年始(12/28〜1/6)、ビル保守点検日(2/9)は休館とします。
入場料 無料

<展示概要>

「山梨県立博物館所蔵 葛飾北斎 冨嶽三十六景」は、日本屈指の北斎コレクションでありながら、これまで傷みやすい等の理由により、公開が大きく制限されていました。今回の協業パートナーであるアルステクネグループでは、独自の画像処理技術等を駆使し20億画素のデジタルデータを作成することで、和紙一本一本の繊維の質感まで再現することに成功しています。

本美術展ではこのデジタルデータから作成された山梨県立博物館所蔵の認定マスターレプリカ47作品を初公開します。またオルセー美術館の認定リマスターアート作品12点も合わせて公開いたします。

その他、4Kデジタル配信絵画や裸眼VR、リアルな絵画が動くムービングアートピクチャーなど様々なデジタルアプリケーションを用い、デジタル化で解明された新事実や世界に影響を及ぼした北斎の謎を楽しみながら体感できる未来型エンターテインメント美術展です。

<展示イメージ>

展示イメージ

報道発表資料に記載している情報は、発表日時点のものです。
現時点では、発表日時点での情報と異なる場合がありますので、あらかじめご了承いただくとともに、ご注意をお願いいたします。