ホーム > 企業情報 > お知らせ・報道発表 > 報道発表資料 > 2019年 > 4月


News Release 東日本電信電話株式会社

2019年4月25日

NTTインターコミュニケーション・センター [ICC] 常設展「オープン・スペース2019別の見方で」の開催について

  • NTT東日本が運営する文化施設NTTインターコミュニケーション・センター※1(以下ICC)では、2019年5月18日(土)より、常設展「オープン・スペース 2019 別の見方で」を開催します。
  • 「オープン・スペース」展では、メディア・アート※2の代表作や新作、歴史的な作品に加え、研究機関による成果としての 作品などを展示※3しています。今年度は、「別の見方で(Alternative Views)」と題し、世界や技術を別の視点からとらえ返すことや、 メディアを通じて別の捉え方を提示することをテーマにしています。作品を楽しむ ことに加え、その背景にある現代の多様化したメディアやコミュニケーションの在り方などについて考えるきっかけとなることを目指しています。
  • ※1日本の電話事業100周年記念事業として、またNTTの文化・社会貢献活動の一環として、1991年からプレ活動を開始し、1997年東京 (新宿区西新宿<初台>)にメディア・アートの展示を中心としてオープンした文化施設。
  • ※2コンピュータをはじめとするさまざまな先端メディア・テクノロジーを使用したアート作品を総称する言葉。
  • ※3展示内容については、予告なく変更になる場合があります。

1.開催概要

・開催期間:2019年5月18日(土)〜2020年3月1日(日)

・開館時間:午前11時〜午後6時

・休館日※4:毎週月曜日、年末年始(12/28〜1/6)、ビル保守点検日(8/4および2/9)

  • ※4月曜日が祝日もしくは振替休日の場合、翌日を休館日とします。
  • 休館日以外においても開館時間の変更や休館の場合があります。最新情報はICCホームページをご確認下さい。

・入場料:無料

2.主な展示作品

国内外のさまざまなアーティストによるメディア・アート展示と連携プロジェクト“リサーチ・コンプレックス NTT R&D @ICC”の展示を行ないます。
☐ メディア・アート展示
<展示作品例(5作品)>

後藤ごとう映則あきのり  «Rediscovery of Anima» 2018年

後藤映則 «Rediscovery of Anima» 2018年

本作品はある時間の中の動きとその変化を立体的に可視化する作品です。 1878年にイギリス人のマイブリッジが考案した、走る馬の足など、運動中の 状態を連続した写真で記録する方法から着想を得て作られました。スリット状 の光源を移動させることで、一連の時間の断面を切り出し、彫刻的な造形から アニメーションが浮かび上がる仕組みは体験者に驚きをあたえます。

JODI《OXO》 2018年

JODI «OXO» 2018年

コンピュータ・ゲームとしては最初期の例のひとつであり、日本では「マルバツゲーム」 「三目並べ」として知られるゲームをモチーフにした作品です。ソフトウェアやインターネットを 芸術表現として扱う先駆的な二人組アーティストであるJODIは、このゲームを現在に続くコンピューティング、 戦争ゲーム、人工知能などの歴史の出発点となった重要な文化的遺産と考えました。9つのディスプレイでは、 「人間対AI」「人間対コンピュータ」「人間対人間」などそれぞれ異なる組み合わせの対戦を見ることができ、 人間がプレイヤーになっている画面では鑑賞者がゲームに参加することができます。

真鍋まなべ大度だいと坂本さかもと洋一よういち石井いしい達哉たつや  «Light Field Theater» 2018年

真鍋大度+坂本洋一+石井達哉
 «Light Field Theater» 2018年(参考図版)

現実の光と、より肉眼で見た時の感覚に近い映像を生成するライトフィールド技術によって再構成された光を用いた、 光のパフォーマンス作品です。 肉眼で見るものすべては現実なのか、そして現実とは何かということを問う作品でもあります。

三上みかみ晴子せいこ  «Eye-Tracking Informatics » 2011/19年

三上晴子 «Eye-Tracking Informatics» 2019年

体験者の視線を視線入力装置によって感知し、仮想の3次元空間内に視線のデータによるイメージを生成する作品です。 日本のメディア・アートを代表するアーティスト 三上晴子により1996年に制作された《Molecular Informatics》 をリメイクする形で2011年に発表された《Eye-Tracking Informatics》を元に、2015年の三上の死去後、 山口情報芸術センター [YCAM]がアップデートと修復を行なった最新版を展示します。

シンスンベク・キムヨンフン «Nonfacial Portrait» 2018年

シンスンベク・キムヨンフン
 «Nonfacial Portrait» 2018年

ソウルで活動する二人組、シンスンベク・キムヨンフンによる、人工知能に顔として認識されない肖像画を描くプロジェクトです。 一般的な肖像画を描けば、人工知能は即座にそれを顔として認識しますが、顔が認識されないように描かれたその絵は、 実際の対象から離れて、どこか抽象画のようになっていきます。複数の画家たちが人工知能から認識されないように描いた肖像画と、 その制作過程が記録された映像を一組にして展示します。

  • ※その他の出品アーティスト
  • 青柳あおやぎ菜摘なつみ岩井いわい俊雄としお梅田うめだ宏明ひろあきおかともみ /グレゴリー・バーサミアン /細井ほそい美裕みゆ /ローサ・メンクマン
☐ 連携プロジェクト展示:リサーチ・コンプレックス NTT R&D @ICC
「リサーチ・コンプレックス NTT R&D @ICC」は、2017年度の「オープン・スペース 2017 未来の再創造」展から開始された、 NTTの研究所の先端的な取り組みをICCの展示活動の中で紹介し、未来の人間および社会に関するコンセプトを提案する場です。
オリンピック・パラリンピックを目前にした今年度は、新しいスポーツ鑑賞体験やエンタテイメント体験、コミュニケーションの体験を、 触覚通信をはじめとする新たな通信技術によって実現するといった実験的な試みを行う予定です。
<展示作品例>

NTTコミュニケーション科学基礎研究所  「触れてつながるラボ」2019年

NTTコミュニケーション科学基礎研究所
《触感テレビ(Tactile TV)2018年 撮影:木奥恵三
(参考図版)

触れてつながることで生み出される人と人の関係性や、身体と社会を結ぶ触覚関連技術、触覚通信コミュニケーションの実験的な展示を行います。 展示は、テーマを一定期間ごとに入れ替え展開していく予定です。期間中には音声や映像に加え、振動を伝送することで遠隔地 とのコミュニケーションの幅を広げます。

☐ 新進アーティスト紹介コーナー「エマージェンシーズ!」
今後期待される新進アーティストやクリエイターの最新作品やプロジェクト等などを紹介するコーナーです。
2006年以降、合計36組の作品を展示しており、今年は、年間3回の展示を予定しております。

<展示予定>

尾焼津早織おやいづさおり  2019年5月18日(土)〜8月3日(土)

玉木晶子たまきあきこ  2019年9月3日(火)〜11月17日(日)

上村洋一かみむらよういち  2019年12月10日(火)〜2020年3月1日(日)

  • ※ 詳細については、後日ICCホームページ(https://www.ntticc.or.jp/新規ウィンドウで開く)にて別途お知らせいたします。

3.今後の展示予定※6

(1)ICCキッズ・プログラム 2019 ICCスポーツ研究所(仮称)

開催予定期間:2019年7月20日(土)〜8月25日(日)

展示詳細:

子どもから大人まで、幅広い観客層に向けた、夏休み恒例の企画展です。
プレイフルかつ教育的な内容を予定しており、会期中には、ワークショップ等のイベントを実施します。
スポーツとICT技術を組み合わせたスポーツの新たな楽しみ方や、スポーツを科学的にとらえ(スポーツサイエンス)、身体能力をイメージすることで拡張する試みなどを通じ 、スポーツを楽しみ、作り、考える取り組みを行います。

(2)「リサーチ・コンプレックス NTT R&D 展」(仮称)

開催予定期間:2019年10月16日(水)〜12月15日(日)

展示詳細:

「リサーチ・コンプレックス NTT R&D @ICC」は、NTTの研究所の先端的な取り組みをICCの展示活動の中で紹介し、未来の人間および 社会に関するコンセプトを提案する場です。
2017年度の「オープン・スペース 2017 未来の再創造」展より開始されました。NTTの研究所とアーティストや他研究機関とのコラボレーションの公開実験の場でもあり、 その場から生みだされた内容をはじめとする展示やプレゼンテーション、デモンストレーションによって構成されます。

(3)企画展 「Open to Possibility」(仮称、国際交流基金アジアセンターとの共同企画)

開催予定期間:2020年1月11日(土)〜3月1日(日)

展示詳細:

国際交流基金アジアセンター※7との共同企画による展覧会です。
本企画展では、国際交流基金アジアセンターとの連携による、メディア・アートを通じた、東南アジア各国と の文化交流を図るため、ゲスト・キュレーターや各国のアーティストと日本のアーティストとの協働などが盛り 込まれた内容を予定しています。
  • ※6各展示の詳細については、後日ICCホームページ(https://www.ntticc.or.jp/新規ウィンドウで開く)にてお知らせします。
  • ※7国際交流基金アジアセンターは、アジアと日本との文化交流を促進、強化することを目的に、2014年に設置された特別ユニットです。

4.その他の取り組み

(1)多言語対応

ICCでは、2020年に向け国内外の全てのお客様に快適にご観覧頂ける環境を目指し、2017年度より館内案内板を中心とした多言語対応※8を実施しています。
  • ※8日本語、英語、中国語、韓国語に対応

(2)ベビーコーナーの設置

お子さま連れのお客様でも安心してご来館いただけるよう、2017年度におむつ替えシート2台や調乳専用給湯器、流し台等も備えた新しいベビーコーナーを設置いたしました。ご家族連れでのご来館もお待ちしております。

5.ICCのご案内

・所在地:東京都新宿区西新宿3-20-2 東京オペラシティタワー 4階
  (京王新線 初台駅東口から徒歩2分)

報道発表資料に記載している情報は、発表日時点のものです。
現時点では、発表日時点での情報と異なる場合がありますので、あらかじめご了承いただくとともに、ご注意をお願いいたします。