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(報道発表資料)

2017年9月4日
東日本電信電話株式会社
慶應義塾大学SFC研究所
神奈川県藤沢市

日欧共同研究開発プロジェクト「BigClouT」の藤沢市における実証実験の実施について

東日本電信電話株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:山村雅之、以下 NTT東日本)、慶應義塾大学SFC研究所(神奈川県藤沢市、所長:飯盛義徳、以下 慶應大学)、は、国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)が研究委託する「欧州との連携による公共ビッグデータの利活用基盤に関する研究開発」 (BigClouT) ※1の一環で、神奈川県藤沢市(以下 藤沢市)において実証実験を実施いたします。この実証実験では、BigClouTによる「スマートシティにおける市民の影響力を拡張するビッグデータ・クラウド・IoT融合基盤技術」が、藤沢市の持つ課題の解決(イベント開催時における参加者へのリアルタイムかつ有益な情報提供の実現とイベント会場間の回遊性向上)にどのように寄与するかを検証いたします。

  • ※1NTT東日本、慶應義塾大学SFC研究所、大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構 国立情報学研究所(東京都千代田区、所長:喜連川優)、日本電信電話株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:鵜浦博夫)、国立大学法人 筑波大学(茨城県つくば市天王台一丁目1番1、学長:永田恭介)が国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)から研究受託しているプロジェクト。IoT、クラウドコンピューティング、ビッグデータ解析といった最新技術を組み合わせたプラットフォームを構築することで、都市にあふれる多種多様なデータから抽出された付加価値の高い知識を市民に還元し、各種データをさまざまな分野へ効率的かつリアルタイムに活用することを目標としています。

1.実証実験の概要

藤沢市内で開催されるイベント「藤沢市民まつり」(2017年9月23日〜24日)および「ふじさわ ちょい呑みフェスティバル」(2017年11月7日〜8日)において、慶應大学が開発したスマートフォンアプリ「ロケモン」を活用し、アプリ利用者が会場内に潜むバーチャルの「ロケーション・モンスター」になりきって、イベント情報および店や道路の混雑状況といった情報を交換することで、イベント参加者の行動変容の促進(例:会場間の回遊性向上、混雑緩和)が実現可能か、実証を行います。

また、市民まつりでは、アプリ利用者のスマートフォンと連動するサイネージも会場に設置し、リアルタイムな情報提供を行います。

なお、スマートフォンアプリで情報交換する際には、アプリ利用者の情報は匿名化され、収集したデータについては目的外使用をいたしません。

<実証実験イメージ>

2.各団体の役割

NTT東日本 BigClouTおよび本実証実験の全体管理を行います。また、本実証実験の検証結果を、イベント参加者や観光客などへのリアルタイムかつ付加価値の高い情報提供や、スマートシティへ活用していきます。
慶應大学 情報交換用のスマートフォンアプリとして開発した「ロケモン」を提供します。また、イベントの一般参加者に「ロケモン」を利用していただくことで得た知見を、人の行動変容に関する研究と今後のBigClouTプラットフォーム基盤への反映に活かしていきます。
藤沢市 藤沢市における各種イベント(藤沢市民まつり、ふじさわ ちょい呑みフェスティバル) を本実証実験における検証フィールドとして提供します。

上記の他、藤沢市民まつり実行委員会にも、市民まつりの効率的な運営を目的として、本実証実験にご協力いただく予定です。

3.今後の研究開発計画

今回の実証結果で得られた知見をBigClouTに反映し、スマートシティを実現するための研究開発を引き続き日欧共同で進めて参ります。

なお、国内ではつくば市(2017年11月〜12月)、欧州では、Grenoble市(フランス)、Bristol市(イギリス)において実証実験を実施いたします。研究開発の進捗状況については、適宜本研究開発のウェブサイト(http://bigclout.eu/)にて報告いたします。

報道発表資料に記載している情報は、発表日時点のものです。
現時点では、発表日時点での情報と異なる場合がありますので、あらかじめご了承いただくとともに、ご注意をお願いいたします。