ホーム > 企業情報 > お知らせ・報道発表 > 報道発表資料 > 2015年 > 6月


News Release 東日本電信電話株式会社

2015年6月22日

タブレット端末の公衆利用に関するトライアルの実施について 〜特殊簡易公衆電話のような手軽なコミュニケーションツールで「地方創生」に貢献〜

  • NTT東日本は、ICT利活用の更なる取り組みの推進に向け、特殊簡易公衆電話(ピンク電話)と同様、公共の場所や飲食店等において、誰でも手軽にインターネットがご利用いただけるサービス(「公衆かんたんタブレット」※1(仮称))の実現を目指した技術検証等のトライアルを実施します。
  • 当社は、本トライアルにおいて、新潟県長岡市と山形県山形市の一部地域において、約3ヵ月間、当社が提供するNFC※2による個人認証(ログイン)機能を備えたタブレット端末をご提供し、セキュアかつ簡易に利用できる認証機能等に関する技術検証を行います。
  • 当社は、本トライアルの結果を元に、「公衆かんたんタブレット」※1(仮称)のサービス化等、更なるICT利活用の促進や「地方創生」を目指した取り組みを進めていきます。
  • ※1NFC機能付タブレット、NFC対応ICカードまたはNFC対応歩数計、わかりやすい画面デザインを採用したポータルおよびNFCによる個人認証機能を組み合わせた、当社が提供検討中のサービスの仮称
  • ※2 Near field radio communicationの略称。通信距離10cm程度の近距離無線通信技術。機器を近づける事で通信を行うため、「かざす」動作をきっかけとして、非接触ICカードや機器のデータ通信を簡単に行う国際標準規格。

1.背景

NTT東日本は、昨年度までに、シニアの方々を対象としたタブレット教室や体験型キャラバンイベント「昭和レトロなふれあい広場」の開催等を通じて、地域の方々と直接ふれあい、インターネットの楽しさや便利さを知って頂き、ICT利活用を促進する取り組みを進めてまいりました。これらの取り組みを通じて、のべ5万人以上のお客さまにインターネットを体験いただきました。

その一方で、会員サイト等へのログイン時に必要なID・パスワードの管理や入力の煩雑さ、タブレット端末の表示画面のわかりにくさ等、インターネットに馴染みのない方々がインターネットをご利用する際には、障壁が少なからず存在することがわかりました。

そうした障壁を払拭するため、当社はこの度、商店街やカフェ、公民館といった日頃地域の方々が多く集まる場所に、NFC対応ICカード等をかざすことで個人認証(ログイン)が可能なタブレット端末を、インターネットに馴染みのない方々の生活動線上に設置し、セキュアかつ簡易に利用できる認証機能に関する技術検証、シンプルでわかりやすい画面デザインに関する評価・検証および地方創生への効果検証等のトライアルを行います。

2.概要

(1)NFCに対応したカード等を用いた個人認証(ログイン)機能※3の実用性に関する評価・検証

IDやパスワードがそれぞれ異なる各サービスサイトに自動ログインできる「簡単ログイン機能」を提供します。この機能により、トライアル参加者にNFCに対応したカード等を配布し、予めインターネット上の各種会員向けサービスのIDやパスワードを含む情報を登録しておくことで、各サービスサイトからの申し込みなど、個人で行う必要のある手続きも、かんたん・セキュアに実現します。

NFCに対応したカード等に連動した端末ロックやイメージマトリクス認証(予め設定しておいた画像に対する座標の値(英数字)を入力する認証方式)の実用性を評価・検証します。

  • ※3株式会社アイズ 「iZE Smart Desktop」技術を採用
<NFC対応ICカード等による認証のイメージ>

カードをかざして認証※4 ポータル画面の表示 ※4 実証実験を行う際は、カードによる認証後、イメージマトリクス認証画面を介してポータル画面を表示します。

(2)シンプルでわかりやすい画面デザインに関する評価・検証

利用者が使う機能だけを表示するシンプルなホーム画面と、直感的にも視覚的にもその機能が判別できるアイコンを有したデザインについて、ユーザーインターフェースの利便性を評価・検証します。

<画面デザインのイメージ>

なお、本トライアルにおいて、当社は、個人認証機能により一時的に専用端末化したタブレット端末のポータル画面上に下記のお役立ちコンテンツをご用意します。利用者は、店内でゆったりと寛ぎながら「雑誌読み放題サービス」※5等を試用することができます。

<ご試用可能な主なお役立ちコンテンツの内容>
  1. 自治体からのお知らせ
  2. 商店街からのお知らせ
  3. 交通機関運行状況
  4. 地図
  5. ニュース
  6. 天気予報
  1. TV番組表
  2. 雑誌読み放題
  3. 写真アルバム
  4. メール
  5. 検索
  6. 個人のご要望に基づいたコンテンツ(旅行予約等)
  • ※5株式会社オプティム 「タブレット使い放題(タブホ)」を採用

3.実施期間・場所

現時点で実施が決定している地域は以下の2箇所です。

(1)2015年6月24日(水)〜2015年9月30日(水)
タニタカフェ(新潟県長岡市大手通2-2-6 ながおか市民センター1階)
(2)2015年7月14日(火)〜2015年9月30日(水)
七日町商店街の7店舗を予定(山形県山形市七日町)

4.今後の展開

当社は、認証機能の有効性や商用時の課題等、本トライアルで得られた結果をもとに、戦後の固定電話の普及過程において自宅以外の場所で電話を利用できる仕組みとして広がった特殊簡易公衆電話(ピンク電話)に倣い、「公衆かんたんタブレット」(仮称)のサービス化を目指すとともに、更なるICT利活用の促進や、にぎわいのあふれるまちづくりを推進している地域の皆さまに対する、ICTによる「地方創生」を目指した取り組みを進めてまいります。

報道発表資料に記載している情報は、発表日時点のものです。
現時点では、発表日時点での情報と異なる場合がありますので、あらかじめご了承いただくとともに、ご注意をお願いいたします。