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News Release 東日本電信電話株式会社

平成23年9月27日

NTTインターコミュニケーション・センター (ICC)常設展「オープン・スペース 2011」、特別展「三上晴子 欲望のコード」の開催について

  • NTT東日本が運営する文化施設NTTインターコミュニケーション・センター※1(以下ICC)では、平成23年10月22日(土)より「オープン・スペース 2011」を開催します(入場無料)。
    国内外の著名アーティストや新進アーティストによるメディア・アート※2作品、現在進行中のプロジェクトを展示するほか、社会とメディア、アートの関わりの変遷をまとめたテーマ展示コーナーも展開します。
  • また、特別展「三上晴子 欲望のコード」も同日より開催します(入場有料)。
    2010年に山口情報芸術センター(YCAM)にて委嘱制作し公開された、三上晴子氏による大規模なインタラクティブ・インスタレーション※3《欲望のコード》の新バージョンを、ICCにて発表します。
  • ※1日本の電話事業100周年記念事業として、またNTTの文化・社会貢献活動の一環として、平成2年からプレ活動を開始し、平成9年東京(新宿区西新宿<初台>)にメディア・アートの展示を中心としてオープンした文化施設。
  • ※2ビデオ、コンピュータなどの媒体を駆使して生み出される芸術の総称。
  • ※3展示空間内での鑑賞者の振る舞いによって作品が様々に反応し、映像や音響などに変化が生まれる作品を指す。

1.「オープン・スペース2011」について

  1. (1)開催期間:平成23年10月22日(土)〜平成24年3月18日(日)※4
    • ※4休館日:毎週月曜日(祝日の場合、翌火曜日)、年末年始(12月26日〜1月4日)、 ビル保守点検日(2月12日)
  2. (2)入場料:無料
  3. (3)主な作品

    <1>メディア・アート展示

    メディア・アートの世界をわかりやすく紹介します。

    <展示作品例>( )内は制作年

    真鍋大度+石橋素 オープン・スペース 2011のための新作発表

    参考図版:やくしまるえつこ
    《ルル》MVメイキングより

    プロジェクション・マッピング※5という技術を用いて、コンピュータ制御されたロボット・アームが、ミニチュアにCGをリアルタイムに描画しながら、全編ワンカットで撮影します。

    • ※5プロジェクターを用いて、映像をスクリーンではなく建築物や車、家具、自然物などに投影する手法

    デイヴィッド・ボウエン《テレプレゼント・ウォーター》(2011年)

    遠隔地における海面の動きや強さの情報を、格子状のオブジェの動きによってシミュレートする作品です。この作品では、遠方の海洋上のデータを収集して、波の周期や強さを格子状のオブジェクトへと転送し、その動きを反映します。

    渋谷慶一郎+evala《for maria anechoic room version》(2010年度より継続展示)

    撮影:新津保建秀

    音楽家、渋谷慶一郎とevalaによるサウンド作品。渋谷慶一郎によるピアノ曲をコンピュータで再構成し、サラウンドシステムで音響を空間的に構成し直しています。

    鈴木康広《自針と分針》(2009年)

    針のない、文字盤だけの時計の近くに立つとカメラが人の全身をとらえ、その人自身の姿が時針、分針、秒針となって表示されます。この作品には、カメラの方向を向いている人だけを検出し、その人のシルエットを切り抜いて時計の針として表示する、最新の画像処理技術が使われています。

    <2>テーマ展示「アート&コミュニケーション・テクノロジーの50年」

    今年生誕100周年を迎えたマーシャル・マクルーハン氏は、中枢神経を外在化した最初のテクノロジーとして「電信」(Telegraph)を挙げています。コンピュータ・ネットワークが全世界をつなげている現在は、マクルーハン氏のいう「電信の発明以来、わたしたちは人間の脳と神経を地球全体に拡張させてきた」時代であるといえるでしょう。

    このテーマ展示は、テキストや図版、ICCが収蔵するビデオ・アート作品とインタビューなどの映像などによって構成されます。メディア・テクノロジーと社会、さらにそのインターフェイスとして存在してきたメディア・アートの関わりをたどります。

    <3>新進アーティスト紹介コーナー 「エマージェンシーズ!」

    「エマージェンシーズ!」は、今後期待される新進アーティストやクリエイターの最新の作品やプロジェクトなどを紹介するコーナーです。(期間中2回展示予定)

    <展示作品例>( )内は制作年

    エマージェンシーズ! 017
    江島和臣「ストリングス・フォー・ハーモニー」(2011年)

    展示期間:平成23年10月22日(土)〜平成23年12月18日(日)

    弦楽器を再構築し、演奏者の手から離れた状態で空間に構成したサウンド作品です。一本の弦と共鳴する箱というシンプルな構成によるユニットが、複数天井から吊り下げられています。ひとつのユニットが、他のユニットと共鳴しながら、空間での音の調和を生み出し、観客と楽器との関わり方でさまざまに音を変化させる作品です。

  4. (4)その他の展示・施設

    ICC活動に関する映像アーカイブ「HIVE」(ハイヴ)※6のコンピュータ端末閲覧により、ICCの歴史に多面的に触れることができます。

    • ※6インターネットからも閲覧可(https://hive.ntticc.or.jp/新規ウィンドウで開く) 。但し、一部コンテンツは館内のみ閲覧可。

2.特別展「三上晴子 欲望のコード」について

  1. (1)開催期間:平成23年10月22日(土)〜平成23年12月18日(日)※7
    • ※7休館日:毎週月曜日
  2. (2)入場料:一般・大学生500(400)円※8/高校生以下無料
    • ※8料金は消費税込み、( )内は15名様以上の団体料金。会期中1回に限り、再入場可。
  3. (3)作家および作品について

    三上晴子氏は、「情報環境と身体」をテーマに、コミュニケーション・テクノロジーとその情報生態系が生み出す相互作用の中で自身の芸術表現を行ってきたアーティストです。この作品は「現在の情報化された環境と知覚に生きるわたしたちの新たな欲望とはなにか」を問題意識としています。

    巨大な壁面には、センサーと小型カメラを搭載した90個のデバイス(装置)が設置され、天井からは、カメラとプロジェクターが搭載された6基のロボット・アームが吊られています。各装置は、昆虫がうごめくように鑑賞者の位置や動きを察知し監視します。会場の奥には、昆虫の複眼のような巨大円形スクリーンが位置し、それぞれのカメラの映像データは、世界各地の公共空間にある監視カメラの映像とともに独自のデータベースを構築し、自律的なシステムを持つコードによって再構成されてスクリーンに投影されます。

    撮影:丸尾隆一 (YCAM) 写真提供:山口情報芸術センター (YCAM)

    関連展示
    《Eye-Tracking Informatics-視線のモルフォロジー》
    会期:2011年12月9日(金)〜18日(日)
    会場:NTT インターコミュニケーション・センター (ICC) シアター
    • ご覧になる場合は、特別展入場チケットが必要です。

3.今後の活動予定

企画展(平成24年1月以降予定)

科学技術と芸術文化の融合をテーマに、国内外の代表的な作品や若手作家の作品を紹介する企画展
を開催します。

開催日程、内容については、後日ICCホームページ(https://www.ntticc.or.jp/新規ウィンドウで開く)にてお知らせします。

4.ICCのご案内

  1. (1)
    所在地 東京都新宿区西新宿3-20-2 東京オペラシティタワー 4階〜6階
    (京王新線 初台駅東口から徒歩2分)
  2. (2)
    開館時間 午前11時〜午後6時

報道発表資料に記載している情報は、発表日時点のものです。
現時点では、発表日時点での情報と異なる場合がありますので、あらかじめご了承いただくとともに、ご注意をお願いいたします。