ホーム > 企業情報 > 公開情報 > 情報webステーション > 網機能提供計画等 > NTT再編成とネットワーク形態の基本的考え方


NTT再編成とネットワーク形態の基本的考え方

NTTはディジタル化の進展とともに、ネットワークのシンプル化及びオープン化に努めてきました。このディジタル化は平成9年12月に完了したところですが、その結果、他事業者との多様な接続形態の実現が可能となり、また、事業部制の徹底により、かなりの部分で長距離/地域のネットワークが分離され、ネットワーク自体もシンプルかつオープンな形となりつつあります。
今回の再編成にあたっては、公正競争条件の確立は重要な項目ととらえており、基本的な考え方は、「NTT地域社会とNTT長距離会社との間の接続形態は、NTT地域社会と他の電気通信事業者との間のものと同等とする」ということであります。具体的には以下の考え方で実施していきます。

ネットワーク形態自体を変更するもの

公正競争条件を確保するために必要な変更を行っていきますが、前述のように、ディジタル化・オープン化や事業部制の徹底により、ネットワーク形態自体を変更すべき部分は少なくなっています。
そのため、今回実施する内容は、NCC回線が長距離設備(ZC交換機)を経由しているために地域設備(IC交換機)経由とするような切替や、一部の特殊なエリアにおける切替等となっています。

ネットワーク形態自体は変更しないが、公正競争条件を担保するためにネットワークの帰属先を変更するもの

共通線信号網等は、NTTとして、一体的に構築、運用してきました。
しかし、今回再編成にあたって、共通線信号網は、すべての事業者にオープンとされるべきものであることから、現在は長距離通信事業本部所属となっているものを、再編成を機に、指定電気通信設備を扱っている地域会社へ帰属先を変更し、公正競争条件を確保します。
なお、この共通線信号網は設備更改時には長距離/地域の両方に分離する考えです。

サービスの帰属に従ってノード等の設備の帰属先を決定するもの

当該サービス専用のノード・付加装置等については、基本的にサービスの帰属に従って帰属先を決定します。
代表的なものとして、フレームリレー用交換機やNSP(サービス制御装置)等があります。