01 地域の魅力再発見

地域が持つ文化、食、自然などの社会的価値は、より多くの人々と結び付くことで、 新しい価値が生み出されます。ICT 技術を活用し、音・映像・VRなどを組み合わせた新たな体験を創出し、広く社会に発信する。それを通して、地域内外の人々がつながり、 交流の中で価値が育まれる。――そんな循環のモデルづくりに挑戦しています。

近年、多くの地域では、文化や暮らしの営みが急になくなるのではなく、いつのまにか存在感が薄れていく姿が見られています。かつて当たり前だった祭りの準備や食の習慣、土地に根ざした言葉や風景へのまなざしが、生活環境の変化とともに語られる機会を失い、その価値が外からも内からも見えづらくなっています。地域には本来豊かな物語や歴史が息づいていますが、それらが十分に言語化されず、いつしか埋もれてしまうことも少なくありません。こうした“静かな変化”に寄り添いながら、地域の魅力を丁寧に照らし直す動きは、地域のミライを考える上で非常に重要です。

ミライ研は、地域の魅力を「表層だけでなく、その奥にある背景・物語・営みまでを含めたもの」と捉えています。食の成り立ち、暮らしの知恵、土地に宿る記憶など、地域に重ねられてきた“ケ(日常)”の価値に、これからを考えるヒントが潜んでいると考えています。外部の人のまなざしと地域の視点が交わることで、地域の人自身が気づいていなかった価値が再び浮かび上がってきます。

こうした考えのもと、ミライ研では、歩く・聴く・語る・記録するといった多様なプロセスを取り入れながら、住民インタビューやフィールド調査を行い、土地固有の背景を丁寧に掘り下げています。得られた発見は、文章・写真・映像・音に加え、ICT 技術を活用したVR体験などと組み合わせ、新たな“地域の語り”として発信し、価値創出の一歩目につなげていきます。

私たちは、地域が本来もつ魅力をミライに残しながら、これまで埋もれてきた背景や物語を、これからの世代へつないでいく“語り”として再び立ち上げていくことを目指しています。

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