東日本大震災復興支援×東京藝術大学
忘れてはいけない記録、記憶の継承
東京藝術大学生が描いた東日本大震災後のスケッチ絵画をデジタルアーカイブ
2011年3月11日、東日本大震災。その後の被災地を東京藝術大学の学生が訪れました。
直接目にする震災後の〈風景〉、そして被災者から語られる震災前の〈記憶の中の風景〉。
それらをもとに学生たちによって描かれた絵画が、デジタル化され、多くの人に鑑賞されることとなりました。
震災から10年を迎えたいま、記録の保存、記憶の継承につながるプロジェクトです。
藝大生制作のスケッチ絵画をNTT印刷がデジタル化
鑑賞する人に制作者の思いを伝えられるように、スケッチの細部まで、鮮明かつ緻密にデジタル化しました。作品がデジタル化され複数エリアに配信されることにより、時期や場所の制約を受けない方法での活用が可能となり、より多くの人に鑑賞される機会の創出に繋がることを願っております。
混色を鮮やかに再現
細かなタッチを鮮明に再現
光度や解像度の細かな設定を行い、複数の角度から同時に複数カットを撮影することで、光の反射を防止し、混色の鮮やかさや細かなタッチを鮮明に再現。
東京・宮城同時配信
デジタル化されたスケッチ絵画10作品をNTTインターコミュニケーション・センター[ICC](東京)とスマートイノベーションラボ 仙台(宮城)にNTT東日本の閉域ネットワークを通じて同時配信しています。
東京藝術大学COI拠点
文化外交・アートビジネスグループ
特任教授 伊東 順二 氏
東日本大震災直後から被災地に入り、東京藝術大学の学生や助手たちと挑んだのは、消え去ろうとする故郷の風景の思い出を守り芸術の力で回復することでした。被災地の人たちが愛した風景と生活の記憶を修復した後、映像デジタルアーカイブで保存し、現地の仮設住宅や老人ホームでともに見返し会話を重ねながら、新しい芸術作品として未来を作り心の故郷を永遠にする。
私たちにとって素晴らしい挑戦でした。その結果の一つがスケッチです。今回のプロジェクトでそのいくつかがデジタル化され広く配信されることは、通い合った心の軌跡を未来へつなぐ素晴らしい機会だと思っております。
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