開発の背景
スマートフォンの普及やデジタル化により、パーソナルデータの活用が進む一方で、プライバシー保護への意識や法規制が強まっています。さらに、生成AIの急速な普及に伴いデータ利活用の需要が高まる中、データを「使いながら守る」仕組みが社会的に求められています。
技術の紹介
プライバシーを守りながらデータを活用するPETs(Privacy Enhancing Technologies)のうち、オープンイノベーションセンタは「属性ベース暗号(ABE)」と「秘密計算」に注力しています。
ABEは、利用者の属性(所属・役職・資格・地域など)に応じて復号可否を制御する暗号技術です。
- 1つの公開鍵に対して、複数の秘密鍵(1:N)を発行可能
- ファイルの一部だけを部分的に暗号化・復号可能
- 時間や場所などの動的属性に応じた制御も可能
秘密計算は、データを暗号化したまま計算・分析できる技術です。保管・通信時のみならず計算時もデータを秘匿することで、end-to-endのデータ保護を実現できます。
研究機関や企業などが、秘匿情報を互いに開示することなく、共同分析を行う場面で活用できます。
現在実現していること
- 同じファイルや映像でも、閲覧者に応じて見える範囲を変えられる。
- リアルタイム映像でも閲覧者に応じて見える範囲を変えられるため、監視カメラでも活用可能。
- セキュアストレージとして、クラウドストレージへのファイルのアップロード時に機微情報を自動で検出・マスクし、情報漏洩リスクを低減できる。また、閲覧者に応じて開示範囲を指定できるため、利便性を維持しながら安全にデータを活用できる。
- 文書(PDF・Word・Excel)や画像・音声・映像など、さまざまな形式への適用を検証中。
オープンイノベーションに求めること
本技術は実証実験(PoC)パートナーや活用アイデアを募集しております。
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