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変わらずに支え続ける力 - NTT 東日本バトミントン教室(福島)
変わらずに支え続ける力 - NTT 東日本バトミントン教室(福島)

この日受けた刺激を、日々のプレーに生かす

帝京安積高等学校2年の男子生徒は、今年が3回目の参加となります。「昨年までは『あのショット、すごいな』と感心して見ているだけだったのですが、今年は『どうやって打ち分けているのだろう』と、より深く考えることができるようになりました」。尚志高等学校1年の女子生徒は、「私が中学生の時、スター選手だったんです」と、福島県立ふたば未来学園高等学校出身の永井瀬雰(せぶん)選手に会えるのを楽しみにしていました。「一つひとつのプレーがとても丁寧です。パワー型で少し雑なところのある私にとって、とてもいいお手本になります」。裏磐梯中学校3年の男子生徒は「今日、ひざの使い方を教えてもらいました。いつも重心が高くなってしまうことを気にしていたのですが、ひざを使うことでお尻を下げ、重心を下にすることができると教えてもらって、とても勉強になりました」と言います。参加した子どもたちは、それぞれに貴重な体験をし、大いに刺激を受けました。それを日々の練習やプレーに生かしてくれることでしょう。

トップ選手と試合できる「チャレンジマッチ」では、みんな真剣

「福島への恩返し」と「自分の原点」に
出会える機会

教える立場のNTT東日本バドミントン部の選手たちも、この日を楽しみにしていました。福島県立富岡高校出身で、高校時代この教室に参加した経験もある齋藤太一選手もその一人。高校2年の時に東日本大震災があり、富岡町から猪苗代町に移ることになった経験があります。「あの時は、バドミントンが続けられるかとても不安でした。でも、福島のみなさんが支援してくださったおかげで、こうしてプレーを続けることができました」。今回の教室に、恩返しの気持ちも込めます。「中学・高校の時の努力が、今の自分を作ってくれている」という齋藤選手、参加してくれた子どもたちには、「今を必死に頑張ってほしい。それが未来の自分につながるんだ、ということを伝えたいです。この中からどんな選手が生まれてくるのか、わくわくしますね」と話してくれました。

バドミントン部・齋藤選手からアドバイスを受ける子どもたち

ふたば未来学園高等学校出身の永井瀬雰選手は「福島のみなさんには、本当にあたたかく迎え入れていただきました」と話します。震災の後、2012年に新潟から入学してきた永井選手。寮生活に戸惑いながらもなんとかやってこられたのは、部活や学校の仲間、先生など周囲で支えてくれる人、そして地域の皆さんのおかげ、と言います。「ランニングなどをしていると、町の人が『がんばって!』と声をかけてくれるんです。地域でのイベントなどにも参加させていただきました。中学・高校と過ごした福島県は『第二の故郷』のように思っています」。今回がはじめての参加する子どもたちのプレーぶりに刺激を受けているそう。「みんな一生懸命で、バドミントンに全力で打ち込んでいることが伝わってきます。私も、同じ年頃の時持っていたがむしゃらさを思い出します。自分の原点に戻れるいい機会だと感謝しています」。

チャレンジマッチで子どもたちからの挑戦を受ける、バドミントン部・永井瀬雰選手

変わらずに支えることに、大きな価値がある

「ずっと支援し続けてくれていることに、大きな意味があるのです」と話す橋本理事長。東日本大震災が発災した2011年。「福島のバドミントンにとっても、大変厳しい状況でした。バドミントンを辞めざるをえない子どもたちもいましたし、学校によっては、部活動自体を辞めてしまうところもありました」。当然この教室も中止だろうと思っていた橋本理事長のもとへ「今年もやりませんか」と連絡があったとき「とても驚いたし、とても嬉しかったことをおぼえています」。震災の前も、震災の後も、変わらず、支援し続けること。そのことが、地域や子どもたちにとって、大きな価値となる。福島のバドミントン教室は、地域の人たちにとっても、私たちにとっても、かけがえのない「宝」に育っています。

あこがれの選手とふれあえた、思い出に残る一日

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震災から芽生えた思い
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