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変わらずに支え続ける力 - NTT 東日本バトミントン教室(福島)
変わらずに支え続ける力 - NTT 東日本バトミントン教室(福島)

トップ選手たちと過ごす、夢のような時間

「よろしくお願いします!」。朝10時、福島県郡山市にある帝京安積高等学校の体育館。今日は日曜日ですが、福島県県下の小学生から高校生まで、バドミントン部員86人が集まりました。NTT東日本バドミントン部の選手・コーチたちから指導を受け、試合をし、一日バドミントンを楽しむ「NTT東日本バドミントン教室」は、2001年2月にはじまり、今年(2019年)で17回目を迎えます。

選手と一緒に、ウォーミングアップ

「こんな夢のようなお話、はじめは信じられませんでした」と、第1回開催当時を振り返るのは、福島県バドミントン協会理事長の橋本遊二さん。地域貢献活動の一環として、バドミントン教室を開催できないかとNTT東日本から打診があったとき、当時副理事長だった橋本さんはじめ、協会内の誰もが「素晴らしい企画だ」と喜びました。「子供たちにとって、トップ選手のプレーを間近で体験することができる機会なんて、めったにない」と、積極的に受け入れることを決めました。「第1回では、特に子どもたちも緊張して、時にしり込みするような場面もありました。それだけ子どもたちにとっては『雲の上』のような存在だったのでしょうね」(橋本さん)。

福島県バドミントン協会理事長・橋本遊二さん

そこから17回を数える継続的な取り組みになることも、当時は考えられなかったと橋本さんは言います。「単発のイベントなんだと思っていました。ですから翌年、また開催したいと連絡があったとき本当に驚きましたし、こんなに長く続くなんて夢にも思いませんでした」。回を重ねるごとに、子どもたちも次第にのびのびとした表情を見せはじめたといいます。また、バドミントン協会としてこの教室を「選手育成」に役立てようという考え方も固まりはじめました。「広くみんなにバドミントンの楽しさを伝える、という考え方もあったと思いますが、私たちは、もっとうまくなりたい子どもたちに、トップ選手と直接触れ合い、プレーを間近に見ることのできる機会をつくり、福島県のバドミントンのレベルを底上げしたい、と考えました」。そこで参加者は、小学校・中学校・高校の各連盟からの選抜方式としました。「これも、この教室が継続的な取り組みになってくれたからこそ、なんです」(橋本さん)。「福島県のバドミントンのレベルを上げたい」という橋本さんの思いは、様々な形で結実しはじめています。

基礎的な技術から、しっかりと丁寧に伝える

「教える楽しさ」を学び、指導者の道へ

帝京安積高等学校のバドミントン部を指導する同校教員・村越雄太さんは、このバドミントン教室に中学1年生から高校3年生まで参加しました。「はじめて参加したときは、トップ選手のプレーに衝撃を受けました」。それまで見たことのないパワー・スピードに圧倒されると同時に、刺激を受けたといいます。「あの選手たちのようになりたい、という憧れの気持ちからでしょうか、日頃の練習に向かう姿勢も変わっていったと思います」。参加を重ね、バドミントン選手として、また人間として成長を続ける中で、バドミントン教室から受け取るものも変化していったといいます。「細かい技術や、戦い方のメンタルなど、第一線で戦っている選手から、より具体的なアドバイスをいただける機会になりました」(村越さん)。そんな中で村越さんが気づいたのが「教えること」の楽しさ。「選手の皆さんが、本当に楽しそうな顔で教えてくれるんです。『ああ、教えるって、楽しそうだな』と印象に残りました」。東京の大学でバドミントンを続け、社会に出てもバドミントンと関わり続けたいと願っていた村越さん、バドミントン教室で感じた「教える楽しさ」を自分も味わいたいと、教師の道を選択しました。今は指導者としてこの教室の運営に関わる村越さんは、「生徒たちには、一分一秒をムダにせず、この貴重な機会をしっかりと役立ててほしい」と願っています。

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