【参考】

【参考】出品作家と作品例

CircuitサーキットLab.ラボateamチームofオブUNIBAユニバ《みかんのき》 新作

新作のためのスケッチ

《みかんのき》は、展示空間を歩き回り、会場にあるさまざまなものの表面をデジタルな「点群」として集め、組み合わせながら、自分だけの「みかんの実」をつくるワークショップ型の作品です。完成したみかんには、色や形の集積だけでなく、それをつくった時間やプロセスも保存されます。 つくられたみかんは、バーチャル空間「ハイパーICC」の中で、それぞれの個性を反映した「みかんの木」へと成長します。そこでは、みかんの実や木が一定のルールにもとづいて変化し、誰かがつくった木が、次の新しい実を生み出すきっかけとなります。 現実の展示空間とデジタル世界を行き来しながら、自分の表現が次の誰かの創作へとつながっていく、「みかんのき」の生態系に参加する作品です。

スコット・アレン 《Unrealアンリアル Pareidoliaパレイドリア - sandboxサンドボックスofオブshadowsシャドウズ-》(仮) 新作

スコット・アレン《Unreal Pareidolia -shadows-》2023年(参考図版)

《Unreal Pareidolia* -sandbox of shadows-》は、影の砂場を通して鑑賞者の想像を呼び起こす認知駆動型AIインタラクティブ・インスタレーションです。砂場は、明確なゴールも、遊ぶ人と人を隔てる境界もなく、掘っては崩し、また積み上げる、終わりのない遊びの場です。本作品では、砂のかわりに影が積もる〈影の砂場〉が舞台となります。日用品や玩具の影に、AIを用いて見立てられた像が、さまざまな位置やタイミングで次々と重なっては消えます。その見立てを経て、曖昧な像に「別の何か」を見る想像は、鑑賞者のうちにたえず立ち上がります。なにかを完成させることよりも、影をつくり続けるなかで、立ち現れる像が次の想像を呼び、その往還を体験します。

  • *Pareidolia:あるものを見たときに、普段からよく知っているパターンを本来そこに存在しないにもかかわらず心に思い浮かべる心理現象。

堀宏行ほりひろゆき《みちのからだ》 新作

開発中の3Dイメージ

子どもたちがブースの中で動くと、その軌跡は、時間をふくんだ「みち」として記録されます。 そのみちのかたまりから、からだの動きを素材にした、あたらしい3Dのかたちが生まれます。 見慣れたはずのからだやその動きは、データとかたちを通して、これまでとは違った見え方をしはじめます。

metamu 《AmbientアンビエントMusicミュージックSequencerシークエンサー》 新作

《Ambient Music Sequencer》は、オレンジ色のボールを置く、転がす、集める、崩す、そんな行為を通して、偶然に生まれる変化を音楽づくりに取り入れていく「設置楽器」です。

ボールがどこに置かれ、どのように動くかによって、音はそのつど異なるかたちで現れます。

子どもたちは自分の行為と偶然が重なり合うなかで、その場で立ち上がる音楽づくりを体験します。

AR Audio Guideチーム「ひかりのなかの音」 新作

ICC キッズ・プログラム 2025でのAR Audio Guideの様子(参考図版)、撮影:木奥惠三

「ひかりのなかの音」は、鑑賞者と作品、そして展示空間との関係を変化させる音声MR(ミクスト・リアリティ)体験です。ムービングライトによって空間に現れる光と、イヤホンから聞こえる音声に導かれながら、鑑賞者は作品を見て回り、立ち止まり、ときに視点を変えながら展示空間を探索します。

音声は作品についての情報を伝えるだけでなく、作品や空間をとらえ直すための問いかけや視点を提示します。鑑賞者は自らの身体を手がかりに移動しながら、作品と空間との新たな関係を発見していきます。

【企画、総合ディレクション 赤羽亨 プロフィール】

情報科学芸術大学院大学 [IAMAS] メディア表現研究科教授、産業文化研究センター センター長、glow主宰

インタラクション・デザインを基盤に、メディア・テクノロジーを用いた表現と、その体験を設計・記録・共有するための方法について研究している。これまで、メディア芸術表現を扱うワークショップ開発、制作プロセスのアーカイブ、3Dスキャニング技術を用いたインタラクティブ・アートの時空間アーカイブに取り組んできた。近年は、鑑賞者の主観的な視聴覚情報と時空間データを組み合わせたVRアーカイブシステム、ARによる実寸大の空間スタディ、博物館におけるAR教材やXR活用、場所と音の関係に着目したAR音声ガイド、生成AIを用いた映像表現の試作などを進めている。これらの実践を通して、作品・展示・学習環境・地域連携を横断するメディア表現の可能性を探究している。