【参考】
展示予定作品
新作(1)
ICCで最も大きな展示室であるギャラリーA全体を使用して、大型サウンド・インスタレーション最新作を展示します。
展示室の中央には、いびつな構造物が設置されており、来場者はそこに登り、思い思いの体勢で作品を体験できるようになっています。
新作(2)
《Womb of the Ants》2018年(参考図版)
国立アジア文化殿堂 [ACC](光州、韓国)での展示風景
図版提供:国立アジア文化殿堂 [ACC]
3面スクリーンが常設された展示室であるギャラリーB6にて、新作のオーディオ・ビジュアル作品を展示します。
新作(3)
研究開発中の生成技術を用いて、実験的なサウンド・インスタレーションを制作します。
この試みは、これまでアーカイブが不可能であった空間音響作品に対し、作家不在でも作品を永続的に継承・制作しうるあたらしいアーカイブのかたちを探求する実験であり、その最初のスケッチとなります。
《Sprout》2024年(新バージョン)
《Sprout》2024年(参考図版)
旧Bunkamura Studioでの展示風景
図版提供:Bunkamura、渋谷ファッションウイーク
小さなスピーカー群による"音の芽吹き"シリーズ。
"発芽"という意味の《Sprout》には、"Sp out"というSpeaker outの略語も隠れています。
本展では、シリーズ前作を大きく発展させ、ひとつずつ形状の異なるオリジナルスピーカーを大量に制作し、「菌」のような生命体が空間を覆う新作を構想しています。
《Inter-Scape》2024年(新バージョン)
《-a》2021年(参考図版)
「2121年 Futures In-Sight」(21_21 DESIGN SIGHT、東京)展示風景
撮影:清水はるみ
音と光によるインスタレーション・シリーズ。
美術館のホワイトキューブで展開してきた本シリーズは、evalaがこれまで世界中で拾い集めた音を使用し空間的に作曲した、最新鋭の立体音響による高密度な音と、可視光では得られない反応を見せるブラックライトの光によって構成されます。
《大きな耳をもったキツネ》2013-14年
《Our Muse》2017年
《Our Muse》2017年
《大きな耳をもったキツネ》2013-14年
撮影:木奥恵三
無響室のための立体音響作品シリーズ。
《大きな耳をもったキツネ》は、evalaの故郷である、京都府北部の京丹後でのフィールド・レコーディング音源をもとに、録音場所の空間の残響と反射を擬似的に作り出し、そこに音響的変化を伴う音の運動を構成して作曲しています。2013年から14年にかけて4作品が制作されました。2017年には新たに《Our Muse》を制作。沖縄の御嶽(うたき)という特殊な反響をもった非日常空間でレコーディングした音源をもとに、まるで時空が変容するような高次元的音体験を構築しています。
《Score of Presence》2019年
《Score of Presence》2019年
撮影:清水はるみ
"音の出る絵画"シリーズ。
空間音響のデータを独自のアルゴリズムによって時空間を縮約/拡張し、視覚化した6つのビジュアルイメージが描かれた絵画は、特殊プリントと平面パネルスピーカー技術の組み合わせによって絵画そのものから音が発せられます。一見、鑑賞角度によって鮮やかに色彩が変化する6枚の絵画が飾られた展示室ですが、そこには見えない音の作品が重なります。