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多様性の都市型「千葉シティトライアスロン大会」を「エイドステーション運営」などでサポート!(2024/千葉)

2024年10月19日(土)、20日(日)の2日間にわたり、千葉県・稲毛海岸にて「2024千葉シティトライアスロン大会」(以下、千葉大会)が開催されました。
稲毛海岸を舞台にした千葉大会は、都市型のトライアスロン大会として関東圏のアスリートが多く参加する人気の大会です。千葉大会では、今年からパラトライアスロンの国際大会も開催する運びとなり、パラトライアスロンの国際大会が単独で開催されるのは、国内でははじめての試みです。大会関係者は「日本トライアスロン連合は、健常者と障がい者の競技団体が一体化している、日本でも稀な組織です。健常と障がいの垣根を越えた大会運営をしたいという千葉県トライアスロン連合の想いと、障がい者にとっても楽しめる、多様性のある大会にしたいという千葉市の想いから、今回、単独でパラトライアスロン大会を開催することができました」と話してくれました。


大会開催に先立つ10月17日(木)に、千葉市立磯辺小学校にて「パラトライアスロン授業」が開催されました。
この授業は、パラトライアスロン選手との交流を通じて子どもたちにパラスポーツに興味を持ってもらい、またさまざまな障がいへの理解を深め、「ダイバーシティ&インクルージョン社会」について考える機会としてもらうことを目的としています。約90名の小学5年生を対象に、パラトライアスロン選手2名による講演とパラスポーツ体験を行いました。
子どもたちは、普段あまり触れ合う機会のないパラトライアスロン選手たちが語る、自身の障がいのこと、パラスポーツとの出会いについてなどの話に興味深く耳を傾け、またアイマスクをしての視覚障がい体験や、杖を使って素早く体を動かす体験では歓声をあげながら体を動かして、パラスポーツの楽しさ、難しさを実感しているようでした。
講師として参加した二人のパラトライアスロン選手に話を聞きました。金子 慶也選手は「会場に入ってきた瞬間から子どもたちが『今から自分たちの知らないことがはじまる』とワクワクしながら楽しんでくれているのが伝わってきて、こちらもすごくやりがいがありました」、新井 誠治選手は「私は10年以上前から普及活動に携わっていて、今回久々に登壇したのですが、子どもたちがパラスポーツを『当たり前』のものとして受け入れ、私たちと自然体で触れあってくれたことがうれしかったです」と話してくれました。

大会初日となる19日(土)には、「アジアトライアスロンパラカップ(2024/千葉)」が開催されました。
6か国からさまざまなカテゴリーのパラトライアスロン選手が集まる中、金子 慶也選手は「PTS4-M」(肢体不自由立位)のカテゴリー、新井 誠治選手も「PTS2-M」(肢体不自由立位)のカテゴリーで、それぞれ見事に優勝しました(※)。
大会関係者は「来年以降、もっと多くの国から参加していただけるよう取り組んでいきます。また、千葉の他にもパラトライアスロンを開催してくださる地域を広げていきたいですね」と振り返ってくれました。

翌20日(日)には、一般参加者が競技する「エイジ」カテゴリーのレースが開催されました。
朝8時すぎ、NTT東日本 塚本 俊治千葉副支店長がスターターとしてホーンを鳴らし大会の開始を告げると、選手たちが勢いよく海へと飛び込んでいきました。
この日はNTT東日本グループの社員4名がボランティアとして参加し、スイムを終えた選手たちに水を渡す「給水エイドステーション」の運営や、協賛スポンサーから提供された栄養補助食品を配布しました。参加した社員の一人は「日常生活において運動をする機会は多くなく、スポーツとは距離がある生活なので、スポーツと関わるこうした機会は貴重です。やっぱり選手が頑張っている姿を見ると、こちらも元気をもらえる気がしますね」と話してくれました。また別の社員は「トライアスロンをやっていましたが、最近は少し競技から遠ざかっています。こうしてボランティアとして大会を支える立場で参加することで、トライアスロンはアスリートだけでなく、支える人の存在もあって成り立っている競技なんだな、と実感できます」と、ボランティア参加の意義を語ってくれました。

この日、「スタンダード」カテゴリーで優勝した堀田 光輝選手は、NTT東日本の社員としてフルタイムで勤務しながらトライアスロン大会に出場するアスリートです。今年5月に横浜で開催された「ワールドトライアスロンシリーズ(2024/横浜)エイジグループ」での「スタンダードディスタンス」カテゴリー優勝に続く快挙を成し遂げました。
堀田選手は「学生時代からトライアスロン競技に参加していたのですが、コロナ禍、競技を継続することが難しくなってしまいました。しかし、エリートカテゴリーで結果を残したいという思いから、会社員として仕事をしながら大会に出場することを選びました。国内外の大会を転戦するトップ選手であるエリートカテゴリーの選手と、多くは趣味の延長線上で楽しみながら大会に参加する一般の選手って、どうしても距離があるんです。僕がその垣根を越え、両者をつなぐ役割を果たすことができたら嬉しいですね」と抱負を語ってくれました。

たくさんの人が、多様な立場でさまざまな役割を担いながら一つの大会を創り上げていく。そんなトライアスロンの魅力に、私たちNTT東日本グループは共感しています。これからもトライアスロンへの支援を通じて、さまざまな形で地域と関わり、地域を支援していきます。
※パラトライアスロンは、障がいの種別や程度に応じて、いくつかのクラスに分かれて競技を行います。詳しくは下記サイトをご参照ください。
日本トライアスロン連合ウェブサイト「パラトライアスロンとは?」