時代とともに変わりつつある「結婚祝い」のしきたりですが、今なお受け継がれているものもあります。 結婚祝いを贈る際に、マナーを守って新郎新婦の新たな門出を心からお祝いしましょう。
1 贈る時期
以前は結婚式の1カ月前〜1週間前までに贈るとされていた結婚祝いですが、近年では結婚式や結婚披露宴にご招待を受けた場合は、その当日にご祝儀を持参します。 ご祝儀のほかに品物を贈りたい場合は、相手様との関係性にもよりますが、式の1カ月前〜1週間前くらいまでに、お祝いのメッセージを添えてご迷惑にならない場所を確認した上でお贈りすると良いでしょう。 電報はメッセージだけでなくギフトとして贈れる商品が充実しています。
一方、式にご招待を受けたが、やむを得ず欠席する場合は、式の1カ月前〜1週間前までにご祝儀や品物を贈るケースが増えています。 さらに、式の当日に届くように祝電(お祝い電報)でお祝いと式の盛会を祝う気持ちを贈るといっそうの気持ちを伝えることができます。
また、式にご招待を受けていないが、そのことを知りお祝いの気持ちを伝えたい場合は、入籍の報告後や式の後に贈ると良いでしょう。 式の前に贈ると招待をしていないことに対し、相手様に気をつかわせてしまう可能性があるので、控える方がスマートです。
贈り方は、相手との関係性にもよりさまざまです。以前よりいわれている贈り方は、万事進んで行うのに良いとされる大安の日を選んで新郎(新婦)の自宅に持参するか、送付してお渡しするといわれてきました。 しかし、近年は大安などの六曜を気にしない人も増えているのが現状です。 とはいえ、親御さんなど気になさる場合もありますので、このような知識を知った上で、どのように対応するかを決めてまいりましょう。
電報は式に出席する場合もそうでない場合でも、贈ると披露宴中に祝電のメッセージとして紹介されるので、式に彩りを添えます。また、メッセージだけでなくギフトとして贈れる商品も充実しているため喜ばれます。
2 贈るもの
贈るもの 贈るもの もっとも好ましいのは、相手様の要望を伺える関係であれば、欲しいものを贈ることです。 それが不可能な場合は、生活に必要なもの、いくつあっても良いもの、欲しくても自分ではなかなか買わないものなどを選ぶと良いでしょう。高額な品物を何人かで一緒に贈ってもかまいません。
割れ物は縁起が悪いといわれていた時期もありましたが、最近では気にすることも少なくなりました。しかし、届いたときに割れていたというケースも実際にありますので、贈るときには念入りな梱包をして贈りましょう。 ハサミや包丁も「縁を切る」という意味で避けた方が良いといわれてきましたが、ご本人が希望なさる場合には「新しい人生を切り開く」という意味のメッセージを添えて贈ると良いですね。
また、贈るときには「数」にも注意をしましょう。以前より、割り切れない奇数が良いとされています。これは、ふたりの仲が決して割れることの無いように、という気持ちがこめられます。 品物もセットで贈る場合には偶数は避けたほうが良いでしょう。ただし、1ダースや1ペアなどは1組と考えますので問題ありません。
さらに、数点がセットになったものを贈る場合でも「4・6・9」など、「死・ろくでなし・苦」に通じる数字は避けた方が無難といえます。
3 祝儀袋について
祝儀袋について 祝儀袋について 祝儀袋を選ぶ際に注意すべきは水引の形です。結婚のお祝いや弔事は繰り返さないということで、一度結んだらほどけない結び方をしている、結び切りのものを選びます。水引の色は紅白、または金銀、金紅のいずれかです。
また、水引にはさまざまなタイプのものがありますが、それぞれに入れる金額の目安があります。表書きは毛筆や筆ペンを使用します。色は薄くない濃い黒で書きます。水引の上中央に、「御結婚御祝」や「寿」と記し、贈り手の名前は、水引の下中央にフルネームではっきり書きます。線の細いボールペンや万年筆などは避けましょう。
お札は、新券(新札)を内袋に入れます。このとき、新札の表面、肖像画のある側を上にし、内袋の表にそれが入るようにいれます。
また、金額などは『壱(一)・弐(ニ)・参(三)・伍(五)・拾(十)・萬(万)・圓(円)』と漢数字や旧字体で書くと間違いが起きにくく、趣もありますね。『参萬圓也』と、『也』という字は、書いても書かなくても良いです。これは、昔、円以下の銭の単位があった時代に、「円までで銭はありませんよ」ということを伝えるために『也』と書いていた名残です。