弔電は通夜の当日か、遅くても葬儀(告別式)の前までに届くように送ります。
葬儀(告別式)に参列する場合は、喪服となる漆黒の略礼服が基本です。しかし、正式な喪服をお持ちでない場合は、女性は肌の露出が少ない黒のオーソドックスなデザインであれば失礼にあたりません。バッグや靴、ストッキングも黒とし、アクセサリーはイヤリング(ピアス)とネックレスをセットでつけることが正式です。注意点はネックレスを一連のものにすることです。二連以上のものは不幸が重なるということを連想させるので控えます。素材は漆黒のジェットが正式です。日本ではパールが定番になっていますが、黒いオニキスなどでも構いません。マニキュアは落として伺うことも忘れずに。また、最近は、自宅でジェルネイルを落とせる道具もあるようですが、備えのない場合などすぐに落とすことのできないときは、黒いレースの手袋などで目立たないようにする配慮も。 男性は光沢のない黒いスーツでもOK。ただしネクタイは黒、金時計や光るネクタイピンなどは外します。ワイシャツは白で、ボタンダウンは避けましょう。 また、お子様が参列する場合は、制服があればそちらが正装となりますので、着用して構いません。しかし、もし、赤いリボンやネクタイなどがある場合は、そちらだけ黒にするなどの配慮があると良いですね。
不祝儀袋の表書きは、キリスト教の場合、カトリックなら「御ミサ料」、プロテスタントなら「御花料」となります。神式では「御榊料」「玉串料」が一般的です。近年は家族葬や無宗教葬なども多くなってきています。「御霊前」なら宗派を問わずに使えるといわれていますが、浄土真宗やプロテスタントでは使えませんから注意しましょう。これらの宗派は亡くなると霊になるという考え方ではないため、「御霊前」とは書きません。
また、近年はご遺族側が、供花や供物は辞退するという傾向が増えてきました。このような場合は弔電を送ると良いですね。弔電は供花や供物と違い、金銭的な返礼を必要としないため、遺族に負担をかけずにお悔みの気持ちを伝えることができます。すべてにおいて故人とご遺族の意向にしたがうことがマナーといえましょう。
香典は袱紗(ふくさ)に包んで持参し、受付の台の上に置いて目の前で開け、向きを相手から見て正面になるようにして両手で差し出します。香典に包むお礼は新札を避けます。忌み事を予測して用意していたかのような印象を与えかねません。とはいえ、使い古されたもの過ぎないように注意しましょう。新札の場合は、一度折り目をつければ問題ありません。
お通夜・葬儀(告別式)を知った場合は、なるべく早めに電報を送ることをおすすめしています。
- ・お通夜・葬儀(告別式)の日にちと時間
- ・お通夜・葬儀(告別式)の会場(斎場)名と住所
- ・故人のお名前
- ・喪主様のお名前と、喪主様と故人との続柄
- ・故人の宗教・宗派
社葬のように企業、団体が主催する場合は、部署、葬儀責任者、主催者(個人またはグループ)宛てといった場合もありますので、確認が必要です。また、ご友人に励ましの意味を込めて送る場合、そのご友人様宛でも問題ありませんが、喪主様のお名前も記載するようにしましょう。喪主ではない方に送る場合は、受取人肩書に「○○様方」と記載し、実際に送られたい方のお名前を記載します。 差出人はフルネームとし、弔電をお受取りになった方が、差出人へ確認や御礼などのご連絡をなさる際にお手間をとらないよう、差出人の氏名、連絡先電話番号、住所を記載しましょう。ビジネス上のお付き合いの場合は、会社名、役職、所属も合わせて記載します。また告別式などで弔電が読み上げられる時のために、差出人の名前の後にふりがなを記載しておくと親切です。
父親 | ご尊父様(ごそんぷさま) お父様(おとうさま) |
母親 | ご母堂様(ごぼどうさま) お母様(おかあさま) |
義理の父親 | 御岳父様(ごがくふさま) 御外父様(ごがいふさま) |
義理の母親 | 御岳母様(ごがくぼさま) 御外母様(ごがいぼさま) |
祖父 | ご祖父様(ごそふさま) 御祖父様(おじいさま) おじい様 |
祖母 | ご祖母様(ごそぼさま) 御祖母様(おばあさま) おばあ様 |
夫 | ご主人様(ごしゅじんさま) 旦那様(だんなさま) |
妻 | ご令室様(ごれいしつさま) 奥様(おくさま) |
伯父・叔父 | 伯父様(おじさま) 叔父様 (おじさま) |
伯母・叔母 | 伯母様(おばさま) 叔母様 (おばさま) |
息子 | ご令息様(ごれいそくさま) ご子息様(ごしそくさま) |
娘 | ご令嬢様(ごれいじょうさま)ご息女様(ごそくじょさま) お嬢様(おじょうさま) |
兄・義兄 | ご令兄様(ごれいけいさま) 兄上様(あにうえさま) |
弟・義弟 | ご令弟様(ごれいていさま) ご弟様(ごおとうとさま) |
姉・義姉 | ご令姉様(ごれいしさま) 姉上様(あねうえさま) |
妹・義妹 | ご令妹様(ごれいまいさま) お妹様(おいもうとさま) |
重ね重ね、またまた、たびたび、返す返す、次々、再び、また、続いて、重ねて、追っていよいよ、浮かばれない、再三、重々、続く、尚、ますます、迷う 【音が不吉な言葉】
九(苦しむに通じる)、四(死に通じる) 【悪いことを連想させる言葉】
とんだこと、とんでもないこと、めっそうもない 【生死を直接表す言葉】
死亡(→ご逝去、ご永眠、旅立つ)、生きているころ(→お元気なころ)、ご存命中(ご生前)
※カッコ内は言い換え例。 【神道やキリスト教には不適切な仏教用語】
冥福を祈る、ご愁傷様、供養、成仏、往生、冥途
- ※仏式でも浄土真宗では「冥福」「霊前」などの言葉は使用しません。
大往生でした、天寿をまっとういたしました
順位 | 文例 | 文例番号 /ページ数 |
---|---|---|
1位 | ●●●様のご逝去を悼み、謹んでお悔やみ申しあげますとともに、心からご冥福をお祈りいたします。 | 7513 /1ページ |
2位 | ご尊父様のご逝去の報に接し、謹んでお悔やみ申しあげますとともに、心からご冥福をお祈りいたします。 | 7522 /1ページ |
3位 | ご訃報に接し、心から哀悼の意を表します。安らかにご永眠されますようお祈りいたします。 | 7507 /1ページ |
4位 | ご母堂様のご逝去の報に接し、謹んでお悔やみ申しあげますとともに、心からご冥福をお祈りいたします。 | 7532 /1ページ |
5位 | ●●●様のご訃報に接し、心より哀悼の意を表します。ご家族皆様方のお悲しみをお察し申しあげますとともに、謹んで故人のご冥福をお祈りいたします。 | 7460 /1ページ |
その他 お悔やみの文例一覧は、こちらをご確認ください。
- ※D-MAILからのお申込みの場合。電話からのお申込みの場合の最低料金は、1,760円(税込)となります。
なお香典、供物、供花などをいただいた場合は、その3分の1〜半額程度のお礼の品を合わせて送る場合が一般的です。