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復興支援活動

被災地へのエール 地域と共につくる未来でありたい。

NTT東日本は1つの企業体である前に、地域住民の集合体でもあります。同時に、被災した社員や社員の家族、友人・知人も数多くいます。そんな視点から、復旧・復興を共に歩んでいく姿勢を忘れないように、今日も東北を想い、互いに助け合い、互いに笑い合い、互いに地域の成長を願っていきます。

社員食堂、被災地食材で復興を支援

NTT東日本グループでは、社員食堂へ福島県産農産物を優先して仕入れる他、福島県産食材を用いた「ご当地メニュー」を提供する復興支援イベントを毎月実施しています。復興支援イベントは、NTT東日本本社ビルをはじめ、品川TWINSビル、仙台五橋ビルで開催し、提供した「ご当地メニュー」はこれまで10,000食以上にのぼり、毎回ほぼ完売するなど、社員からも好評です。

提供メニュー(一例)

  • 福島県産野菜等を用いた「中華丼」、「天丼」、「夏野菜カレー」、「けんちんそば」
  • 福島県産豚等を用いた「ソースカツ丼」、「ロースカツ」、「豚丼」
  • 麺類「喜多方ラーメン」、「白河ラーメン」、「会津坂下そば」(手打ち実演あり)

今後も被災地復興に向けた企画を検討し、NTT東日本グループ一体となった支援に努めていきます。

福島県産食材を用いたご当地メニューに長蛇の列

被災地応援メニューのポスター

被災地ボランティアで当時を学ぶ

被災地支援のために社員参加型ボランティアを実施し、毎回定員を上回る応募があります。石巻市で津波に流されたご親族の霊を弔うために、瓦礫に埋れた代表者の実家の跡地に花を植えた“雄勝ローズファクトリーガーデン”で、ラベンダーの収穫や草取り、造園のお手伝いのボランティアに社員が参加しています。また、お手伝いだけでなく“大津波を知る”というセミナーでは、当時の様子に耳を傾けました。東日本大震災を知らない社員が今後増えていく上でも、非常に意味のあるボランティア活動と位置づけています。被災地の現状を自分の目で見て、現地の方と直接触れ合うことで、東日本大震災の爪痕を学び、被災地のために自分が出来ることを考える大きなきっかけとなりました。

社員参加型ボランティアで、それぞれが汗を流し、それぞれが当時を学ぶ

スポーツで被災地の“元気”を取り戻す

東日本大震災発生以降、東日本大震災復興支援活動“ふれあいサッカー”として、NTT東日本が応援するJリーグ加盟クラブ「大宮アルディージャ」の選手たちが毎年、岩手県釜石市のサッカー少年団を支援しています。サッカーを通して被災地の子どもたちとふれあうことは、彼らに将来の夢や希望を与え、元気にするだけでなく、選手たちも喜びをもらっています。
また、NTT東日本バドミントン部の選手やスタッフたちが、岩手県、宮城県、福島県を計12カ所訪問。現地の小学生、中学生、高校生を対象に講習会を行い、スポーツを通じて勇気や希望を届けました。

大宮アルディージャのプロ選手と子どもたち

バドミントン部が岩手県、宮城県、福島県の計12カ所の体育館を訪問

被災地から新入社員の採用を

東日本大震災の翌年である2012年度、NTT東日本グループ各社(当時の県域会社4社、NTT-ME、テルウェル東日本、NTTソルコ)は被災地域で約280名の新入社員の採用を実施。また、東日本大震災の影響で内定が取り消しとなった学生を対象に、2012年度採用の追加募集も行いました。
東日本大震災を体験した多くの学生を社員にすることは、未曽有の大震災の記憶を残し、次の世代へ受け継いでいくための知恵や知識となり、技術やサービスを現場にフィードバックする大きな原動力となっていきます。

東日本大震災を体験した社員が未来をつくる原動力(NTT-ME入社式)

忘れない取り組み

東日本大震災の記憶を風化させず、学んだ教訓を次の世代につないでいくためには、繰り返し伝承活動をしていくことが必要です。NTT東日本仙台青葉通ビル(新棟)では、東日本大震災後の仙台市で初となる大型ビル建設であることを踏まえ、1階に市民・県民に開放した情報発信ギャラリーを設置。平常時は東日本大震災の経験・体験を風化させないテーマ展を実施しています。さらに万一の大規模災害時には、各種緊急情報発信や一時緊急避難場所として、市民の方への安心・安全を提供するスペースとして活用していただける設計になっています。

  • 災害時用公衆電話(特設公衆電話)コーナー、災害用伝言ダイヤル(171)コーナー、インターネット接続コーナーの設置
  • 充電スタンド(携帯電話充電器、EVステーション等)の設置
  • 災害、被災情報の提供(ギャラリー内壁面モニターへの災害情報放映等)
  • エントランスを含め、市民の方に一時緊急避難スペースとして提供

情報発信ギャラリー
住所:宮城県仙台市青葉区一番町二丁目8番25号 NTT東日本仙台青葉通ビル(新棟) 1階
開館時間:10:00~16:00(土日祝はお休み)

NTT東日本仙台青葉通ビル(新棟)「情報発信ギャラリー」

映像で振り返る東日本大震災当時の様子や通信インフラ復旧の軌跡

また、NTT東日本では、東日本大震災での復旧・復興活動やさまざまな取り組み、培われた経験・教訓を、次の世代の社員に伝え続け、“安心・安全”な通信設備を今後も維持運用していくため、災害などからの“備え”の重要性を認識してもらう内容の展示スペースを、NTT東日本社員およびNTTグループ社員が研修・イベントなどを行うNTT中央研修センタに設置し、社員の意識向上を継続的に図ることとしています。

東日本大震災で甚大な被害を受けた通信サービス・通信設備について、「何が起きたのか」、「どのような活動を行ったのか」、「どのような教訓を得たのか」を伝える展示内容になっています。

  • パネル展示コーナー:写真や図表、説明文章による展示
  • 遺構品展示コーナー:被災した実物の展示

東京都調布市にあるNTT中央研修センタでも復旧の取り組みを紹介

展示パネルや実際に被災したビルの通信装置等を展示