3.11当時、つながらない不安に職員も保護者も動揺した
練馬区の保育園では災害用伝言板(web171)の訓練を2009年から試験的に開始。私たちは子どもたちに向き合うのが仕事なので、普段はパソコンを使わなくとも済んでしまいます。訓練の際、パソコンに長けていない職員については、初歩的なところから指導することもありました。
東日本大震災は、災害用伝言板(web171)での訓練を開始してから2年目に起こりました。大きな揺れから子どもたちの安全を確保した後、まず頭に浮かんだのは保護者たちの顔でした。災害用伝言板(web171)は使えることを確認出来たので、ただちにメッセージを登録しましたが、私たちも保護者もまだ慣れていなかったため、保護者からは電話が相次ぎ、職員の一人はその対応で付きっきりになってしまいました。余震が続き、子どもたちを守らなければならない中で、その対応に人手を取られたのは痛手でした。