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News Release 東日本電信電話株式会社

2018年4月26日
東日本電信電話株式会社

NTTインターコミュニケーション・センター [ICC]常設展「オープン・スペース 2018 イン・トランジション」の開催について

  • NTT東日本が運営する文化施設NTTインターコミュニケーション・センター※1(以下ICC)では、常設展示内容を大幅に入れ替え、2018年6月2日(土)より、「オープン・スペース 2018 イン・トランジション」展を開催します(入場無料)。
  • テーマを「イン・トランジション」として、常に変化していく現在のテクノロジーの状況を移行期(in transition)ととらえ、その移り変わりの中に未来のビジョンを見出す国内外のメディア・アート作品の展示を行ないます。
  • メディア・アート※2の代表作や新作、歴史的な作品に加え、教育機関による研究成果としての作品などが展示※3され、作品を楽しむだけでなく、その背景にある現代の多様化したメディアやコミュニケーションの在り方などについて考えるきっかけとなることをめざしています。
  • ※1日本の電話事業100周年記念事業として、またNTTの文化・社会貢献活動の一環として、1991年からプレ活動を開始し、1997年東京 (新宿区西新宿<初台>)にメディア・アートの展示を中心としてオープンした文化施設。
  • ※2コンピュータをはじめとするさまざまな先端メディア・テクノロジーを使用したアート作品を総称する言葉。
  • ※3展示内容については、予告なく変更になる場合があります。

1.常設展「オープン・スペース 2018 イン・トランジション」について

(1)開催期間

2018年6月2日(土)〜2019年3月10日(日) 午前11時〜午後6時

休館日:毎週月曜日(祝日の場合翌火曜日、但し2月11日は休館、2月12日は開館)、年末年始(12月28日〜1月4日)、 ビル保守点検日(8月5日/2月10日)

休館日以外においても開館時間の変更および休館の場合があります。最新情報はICCホームページなどでお知らせします。

(2)入場料

無料

(3)主な展示作品

①メディア・アート展示

国内外のアーティストによるさまざまな作品を紹介します。

<展示作品例>

宇治野宗輝 うじのむねてる 《ライヴズ・イン・ジャパン》2018年

《ライヴズ・イン・ジャパン》2018年
©UJINO
Courtesy of YAMAMOTO GENDAI
撮影:木奥恵三

宇治野宗輝 うじのむねてる は、家電やエレキギターなどを組み合わせたオブジェと、それらをモーター制御によって動かし“パフォーマンス”させる作品で知られ、その根底に流れる大量消費/大量廃棄社会や日本における輸入文化受容のあり方へのアイロニーに満ちた批評性で、高い評価を得ています。本展では、上記のオブジェが和室などの日本の住空間でパフォーマンスする様子をとらえた映像作品《ライヴズ・イン・ジャパン》と、対になるドキュメンタリー的手法を用いた映像作品《プライウッド・シティ・ストーリーズ1》(2017)と《プライウッド・シティ・ストーリーズ2》(2018)を併せて展示します。

大脇理智 おおわきりち YCAM ワイカム 《The Other in You》2017年

大脇理智+YCAM《The Other in You》2017年
写真提供:山口情報芸術センター[YCAM]

本作品は、コンテンポラリー・ダンスの新しい鑑賞方法を目指して開発・制作されたもので、ヘッド・マウント・ディスプレイを装着し、触覚デバイスに手を触れた状態で体験します。体験者は、仮想空間内でダンサーと同じステージに身を置いてパフォーマンスを鑑賞していますが、そのうち視点が一人称視点から三人称視点に幽体離脱するようにスライドしていき、他者と自分の境界が変容していくかのような経験をすることになります。

徳井直生 とくいなお + Qosmo コズモ 《Imaginary Soundscape》2018年

Qosmo《Imaginary Soundwalk》2018年(参考図版)
撮影:宮武孝行

鑑賞者がGoogleストリートビュー上である地点を選択すると、架空のサウンドスケープ(音の風景)が流れてきます。このサウンドスケープは、大量の動画と音の関係を学習したAIが、あらかじめ用意した無数の環境音から最も風景に合った音を検索した結果として生成されます。人間は、風景やその写真から、その場の音を想像することがありますが、そのような無意識の行為に焦点を当てた作品です。

ライゾマティクスリサーチ 新作

(参考図版)

ライゾマティクスリサーチは、株式会社ライゾマティクス内に2016年に立ち上げられた、 真鍋大度 まなべだいと 石橋素 いしばしもとい の主宰のもとで美術と表現の新しい可能性を探求する部門です。本展では、鑑賞者のポーズを解析し、動作を学習していく新作インスタレーションを展示します。


そのほかの出品アーティスト

岩井俊雄 いわいとしお /エキソニモ/岡ともみ/ 永田康祐 ながたこうすけ /グレゴリー・バーサミアン/ジェームズ・ブライドル/トリスタン・ペリッチ/ 吉開菜央 よしがいなお

②研究成果 作品展示

大学などの研究機関における研究成果や事例を紹介するコーナーです。
技術者や教育現場から発想される未来像を提示するとともに、最先端技術の共同研究発表の場としても展開していきます。(会期中に展示替えを行なう予定)

<展示作品例>

東京大学  池上高志 いけがみたかし 研究室

池上高志+植田工《マリア、人工生命、膜、魚》
「AOMORIトリエンナーレ2017」展示風景(参考図版)

人工生命(ALife:Artificial Life)の分野で先端的研究を続けてきた、東京大学大学院総合文化研究科広域科学専攻広域システム科学系教授、池上高志氏の研究室によるプレゼンテーションを行ないます。

http://sacral.c.u-tokyo.ac.jp/project.html
③連携プロジェクト展示:リサーチ・コンプレックス NTT R&D @ICC

「リサーチ・コンプレックス NTT R&D @ICC」は、昨年度の「オープン・スペース 2017 未来の再創造」展の中で設けられた、NTTサービスエボリューション研究所が中心となって、NTTの研究所の先端的な取り組みをICCの展示活動の中で紹介し、未来の人間および社会に関するコンセプトを提案する場です。
今年度は、そのコンセプトを拡充・強化し、研究所外のアーティスト( おか ともみ、 吉開菜央 よしがいなお )との連携作品をはじめ、研究所の研究成果を生かした、新しい体験型作品や体験装置を紹介します。


<展示作品例>

NTTコミュニケーション科学基礎研究所 制作《触覚コンテンツ配信に向けて―Haptic TV》2018年

《触覚コンテンツ配信に向けて―Haptic TV》2018年
制作:NTTコミュニケーション科学基礎研究所

HAPTIC TVは、コンテンツ配信で利用されるメディア格納領域に、新たに「Haptic(触覚)」データを含めることで、映像や音声に留まらない近未来の鑑賞体験を作り出します。
研究協力:慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科
Embodied Media Project
制作協力:dot by dot inc.

④新進アーティスト紹介コーナー「エマージェンシーズ!」

今後期待される新進アーティストやクリエイターの最新作品やプロジェクトなどを紹介するコーナーです。2006年以降、合計33組の作品を展示しております。

*年間3回展示予定

エマージェンシーズ! 034  柴田真歩 しばたまほ 展示期間:2018年6月2日(土)〜7月29日(日)

エマージェンシーズ! 035                  展示期間:2018年9月4日(火)〜11月4日(日)(予定)

エマージェンシーズ! 036                  展示期間:2018年12月11日(火)〜2019年3月10日(日)(予定)

⑤その他の展示・施設

ICC活動に関する映像アーカイヴ「HIVE(ハイヴ)」のコンピュータ端末閲覧により、ICCの歴史に多面的に触れることができます。

⑥関連イベント

出品アーティストによるレクチャーやトーク・イベントを開催するほか、毎月1回、学芸スタッフによる作品解説ツアーを行なう予定です。

2.今後の展示予定

(1)ICC キッズ・プログラム 2018「タイトル未定」

開催予定期間:2018年7月20日(金)〜2018年8月26日(日)

子どもから大人まで、幅広い観客層に向けたプレイフルかつ教育的な内容の、夏休み恒例の企画展です。会期中にはワークショップなどのイベントを行ないます。
今年度は、NTT研究所等の協力による、ハプティック(触覚)技術を応用した展示を予定しています。

(2)NTT R&D プロジェクト2020 @ OPEN STUDIO ICC(仮称)

開催予定期間:2018年9月29日(土)〜2018年11月4日(日)

本プロジェクトは、NTTの研究所とアーティストや他研究機関とのコラボレーションなどの公開実験の場として、展示とプレゼンテーション、デモンストレーションによって構成される展覧会です。NTTの研究所による開発技術の社会的な実装を想定し、準備や制作の過程を公開するなど、2020へ向けた技術および研究紹介にとどまらない取り組みを紹介します。

(3)企画展「Play the Game」(仮称)

開催予定期間:2018年12月15日(土)〜2019年3月10日(日)

現在、インディ・ゲーム(Independent Game)と呼ばれる、独立系ゲームシーンでは、大手資本によるゲーム産業において主流となったゲームの概念を覆すような新しい感覚による表現が生まれています。また、ゲームというメディアを批評的な視座から捉えた、メタメディアとしてのアート表現も、メディア・アートにおけるひとつの潮流をなしています。この展覧会では、ゲームというプラットフォームを手がかりに、新たなアート/ゲーム/世界観を提示することをめざします。

3.その他

(1)館内案内板の多言語化

2020年に向けて世界中から日本への関心が高まる中、ICCでは海外からのインバウンドも含めた国内外の外国人のお客さまにもスムーズにご観覧いただくために、2017年度より館内案内板を中心とした多言語対応(日・英・中・韓)を実施しております。

(2)ベビーコーナーの設置

お子さま連れのお客さまでも安心してご来館いただけるよう、2017年度におむつ替えシート2台や調乳専用給湯器、流し台等も備えた新しいベビーコーナーを設置いたしました。ご家族連れでのご来館もお待ちしております。

4.ICCのご案内

所在地 東京都新宿区西新宿3-20-2 東京オペラシティタワー4階
(京王新線 初台駅東口から徒歩2分)

報道発表資料に記載している情報は、発表日時点のものです。
現時点では、発表日時点での情報と異なる場合がありますので、あらかじめご了承いただくとともに、ご注意をお願いいたします。