一見すると何も映っていないディスプレイ。近づいてみると色々な音が聞こえてきます。「音めがね」をかざしてこの真っ白な画面を覗いてみると、音の意外な正体が……。普段は「聴く」ものである音に「見る」という行為が重なることで新たな体験が生まれます。
2017年4月25日
2017年5月27日(土)〜2018年3月11日(日)午前11時〜午後6時
休館日:毎週月曜日(祝日の場合翌火曜日、但し2月12日は休館、2月13日は開館)、年末年始(12月28日〜1月4日)、ビル保守点検日(8月6日/2月11日)
休館日以外においても開館時間の変更および休館の場合があります。最新情報はICCホームページなどでお知らせします。
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国内外のアーティストによるさまざまな作品を紹介します。
<展示作品例>
一見すると何も映っていないディスプレイ。近づいてみると色々な音が聞こえてきます。「音めがね」をかざしてこの真っ白な画面を覗いてみると、音の意外な正体が……。普段は「聴く」ものである音に「見る」という行為が重なることで新たな体験が生まれます。
スグウェン・チャン 《ドローイング・オペレーションズ・ユニット》 2015年
人間と、その人の描画動作を模倣するようにプログラムされたロボットアームとが、協働して同時に1枚のドローイングを描いていきます。すると、人とロボットがお互いの動きを解釈しあっているかのような関係性が生まれます。プロジェクトは現在も進行中で、自動化や自律性、芸術表現における人とロボットとのコラボレーション、さらに行為の主体性などがテーマとなっています。
《Our Muse》(新作)
《大きな耳をもったキツネ》(2013-2014、鈴木昭男との共作)
[See by your ears]は、完全暗転した暗闇の中で、音の粒が飛び跳ね、うねり、「耳で視る」というまったく新しい聴覚体験をもたらすサウンド・プロジェクトです。
今回は、複雑な音響プログラムによって作曲された、4ピースからなるサウンド・インスタレーション・シリーズ《大きな耳をもったキツネ》において、新作《Our Muse》を追加して展開します。本作は特殊マイクロフォンによって録音された自然音などを素材に、楽器が巨大化したり、耳が水であふれたりといった神秘的な感覚を生む立体音響作品です。そこではまるで音が生き物のように感じられ、動的に変化し続ける「音のアーキテクチャ」が浮かび上がります。その音の気配に耳を澄ませるとき、体験者の脳内には様々なイメージが表出し、「耳で視る」と表現される、人の知覚を拡張する新感覚のバーチャル・リアリティが体験できます
。
ガラスドームに包まれた作品回路に内蔵されたGM管が環境放射線を検知すると、ガラスベルが風鈴の様に音をたてます。古来、人が知覚できない邪気を捉え払うために吊るされていた小さな鈴のいわれをモチーフに、科学が発達した現代においてこの響きを放射線の存在と共に体験する作品です。東日本大震災後に作家が開始した「空白のプロジェクト」の2作目として制作されました。
ユェン・グァンミン 《微笑む木馬》 2011年
ディスプレイには、女の子が木馬に乗って、去っていく様子が映し出されます。しかし、木馬が揺れ始めると、ディスプレイの前に取り付けられた実物の木馬の一部が動かないのと同様に、映像の中の木馬の位置は動かず、代わりに映像の領域全体が、ディスプレイのなかで揺れ始めます。ごく日常的な情景を題材にしながら、その視点をずらすことによって、わたしたちのリアリティについて問い直そうとする作品です。
そのほかの出品アーティスト
大学などの研究機関における研究成果や事例を紹介するコーナーです。
技術者や教育現場から発想される未来像を提示するとともに、最先端技術の共同研究発表の場としても展開していきます。
<展示作品例>
慶應義塾大学
慶應義塾大学SFC(湘南藤沢キャンパス)では、SBC(Student Build Campus)と題した、SFCに学生・教員・職員が一丸となって「大学の未来とは何か」という問いに取り組み、新しい滞在型教育研究施設を共創するプロジェクトが進行中です。今年度は、第2期の施設が完成予定のほか、松川研究室の主導による第3期の設計作業が進められています。本展では、第3期の設計のプロセスそのものを展示します。
慶應義塾大学
鳴川研究室では、美術とエンジニアリングに共通するツールとして立体幾何学をとらえ、ジオデシックドームと呼ばれる軽量構造物の設計、テンセグリティー構造と呼ばれる軽量構造体の研究、オーサグラフと名付けた歪みの非常に少ない世界地図図法の開発などを行なっています。本展では、オーサグラフを用いたテーマ地図などを展示することにより、世界の見かたを更新する可能性を提起します。
今後期待される新進アーティストやクリエイターの最新作品やプロジェクトなどを紹介するコーナーです。
(年間3回展示予定)過去ICCにおいては30組のアーティスト作品を展示しております。
エマージェンシーズ! 031
エマージェンシーズ! 032
エマージェンシーズ! 033
ICC活動に関する映像アーカイヴ「HIVE」(ハイヴ)のコンピュータ端末閲覧により、ICCの歴史に多面的に触れることができます。
会期中には、出品アーティストや有識者を招いたトーク、レクチャー、シンポジウム、ワークショップ、毎月1回学芸スタッフによる作品解説ツアーを開催するなど、さまざまなプログラムを用意しています。
ICC開館20周年にあたり、さらに20年後に向けて、デザインした20周年記念ロゴを制作しました。これはICCのロゴを手がけた
20周年記念イベントとして、国内外の文化機関との連携などを通じて、プレ・イベントやさまざまなゲストを招いた催しを行なう予定です。
「これまでの20年/これからの20年 その先へ」
2017年度のオープンに先がけて、今年度の「オープン・スペース」展のテーマに則したトーク・セッションを開催します。
人工知能は、いま新しいフェーズに入り、さまざまなかたちで社会に実装されようとしています。来るべき「ポ スト・ヒューマン」時代に向けて、わたしたちは人工知能とどのように創造的に協働することができるのか、どのような美学的な可能性を持っているのか。それは、わたしたちにとって何であるのか、あるべきかを、さまざまな実践を通して考え、議論したいと思います。
出演
現在、人間とテクノロジーを融合させた様々な動きがある一方で、人間や社会の機能不全に対し、テクノロジーはどのように介入することができるのでしょうか。
現代のテクノロジー環境の中で、持続可能な人間像、社会像をいかに構築することができるのか。未来に向けた、新しいビジョンの思考が望まれています。
ICCの20周年を参照点とし、人間とテクノロジーの関係について、多角的な視点から議論します。
出演
ドミニク・チェン(早稲田大学准教授/NPOコモンスフィア理事/Dividual共同創業者)
開催予定期間:2017年7月15日(土)〜2017年8月31日(木)
最新のメディア・アートに触れることで子どもたちの好奇心と想像力を育むことを目的に、2006年より開催している夏休み期間に開催する子どもをおもな対象とした展覧会です。
開催予定期間:2017年12月9日(土)〜2018年3月11日(日)
世界的に活躍する音楽家、坂本龍一による「設置音楽」の新作を発表します。アルバム「async」で顕著になった、同期しない音によって空間的に構成される音楽を高谷史郎の映像によってインスタレーションとして提示します。
世界中から日本への関心が高まる中、海外からのインバウンドも含めた国内外の外国人のお客様にもスムーズにご観覧いただくために、館内案内板を中心とした多言語対応(日・英・中・韓)を実施いたしました。
お子様連れのお客様でも安心してご来館いただけるよう、おむつ替えシート2台や調乳専用給湯器、流し台等も備えた新しいベビーコーナーを設置いたしました。ご家族連れでのご来館もお待ちしております。
所在地 | 東京都新宿区西新宿3-20-2 東京オペラシティタワー4階 (京王新線 初台駅東口から徒歩2分) |
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