2025年12月16日
NTT東日本株式会社 東京北支店
NTT東日本株式会社 東京北支店(支店長 金子 朋廣、以下「NTT東日本」)、立教大学大学院人工知能科学研究科(研究科委員長 大西立顕、以下「立教大学」)、社会福祉法人フロンティア(理事長 岸 和正、以下「フロンティア」)、豊島区(区長 高際 みゆき)および社会福祉法人豊島区社会福祉事業団(理事長 水島 正彦、以下「豊島区社会福祉事業団」)の5者は、2019年より産学官共同で介護・福祉関連AIを検討し、開発・社会実装をめざす「介護AIプロジェクト」を立ち上げ、さまざまな活動を行っています*1・2。
今年度は、昨年度実施した特別養護老人ホームでの生成AI等を活用したレクリエーション*2の実施拠点を増やし、より多くの入居者ならびに入居者家族の方々にレクリエーションを楽しんでいただきました。AIやICT技術を用いて楽しみや外的刺激を提供することで、特別養護老人ホーム入居者の方々へ笑顔や生きがいを創出し、加えてご家族や介護スタッフの方々にも笑顔を波及し、「笑顔創出の循環」をめざす取り組みとなります。

レクリエーションでは、入居者の平均年齢を考慮し「成長年表」を作成し入居者の成長タイムラインに沿った写真を選定、加えて「出来事」「流行」「生活」等カテゴリーを細分化することで入居者の当時の記憶に寄り添うような工夫をいたしました。
それにより、懐かしい映像や再現した音に触発されて、「カレーライスがおいしかった」「風鈴の音いいね」といった感想を述べられる方、万博の動画で「世界の国からこんにちは」を歌われる方、そしてハチ公像の動画では、待ち合わせた経験があるという方に対し、「彼女と待ち合わせしたの?」といったような会話も飛びかうなど、多くの反響をいただきました。参加された皆さんに、笑顔あふれるひとときを過ごしていただくことができました。
本プロジェクトでは、AIを活用したシフト表自動作成アプリと事故報告書自動作成アプリを開発し、2025年10月より介護施設において実証実験を開始しております。
NTT東日本は、本共同実証を通じ、介護福祉分野におけるAI技術の有効性を検証し、全国的な課題となっている高齢化に対する有益なソリューションを検討することにより、引き続き地域の課題解決・地域活性化に貢献してまいります。