(報道発表資料)
2025年5月30日
一般社団法人全日本かるた協会
東日本電信電話株式会社 東京事業部 東京東支店
文京区の文化事業を、NTT東日本がICTで支援
〜小倉百人一首競技かるた「名人vsクイーンドリームマッチ」をライブ配信〜
一般社団法人全日本かるた協会(会長:松川 英夫、以下「全日本かるた協会」)、東日本電信電話株式会社 東京東支店(支店長:畑中 直子、以下「NTT東日本」)は、競技かるた界のトップ選手である名人とクイーンの試合と対談をライブ配信いたしました。このライブ配信は、“競技かるた発祥の地※1”文京区から、小倉百人一首と競技かるたの魅力をICTを活用して幅広く発信する取り組みとして2022年より始め、今年で4年連続での開催となりました。
1.本取り組みの背景・目的
文京区は競技かるた発祥の地であり、全日本かるた協会が本部を置くとともに、全国的な強豪かるた会が区内で活動を展開しています。また、区内で数多くの全国大会が開催されるなど、競技かるたの重要な活動拠点となっています。文京区では、このように魅力ある文化資源を持つ「かるたの街文京」をより多くの方々に知っていただくため、さまざまな事業に取り組んでいます。
他方NTT東日本グループは、地域に密着したICT企業として、様々な自治体・企業と連携して地域課題の解決を図るとともに、街の賑わいづくりとして地域の価値ある文化や芸術の発信にも取り組んでいます。
そうした中で、「かるたの街」としての文京区の認知度向上や、幅広い年齢層に向けた競技かるたの魅力発信に向けて、文京区主催の競技かるたイベントに対し、全日本かるた協会、NTT東日本グループにて協働で検討を重ね、小倉百人一首競技かるたの「名人vsクイーンドリームマッチ※2」のライブ配信を実現させたものです。
<主な役割分担>
全日本かるた協会 |
イベント運営(実況、解説、出演者調整) 等 |
NTT東日本 |
ICT環境構築、ライブ配信運営、SNSによる情報発信 等 |
※1 競技かるたとは:小倉百人一首のかるたの札を用いた知的スポーツ。読み札に対応する取り札を、2人の競技者が相手より早く取ることを競う。
競技かるた発祥の地の由縁:明治時代、当時の東京大学(文京区本郷)の学生たちが初めて作った「緑倶楽部」と「弥生倶楽部」という2つのかるた競技の会が、現在の競技かるたやかるた会に繋がる起源と言われている。
※2「小倉百人一首競技かるた 名人vsクイーンドリームマッチ」
競技かるたの男性選手トップである名人と、女性選手トップであるクイーンによるエキシビションマッチ。
2.開催概要
・日時:2025年5月25日(日)午後2時〜午後5時
・会場:文京シビックホール 小ホール
・出演:第71期名人位・自見壮二朗七段/第69期クイーン位・矢島聖蘭八段
・アーカイブ配信視聴用URL
※視聴には別途通信料がかかります
3.本取り組みの模様
(1)対戦及び本イベント模様
両者のこれまでの対戦戦績は、自見名人の2勝3敗と、まさに実力拮抗となった今回の対戦。名人・クイーンともに自身の持ち味を発揮し、序盤は一進一退の攻防が続きました。中盤に差し掛かり、矢島クイーンが攻勢、最大6枚差をつけ、終盤はそれを自見名人が追い上げる展開でした。緊張感が高まる中、85枚目矢島クイーンのお手付きにより、残った札は1-4と自見名人の王手となり、最後は自陣を守った名人が4枚差で勝利をおさめました。
試合後の対談で自見名人は、「名人の立場は重い。かるたでも言動でも、人を惹きつけられるプレイヤーになりたい。自分が目標とする強さにたどり着くように練習に励みたい。」、矢島クイーンは「来年もクイーンを防衛したい。クイーンとして、かるたを知らない人に魅力を伝えること、もっと強くなりたいと思っている人たちに貢献することに努めたい。」と抱負を語っていました。
質問コーナーでは、会場の方々から名人・クイーンへさまざまな質問がありました。かるたを始めたきっかけ、好きな札、名人・クイーンを獲得した時の気持ちなど、なかなか直接は聞く機会のない質問に応じていただいたり、競技かるたのアドバイスをいただいたりしました。大会後は競技かるた体験会などが開催され、ご来場のみなさまにとって特別な時間となったことでしょう。
(2)ライブ配信
NTT東日本グループが持つ高度なICT環境構築技術やeスポーツ事業で培った映像配信ノウハウをいかし、品質の高いライブ映像で競技かるたの魅力がより多くの方に伝わる演出を実施しました。
具体的には実況・解説を交えた対戦のほか、名人とクイーンによる対談の様子もリアルタイムで配信、「テロップ表示」や「リプレイ映像」に加え、かるた競技の魅力でもあるスピード感をより感じていただくための「スローモーション再生」、臨場感を出すことを目的とした「会場音(札を取る音)」を取り入れております。これにより名人とクイーンが、札を取る一瞬の判断と速さをお伝えすることができました。さらに競技終了直後には、本番の「ダイジェスト映像」を注目のシーンや解説者による振り返りコメントを加えて配信することで、名人とクイーンの技のすばらしさがより際立ち、子供から大人まで、競技かるたへの理解を深めていただくことができました。
【当日の模様】

開会式 |

左から矢島聖蘭クイーン、自見壮二朗名人
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試合前のデモンストレーション |

対戦風景(配信)
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対戦風景(配信) |

解説席(配信)
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配信の様子 |

対談
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4.今後について
全日本かるた協会およびNTT東日本グループは、今後も連携して競技かるたの魅力発信に取り組み、文京区の更なる文化の発展に寄与できるよう連携し活動してまいります。

報道発表資料に記載している情報は、発表日時点のものです。
現時点では、発表日時点での情報と異なる場合がありますので、あらかじめご了承いただくとともに、ご注意をお願いいたします。
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