「人と人とのつながり」を広げる高齢者見守りサービスの実証実験について

2010年11月25日
報道発表資料

1.概要

 社会福祉法人 北海長正会様(北海道北広島市 理事長 長澤 邦雄、以下北海長正会) と、NTT東日本 北海道支店(支店長 山本康裕)及びネットワーク事業推進本部 研究開発センタ(所長 大坪康郎)は、テレビ電話を活用した高齢者見守りサービスの実証実験を12月1日(水)より本格開始します。

 本実証実験では、高齢化の進展や一人暮らしの高齢者の増加により、今後、高齢者にとっての「人と人とのつながり」を広げるサービスが求められることを想定し、テレビ電話による高齢者の安否確認をはじめ、モニターユーザのご希望に応じて、テレビ電話によるコミュニティ機能や身の回りの様々な機器を利用した安価なテレビ電話システム等の実験を実施し、その効果について検証を行います。

2.実証実験の内容

 本実証実験では、北広島市の高齢者、及び高齢化が進んでいる札幌市のマンションの住人(マンション管理会社、株式会社メンテック様の紹介)を対象に、テレビ電話を活用した安否確認を実施します。実験に参加する高齢者やその家族の方へは、IPテレビ電話機「フレッツフォン」等を配布します。このテレビ電話機を活用して、北海長正会様のオペレータが高齢者に対して安否確認を行います。さらに、テレビ電話上のプッシュボタン等の簡単な操作により、システムを介して話し相手を見つけることができるコミュニティ機能を利用いただくことで、「人と人とのつながり」を実感できる環境を提供します。このようなネットワークコミュニティーの環境の中で高齢者同士のコミュニケーションをどのように広げていけるかを検証します。

 また、電話や市販テレビ・タブレット端末等の身の回りの機器を組み合わせた安価なテレビ電話システムが、高齢者の方に受け入れられるかどうかを検証します。
 (別紙:実証実験イメージ

3.今後の展開・期待される効果

 今回得られた検証結果をもとに、より多くの高齢者、及び家族や介護事業者などの皆様にご利用いただけるサービスの実現に向けて検討していきます。

4.役割
  1. 北海長正会
     新たな福祉サービスの創出を目指し、高齢者やその家族の方と連携・協力し本実証実験を実施する。
  2. NTT東日本
     実験で利用する機材・設備の開発および提供、実験期間中のシステム運用等を実施し、実証実験のとりまとめを行なう。

5.実証実験スケジュール(機器・システム利用期間)

 平成22年12月1日(水)〜平成23年3月下旬 (予定)

別紙:実証実験イメージ