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ICT活用による「新しい公共」型「地域の安心と活性化」事業について
(テレビ電話健康ネットワーク)

平成23年11月24日
報道発表資料

1.概要

医療・介護費の高騰と医療過疎という共通の課題を抱えた後志管内の4町村(喜茂別町、積丹町、ニセコ町、島牧村)が広域連携し、高齢者が元気で安心して暮らせ、医療費や介護費用の抑制を目指し、内閣府の「社会イノベーション推進のモデル事業」に申請しました。書類審査、最終選考会を経て採択(全国で5団体)され、平成24年度末までの期間、事業費4250万円を運用し効果の検証を実施します。

事業実施にあたり、後志4町村長を始め住民代表や後志総合振興局を委員とした協議会を設置し、本日11月24日より本格運用を開始します。なお、12月6日(火)は、4町村の各会場をフレッツ光で結ぶ生中継で、「テレビ電話健康ネットワーク」開始セレモニーを計画しています。

2.事業内容

本事業では光ネットワークを基盤としたインターネット環境が整っている好条件を生かし、テレビ電話を利用した「遠隔健康相談」を4町村で実施します。対象者に「歩数計」を配布し、各集会所に設置する「体重計」「血圧計」から得られるバイタルデータをASPサーバに蓄積し、定期的に実施する自己採血による血液成分データと合わせ、遠隔地にあるサポートセンタの医師やスタッフから健康相談を受けます。また、集会所はコミュニティの場として地域から募集したコンシェルジュが盛り上げ、機器操作のサポートや健康情報の共有を行います。さらに、集会所であるニセコ町駅前温泉の「綺羅乃湯」では、「介護予防」システムが、冬季間の運動不足解消に効果が高く、高齢者の体調に合わせえた介護予防体操を実施します。また、喜茂別町、積丹町、島牧村の住民宅に人感センサーや緊急ペンダントを利用した「高齢者見守り」システムを導入し、緊急時や相談時には見守りコールセンタが迅速な対応とサポートを行うと共に、ネットワークを介した家族も同様に携帯電話等で高齢者の活動量が把握できるため、徘徊などの生活行動の変化や孤独死が無いように高齢者を見守ります。

このようなに、「みんなで歩いて健康寿命を伸ばす」「みんなで高齢者を見守る」ために、「高齢者の元気応援の輪」(※図1)の活動を行い、「新しい公共」宣言にうたわれている「支え合いと活気のある社会」の実現にむけて事業展開をしていきます。NTT東日本北海道支店(支店長 三野 耕一)では、ネットワーク技術を活用しシステム全般の設計・構築を行い、地域の皆様が安心して健康に暮らせる仕組みづくりのお手伝いをいたしました。

3.期待される効果・今後の展開

日常的なコミュニュティーの拡大や医師・スタッフからの健康相談を受ける事で、健康不安やストレスの解消に繋がり、また、蓄積されたバイタルデータに基づく適正な運動や食事指導の成果が現れる事で住民の健康意識が変化し、自発的な健康づくりの醸成と習慣付けを目指します。さらに、フレッツ光とWEB会議を活用し、広域4町村の協議会メンバーやコンシェルジュのノウハウ共有を図る事やゲームを取り入れた高齢者交流会を行うなど、4町村が連携した健康づくりネットワークと情報通信技術を活用した新しい健康作りを模索します。

平成24年度から喜茂別町と積丹町では自治体コールセンタを開設し、情報基盤整備事業で設置したIP告知端末を利活用した見守り相談を実施します。

また、事業期間中に遠隔医療(お薬の宅配)を検討します。

4.実施体制

【ICT用による「新しい公共」型「地域の安心と活性化」事業協議会】

会 長  喜茂別町長  菅原 章嗣
副 会  長島牧村村長 藤澤 克
委 員  積丹町長   松井 秀紀
      ニセコ町長 片山 健也
      後志総合振興局地域政策部地域政策課長 上田 哲史
      住民代表 各町村より1名

  • 構築 NTT東日本
  •  運用支援 (株)エンサイクロメディカ

5.テレビ電話健康ネットワーク事業開始セレモニー

日時 : 平成23年12月6日(火) 午後1時30分から午後3時

場所 : メイン会場 島牧村総合医療福祉センター
    (又はふれあい交流センター・おあしす)
    サブ会場 積丹町総合文化センター
           ニセコ町駅前温泉綺羅乃湯
           喜茂別町ふれあい福祉センター
           ※フレッツ光とWEB会議システムで4会場を生中継で結びます

事業イメージ

図1

事業イメージ