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News Release 東日本電信電話株式会社

2017年12月18日

サポート付きでお手軽なIoTパッケージの提供開始
〜第一弾は、農業向けIoTパッケージを提供。IoTの導入から運用までNTT東日本におまかせ〜

  • NTT東日本は、中堅中小のお客さまが安心して簡単に導入できるお手軽なIoTパッケージを、2018年1月18日(木)より提供開始いたします。このパッケージは、「ギガらくWi-Fi」をIoTゲートウェイとし、IoTセンサー装置やネットワークカメラなどのIoTデバイスと、データ可視化用のクラウド、それらの運用サポートをセットにしたパッケージです。
  • 第一弾として、農業向けにIoTパッケージを提供し、IoTセンサー装置によるビニールハウス内の温度、湿度などのデータの可視化や、ネットワークカメラによる遠隔からのモニタリングにより、生産性向上と業務効率化を実現します。今後、製造業分野などさまざまな業種業態での展開を予定しております。
  • あわせて、「ギガらくWi-Fi」の新たなプランとして、屋外での設置が可能な「ハイエンドExプラン」を提供します。

1.提供の背景と目的

NTT東日本は、これまでオフィスや店舗、病院、学習塾などのお客さまに、サポート付き簡単Wi-Fiサービス「ギガらくWi-Fi」を提供してまいりました。さまざまな業界にてIoT技術の活用が注目される中、「ギガらくWi-Fi」をご活用いただいているお客さまから、「IoTを活用して、更なる生産性向上や業務効率化を図りたい」などの声をいただいておりました。

こうしたご要望にお応えするため、NTT東日本は、農業、畜産業、製造業など、各種業種業態の企業や自治体さまとともに、2017年2月から、生産性向上に向けて「ギガらくWi-Fi」とIoT技術を組み合わせた実証実験を実施し、お客さまのニーズに合わせたサービスを随時検討してまいりました。

実証実験の中で、お客さまがIoTの導入、導入後のサポートへの不安が高かったことを受け、この度、IoTのネットワークからゲートウェイ、IoTデバイスとIoTクラウドの導入から運用までを一元的にサポートし、お手軽にIoTを活用できるパッケージを提供いたします。実証実験の中で一定の効果を得られ、かつ、農作物の収穫の本格シーズンが到来目前の農業分野でのIoTパッケージを、第一弾として提供いたします。

なお、IoTゲートウェイとして活用する「ギガらくWi-Fi」は、充実の運用サポート内容を多くのお客さまから評価いただき、2014年12月の提供開始から約3年となる2017年11月末に10万台契約を突破しました。「ギガらくWi-Fi」で培ったサポートのノウハウをIoT分野でも活用し、誰もが身近にご活用いただけるようにしてまいります。

本サービスに関する活用業務の実施について、2017年12月12日(火)付で総務大臣に届け出ております。

2.IoTパッケージの概要

「ギガらくWi-Fi」をIoTゲートウェイとし、IoTセンサー装置やネットワークカメラなどのIoTデバイスと、データ可視化用のIoTクラウド、それらの運用サポートを業種別にセットにし、中堅中小のお客さまが安心して、お手軽に導入できるパッケージです。

運用サポート部分は、「ギガらくWi-Fi」のオプションサービス「IoTサポートオプション」(以下、本サービス)として提供し、当社指定のIoTセンサー装置やネットワークカメラの導入から運用まで幅広くサポートします。

<イメージ図>

3.「IoTサポートオプション」の概要

本サービスは、「ギガらくWi-Fi」の契約者に対し、当社が指定するIoTデバイス、IoTクラウドをサポートするサービスです。

<サポート機能>

  提供機能
セットアップ 端末初期設定 「ギガらくWi-Fi」とIoTデバイス※1のWi-Fiペアリング
クラウド初期設定 IoTクラウド※2への 圃場ほじょうの名称、異常検知パラメータなどの設定
ヘルプデスク 利用方法案内 電話によるIoTデバイス、IoTクラウドのご利用方法案内
設定変更代行 IoTクラウド上の設定情報の変更代行
トラブルサポート 故障診断 IoTデバイス、IoTクラウドの故障箇所の特定やトラブル対応
故障交換手配 故障時における交換用IoTセンサー装置の手配
レポーティング IoTセンサー装置で取得した情報を元に月次レポートを発行
  • ※1 IoTデバイスは、当社が指定した機器に限ります。サービス提供開始時は、セラク社の温室内環境遠隔モニタリングシステム「みどり ボックス2(Wi-Fiモデル)」と、Amaryllo社の屋外対応ネットワークカメラ「ATOM AR3s」に対応いたします。
  • ※2IoTクラウドは、各デバイスメーカーが提供するクラウドに限ります。

<サポート対象のIoTデバイスと販売価格>

(税抜)

  IoTセンサー装置 ネットワークカメラ
商品名 セラク社「みどりボックス2」(Wi-Fiモデル) Amaryllo社「ATOM AR3s」
含まれるもの
  • 温湿度、地温、日射量、静止画カメラ、土壌水分、CO2濃度センサー
  • 5年分のライセンス
  • 5年分の保守費用
販売価格 <センサーフルセット>
209,500円
<CO2センサー無しセット>
184,500円
58,500円
提供エリア 全国

■農業分野での「IoTサポートオプション」活用イメージ

「ギガらくWi-Fi」に接続するIoTセンサー装置にて、ビニールハウス内の温度、湿度などのデータを可視化し、データに基づく作物栽培を行うことが可能です。また、ネットワークカメラで遠隔から様子を確認することで、圃場の巡回回数を低減でき省力化につながります。農家の方は、IoTセンサー装置のご利用方法に関するお問合せやトラブル時のサポートなどをNTT東日本におまかせすることができます。

<イメージ図>

  1. (1)ご利用料金など

    (税抜)

      「IoTサポートオプション」
    初期費用 不要※3
    月額利用料 2,500円/式※4
    提供条件 「ギガらくWi-Fi」ハイエンドプランまたはハイエンドExプラン※5のご契約
    対象IoTデバイス 当社が指定するIoTセンサー装置およびネットワークカメラ
    提供エリア 全国
    • ※3お客さまご自身でIoTデバイス、Wi-Fiアクセスポイントを取り付ける場合です。NTT東日本にてIoTデバイス、Wi-Fiアクセスポイントの設置・設定や配線工事などを行う場合、別途費用がかかります。
    • ※4月額利用料は、IoTセンサー装置1台及びネットワークカメラ1台までを1式としてお支払いいただくものです。
    • ※5「ハイエンドExプラン」の詳細については、項番4をご覧ください。
  2. (2)受付及び提供開始日
    受付開始:2017年12月22日(金)
    提供開始:2018年1月18日(木)

4.「ギガらくWi-Fi」ハイエンドExプランの概要

圃場や牛舎、工場などにおける屋外でのIoT活用の要望を受け、屋外でも設置が可能な「ギガらくWi-Fi」の新たなプラン「ハイエンドExプラン」を提供いたします。

<特徴>

  1. 屋外用として、防水機能を搭載。また、動作温度は-40℃〜55℃、湿度は5%〜95%まで対応
  2. 最新規格のIEEE802.11ac Wave2(最大通信速度1.7Gbps)に対応
  1. (1)ご利用料金など

    (税抜)

      2年タイプ 5年タイプ
    初期費用 不要※6
    月額利用料 8,500円/台 5,500円/台
    最低利用期間 24ヵ月 60ヵ月
    解約金 残月数×月額利用料 残月数×3,400円
    提供エリア 全国
    • ※6お客さまご自身でWi-Fiアクセスポイントを取り付ける場合です。NTT東日本にてWi-Fiアクセスポイントの設置・設定や配線工事などを行う場合、別途費用がかかります。
  2. (2)受付及び提供開始日
    受付開始:2017年12月22日(金)
    提供開始:2018年1月18日(木)

5.パートナー企業さまや自治体さまとの連携

NTT東日本では、販売活動における連携やOEM提供を希望されるパートナー企業さまを募集しております。また、IoT技術を活用して地域経済の活性化を目指す自治体さまなどからのお問い合わせをお待ちしております。

6.お問い合わせ先

  • 本サービスのご利用を希望されるお客さま
    1. (1)お客さまを担当する弊社営業担当者にお申し込み・お問い合わせください
    2. (2)メールによるお問い合わせ:iot-order@east.ntt.co.jp
    3. (3)ホームページによるお問い合わせ:https://flets.com/gigarakuwifi_iot/新規ウィンドウで開く
  • パートナー企業さま、自治体さま
    メールによるお問い合わせ:iot-partner@east.ntt.co.jp

7.農業向けIoT実証実験を協働でおこなうプロジェクトメンバーからのエンドースメント

山梨市様

本市は国内有数の果樹産地として、農業の更なる活性化に力をいれております。本年2月からは、地域ぐるみで農業の活性化を目指すプロジェクト「アグリイノベーションLab@山梨市」を立ち上げました。NTT東日本様をはじめ、市内外の多様なプレイヤーとともに山梨市をフィールドとして様々なチャレンジを進めています。

今回のNTT東日本様のサービスは、本プロジェクトのひとつの成果であり、全国の個人農家等がIoTを活用して「品質・生産性の向上や、省力化」を身近なものにすることから、大きく期待をしています。

山梨市長 高木 晴雄

フルーツ山梨農業協同組合様

本組合が管轄する果樹栽培地域は、ぶどうや桃を中心に、「フルーツ王国山梨」の中でも、県の果樹生産量の4割以上を占める果樹の一大産地です。立地や地域特性を生かした施設栽培により、農産物の巨大供給基地として期待されている一方、農業従事者の高齢化が進行し、農業人口の減少が課題となっております。

そこで、本年から、IoTセンサーを活用して、ビニールハウス内の環境データを見える化し、“勘と経験に基づく栽培”から、“データに基づく栽培”に転換していくことで、より単価が高い作物へのシフトや、作物の品質向上、若い世代の新規就農促進を目指すプロジェクトを進めてきました。この度、NTT東日本様が新たに提供開始するサービスは、“サポート付き”ということで、ITに詳しくない農家でも安心してIoTセンサーを活用できると考えており、IoT導入において農家の選択肢が広がることを期待しています。

フルーツ山梨農業協同組合 代表理事組合長 中澤 昭

シナプテック株式会社様

弊社は、バイオテクノロジーを活用した各種研究開発や、多様なパートナーとともに地域との協働プロジェクトを各方面で実施しています。

山梨市におけるプロジェクトについても発起人の1社として当初から関わり「バイオに関する知見や商品の提供」、「企業等の事業アイデアと実証実験フィールドのマッチング」を担ってまいりました。今回、NTT東日本様が、地域密着の手厚い体制でこのフィールドに関わり、現場における実証を重ね、実際に農業IoTビジネスを事業化された事は企業がプロジェクトに参画する上でも大きな意味があると感じております。

現場の生の声が反映されたサービスであることを確信していますし、他の地域の自治体や農家の皆さんにも喜ばれるものとして、自信をもって推奨できるものになっております。

シナプテック株式会社 代表取締役 戸田 達昭

報道発表資料に記載している情報は、発表日時点のものです。
現時点では、発表日時点での情報と異なる場合がありますので、あらかじめご了承いただくとともに、ご注意をお願いいたします。