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応急復旧のスピード化

大規模災害に備えて 技術とスキルの向上による応急復旧のスピードアップ。

災害時に通信の孤立エリアにおけるサービスを早期に復旧させるために、NTT東日本はさまざまな災害対策機器を充実させました。同時に、限られた人員でいかに効率よく機器を運搬し、スピーディーに設置出来るかということに主眼が置かれた災害対策機器の高度化も進めています。また首都直下型地震が発生した際には、本社機能が損なわれる恐れがありますが、こうした事態に一刻も早く組織的な復旧が行えるよう、バックアップ体制を強化しました。

通信孤立エリアへ一刻も早く災害対策機器と共に駆けつける

災害が発生し、通信が孤立したエリアに対して、効率的な応急復旧策の1つとしてポータブル衛星(小型衛星通信地球局)を活用しますが、東日本大震災以降、この機動性が格段に向上しました。東日本大震災当時、沿岸部に赴くための道の多くが建物の倒壊などで閉ざされたため、自衛隊のヘリコプターを使って、ポータブル衛星などを運搬しましたが、装置が大きくて重く、運搬に支障がでました。そのため、東日本大震災以降、ポータブル衛星の小型化、軽量化に取り組んだ結果、機器を分解してジュラルミンケースに収納して手軽に持ち運ぶことが出来るようになり、容易に運搬可能になりました。このポータブル衛星には、ケースに収納出来る“可搬タイプ”と“車載タイプ”があります。車載タイプは装置が組み上がった状態で収納され、即座に出動出来、現地でのサービス仮復旧も早くなっています。ディーゼル発電機とソーラー発電機も搭載しており、電源がない場所へ優先的に向かうことも可能になります。空輸や小型車での運搬には可搬タイプを使用し、現地の状況によって使い分けています。
さらに、組み立て時間も短縮しました。赤のケーブルは赤のジャックに挿す、パラボラアンテナの継ぎ目もブルーはブルー同士という具合に、目で見て判るようにすることで、ケーブルやアンテナの組み立てミスをなくし、スピーディーかつ容易に組み立てが出来るようにしました。また、東日本大震災当時は、衛星からの電波を捕捉・追尾するには高度なスキルを必要としたのですが、新型のポータブル衛星はボタン1つで自動補足出来るため、特別なスキルが無くても機器の設置が出来ます。つまり簡単な研修を受けた社員なら誰でも設置、組み立てが可能です。
現在、NTT東日本管内に合計54台配備しています。

ポータブル衛星。電話8回線、インターネット1回線が利用可能

ケーブルも接続先の色と合わせることでスピーディーかつ容易に設置可能

ケースに入った可搬型ポータブル衛星。ヘリコプターや車への積み込みが簡易で機動性が向上

スマートフォンやタブレットの利用を可能とする車載型ブロードバンド救済無線

NTT東日本の通信ビル被災時は、非常用可搬型加入者線収容装置や非常用電源を配備する

東日本大震災並みの大規模な災害が起こると、通信ビル自体も被災する可能性があります。こうした事態に備え、NTT東日本では、非常用可搬型加入者線収容装置を準備し、災害時の電話やインターネット利用環境を同時に救済、合計最大4,000回線のサービス復旧を可能としています。また、それを稼働させるために移動電源車(通信電源用移動発電装置)も同時に出動します。
さらに通信ビルと通信ビルをつないでいる中継系の通信ルートが被災した際は、応急復旧するため可搬型ディジタル無線装置を配備します。

非常用可搬型加入者線収容装置。被災した通信ビルを復旧

非常用電源車(通信電源用移動発電装置)。停電時、最大2,000kVAの通信電源を確保

可搬型ディジタル無線装置

首都直下型地震に備える

首都直下型地震が発生した場合は、NTT東日本の本社ビルも被災する可能性があります。その際は、社員の安否確認を行いつつ、災害対策本部を立ち上げるための人員の確保として、参集可否を直ちに把握します。また、本社ビルが被災しているため、拠点確保として、あらかじめ定めた首都圏内の代替拠点を活用します。また、代替拠点の人員参集に一定の時間を要するため、東日本大震災のノウハウを有した宮城災害対策室が、その間の本部機能を担い、代行して活動を開始します。
首都直下型地震では、国の中心である首都の機能を失ってしまう恐れが高く、その際に、ライフライン会社として、どのように国の機能を守るかということが課題になります。NTT東日本でいえば、通信の確保に空白の時間が出来てはならないのです。本社の災害対策本部機能がいかなる場合でも稼働できれば、通信の復旧に関わる初動はまったく異なるものになります。

本社にて実施している災害対策訓練模様